G20共同声明、反保護主義で「さらなる対話と行動」
【ブエノスアイレス=鳳山太成】日米欧と新興国による20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が20日午後(日本時間21日午前)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで閉幕した。トランプ米政権の輸入制限に懸念が相次ぐなか、採択した共同声明は「保護主義と闘い続ける」とした昨年の首脳宣言を踏襲。そのうえで「さらなる対話と行動の必要性を認識する」と強調した。
2017年7月にドイツで採択したG20首脳宣言は「不公正な貿易慣行を含むすべての保護主義に闘い続ける」とする一方で、米国の主張を取り入れて「正当な貿易防衛措置の役割を認める」とも明記した。今回のG20共同声明では首脳宣言を改めて確認したうえで「経済への貿易の貢献を強めるために取り組む」と指摘した。
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