ドワンゴ株が年初来高値 衆院選ネット討論で関心
29日の東京株式市場でドワンゴが大幅に反発。前日比9000円高の19万1400円まで上昇し、20日に付けていた18万8000円を上回って年初来高値を更新した。2011年7月以来の高い水準となる。動画共有サイト「ニコニコ動画」できょう午後8時から、野田佳彦首相(民主党代表)と安倍晋三自民党総裁が討論に臨む。12月16日の衆院選では政権交代の可能性も出ているなか、有権者の関心は高く、多数のアクセスが予想されている。市場では「『ニコ動』の新しい情報発信源としての影響力に改めて関心が高まる可能性がある」(マネックス証券の金山敏之シニア・マーケット・アナリスト)との声が聞かれ、ドワンゴ株への物色にも波及したとみられる。
「選挙関連銘柄」との位置付けから、野田首相が衆院解散を決めた今月中旬以降、急伸する場面があった。テクニカル分析では、前日時点で25日移動平均(前日時点で14万7468円)を2割以上上回り、短期的な過熱感は強い。金山氏は「衆院選の投開票日を待たずに、好材料は織り込んだとして売りが出始めることも考えられる」と話していた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕