ツイッター、1800億円調達へ グーグル上回る可能性
7日上場
【シリコンバレー=兼松雄一郎】米ツイッターは6日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に7日上場すると発表した。資金の調達額は約18億ドル(約1800億円)以上に膨らむ見通し。過去最大の新規株式公開(IPO)だったフェイスブックの1割強にとどまるが、米ネット企業ではグーグルを上回って過去2番目となる可能性がある。
IPOの公募・売り出し価格は、仮条件の上限をさらに1ドル上回る26ドルに決めた。引き上げは2度目で、当初の公募・売り出し価格の下限からは最終的に5割超上げた。ニューヨークなどで開催したディック・コストロ最高経営責任者(CEO)らの投資家説明会が連日盛況だったこともあり、価格を引き上げた。
ツイッターは計画していた7000万株の普通株発行に加え、投資家の引き合いが強ければ30日以内にさらに1050万株を売り出す。こうした内容を自社のサービス上でつぶやいて公開した。
公開価格から推定した時価総額は最大144億ドルに上る。交流サービスではフェイスブックの1割強、リンクトインの5割強の規模となる。
引受業務の幹事はゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェースなどが務める。
ツイッターは世界で1日1億人以上の利用者が約5億件の「つぶやき」を投稿している。関心の高い出来事があると、やじ馬が集まるように、ネット上の不特定多数に向けた短いつぶやきが拡散し、話題の輪が広がる仕組みができた。新たな「口コミ」の形で、スマートフォンが普及するなかで広告媒体として期待が高まっている。