台風支援、日本の医療チーム25人がフィリピンに出発
猛烈な台風30号により多数の死傷者が出たフィリピンで医療支援に当たるため、日本の国際緊急援助隊の医療チームが11日午後、成田空港からチャーター機でマニラに向けて出発した。
同空港での結団式で外務省の木原誠二政務官は「今回の活動が復興への第一歩。十分な成果を上げてほしい」と激励した。
医療チームは医師や看護師、薬剤師ら計25人で構成。現地の被害状況を見ながら拠点を決め、傷病者の治療に約2週間携わる予定。チーム副団長の富岡譲二医師(52)=鹿児島市=は「東日本大震災ではフィリピンからも援助を受けた。恩返しの気持ちで任務に当たりたい」と話した。
菅義偉官房長官は11日午後の記者会見で「フィリピン政府から要請があれば、医療支援のために自衛隊を迅速に派遣できるよう調整している。医療と被害者救出が中心になる」と明らかにした。〔共同〕