第一生命の純利益3倍 4~12月、保険販売が好調
第一生命保険が13日発表した2013年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期と比べ3倍の738億円だった。保険販売が好調だったことに加え、円安・株高による運用環境が改善したことが収益を押し上げた。
売上高にあたる保険料収入は連結ベースで24%増の3兆1534億円。傘下の第一フロンティア生命で変額年金保険の売れ行きが大きく伸びたほか、銀行窓口や海外子会社を通じた販売も好調だった。運用環境の好転で保有する有価証券の利息や配当収入が増えたことに伴い、本業のもうけを示す基礎利益は傘下2社合算で23%増の2921億円となった。
一方で、14年3月期の業績は従来予想を据え置いた。連結純利益は前期比76%増の570億円を見込む。4~12月期時点で連結純利益は予想を超えているが、動揺が続く新興国市場への懸念を背景に先行きを慎重にみている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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