カルソニックカンセイ純利益3倍 4~6月、北米販売好調
カルソニックカンセイが29日発表した2013年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期のほぼ3倍にあたる40億円だった。4~6月期として過去最高。主力取引先の日産自動車の北米販売が好調で、空調機器や熱交換器などが伸びた。東南アジアでもいすゞ自動車向けのトラック部品が好調だった。為替の円安も利益を押し上げた。
同社は今期から会計処理方法を一部変更しており、前年同期の数値を修正して比較している。
売上高は6%増の2046億円。北米では日産自動車の中型セダン「アルティマ」や、多目的スポーツ車(SUV)の「パスファインダー」向けが好調だった。
東南アジアでもいすゞの小型トラック向けが伸びた。一方、国内売上高はエコカー補助金関連の需要がなくなったことや海外生産移転の影響で約2割減少した。
営業利益はほぼ2倍の46億円だった。前年に発生した北米での生産混乱がおさまり、工場の稼働率が上向いた。対ドルなどでの円安進行も20億円強の増益要因となった。14年3月期通期の業績予想は据え置いた。