島根県、Uターン急増 14年度は3倍の390人
島根県は17日、2014年度に同県にUターンした人の数が390人と、前年度の3倍近くに増えたと発表した。Iターンした人は年間483人で、定住を意図した転入者の総数は873人と52%増えた。県は空き家紹介や農業体験など支援策の効果に加え、島根が暮らしやすいとの評価が広がったのも一因とみる。
UIターン者を「市町村などの支援を受けて県外から転入し、かつ定住する意志のある者」と定義して集計した。職業紹介や産業体験、空き家バンクなど定住支援策を利用した人数を市町村からヒアリングしており、10年から集計している。
UIターンが急増した背景について、県は「県内の雇用情勢が改善したことが一因ではないか」(しまね暮らし推進課)とみる。県は勢いを維持するため、4月に市町村に対する定住支援の助成制度を拡充した。各地域でも定住支援の人員拡充や職業紹介など情報発信強化に着手している。
15年度からはUIターン者数の集計方法を変更する。市町村への転入手続き時に「5年以上定住する意志があるか」を問うアンケートを行い、該当者を集計する。より正確な数字を把握できるとみられる。