ノルウェー中心部で爆弾テロ 2人死亡、8人負傷
【ロンドン=共同】AP通信などによると、ノルウェーの首都オスロ中心部の官庁街で22日、大規模な爆発があり、首相官邸が入るビルなどが大きな被害を受けた。地元メディアは2人が死亡したと報じた。少なくとも8人が負傷したとの報道もある。警察当局は爆弾テロだったと表明。地元メディアは、ストルテンベルグ首相は無事だったと伝えた。
爆発の激しい場所の近くで大破した自動車が見つかった。
ロイター通信によると、北大西洋条約機構(NATO)に加盟するノルウェーは対リビア政府軍攻撃に参加。英スカイニューズ・テレビは専門家の話として、テロだった場合、リビア政府シンパが関与している可能性があるとの分析を伝えた。
また、ノルウェーはアフガニスタンに派兵しており、国際テロ組織アルカイダの指導者ザワヒリ容疑者がノルウェーに対する攻撃を呼び掛けたことがある。
在ノルウェー日本大使館は「今のところ、日本人の被害の情報はないが、確認を急いでいる」としている。
首相官邸の入る17階建てのビルはほとんどの窓が割れ、近くにある石油・エネルギー省の建物が炎上するなど、複数の政府関連施設に被害が出た。
現場にはがれきが散乱、炎上する建物から上がる煙も確認された。