観光列車「一万三千尺物語」19年春から運行 あいの風とやま鉄道
北陸新幹線の並行在来線を運行する第三セクター、あいの風とやま鉄道(富山市)は14日、観光列車「一万三千尺物語」の運行を2019年春に始めると発表した。富山湾の新鮮な魚を使ったすしを中心に和風創作料理を提供する。富山駅を出発して泊駅で折り返し、富山駅に戻るルートなどを検討している。土日祝日などに年間125日程度走らせる計画だ。
列車名の一万三千尺は標高3000メートルの立山連峰と深さ1000メートルの富山湾の高低差4000メートルを尺で表現した。外装も立山の稜線(りょうせん)を描いて富山らしさを出したという。同社の担当者は「50~60代の夫婦などのシニア層を中心に県内外の観光客に利用してほしい」と期待する。
車内の天井やテーブルには県産の「ひみ里山杉」を使い落ち着いた空間を演出する。一部の車窓も大型化して立山連峰の眺望を楽しみやすくした。3両編成で、うち1両では富山ならではのお土産や地酒も販売する。客席は50席。料金は今後詰める。
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