米MS、閲覧ソフト「IE」の欠陥修正 XPにも対応
【シリコンバレー=小川義也】米マイクロソフト(MS)は1日、閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」に見つかった欠陥を修正するプログラムを配布し始めた。IEの自動更新機能が有効になっている場合は、修正プログラムが自動で適用される。
自動更新機能が無効になっている場合は、修正プログラムを手動でダウンロードする必要がある。MSは「手動で更新する場合はできるだけ速やかに修正プログラムをダウンロードしたうえで、自動更新機能を有効にすることを強く勧める」と説明している。
MSは4月26日、IEの「バージョン6」から最新の「11」までに未修正の欠陥が見つかったと発表した。ハッカーの攻撃を受けると、個人や企業のパソコンが乗っ取られたり、パスワードなどの個人情報が盗まれたりする恐れがあった。
MSは基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポートを4月上旬で終えた。今回の欠陥をついてXPを搭載したパソコンへの攻撃が報告されたことを受け、XPのユーザーにもIEの修正プログラムを配布することを決めた。XPのユーザーには「引き続き最新のOSやIEへの移行を勧める」としている。