FX損失穴埋めに7億円横領、元部長に実刑 山形地裁
山形市の建設資材会社から約7億円を着服したとして、業務上横領罪に問われた山形市鈴川町2、元取締役経理部長、塩野正孝被告(35)に、山形地裁は14日、懲役8年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。
矢数昌雄裁判長は判決理由で「会社の預金残高を改ざんするなど計画的で巧妙な犯行だが、全財産の538万円を弁償に充てている」と述べた。
判決によると、塩野被告は数年前から始めた外国為替証拠金取引(FX)による損失を穴埋めするため、昨年1月から今年3月にかけて、同社の普通預金口座から現金約7億2千万円を引き出していた。〔共同〕