米テスラの1~3月、22%増収 SUV新モデルで上積み
【フロリダ州ケープカナベラル=兼松雄一郎】米電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズが4日発表した2016年1~3月期決算は売上高が前年同期比約22%増の11億4704万ドル(約1230億円)となった。昨年9月末に出荷を始めた多目的スポーツ車(SUV)「モデルX」で販売を上積みした。研究開発費などの先行投資がかさみ、最終損益は2億8226万ドルの赤字(前年同期は1億5418万ドルの赤字)だった。
主力のセダン「モデルS」が受注を45%伸ばした。モデルXの生産が難航して軌道には乗っていないが、16年の出荷見通しについては8万~9万台で据え置いた。
3月末に予約受け付けを始めた小型セダン「モデル3」はすでに32万台以上の注文が入っており、17年後半には生産に入る計画だ。これにあわせ、現在の生産ペースの5倍超にあたる年産50万台の目標を2年前倒しし、18年の達成を目指すとした。生産ペースを加速させ当初は50万台としていた「20年には年産100万台にする」(イーロン・マスク最高経営責任者)という。
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