タイGDP2.1%減 1~3月、政情混乱が重し
【バンコク=京塚環】タイの国家経済社会開発委員会(NESDB)が19日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)は、季節調整済みの前期比で2.1%減となった。長引く政情混乱が重しとなり、4四半期ぶりのマイナス成長となった。
前年同期比でみると0.6%減。大洪水の被害でマイナス成長だった11年10~12月期以来9四半期ぶりのマイナスとなった。
前年同期比の項目別では、GDPの約7割を占める輸出が0.4%減、輸入が8.5%減となった。自動車減税措置が終了したことによる国内の自動車販売の大幅な低迷や、政情混乱による内需の落ち込みが影響した。
NESDBは14年の見通しについても2月時点の3~4%増から、今回1.5~2.5%増に下方修正した。