4~6月GDP改定値、実質年率28.1%減に下方修正
内閣府が8日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比7.9%減、年率換算では28.1%減だった。速報値(前期比7.8%減、年率27.8%減)から下方修正となった。法人企業統計など最新の統計を反映した。
QUICKがまとめた民間予測の中央値は前期比8.0%減、年率28.5%減と、速報値から下振れするとみられていた。
生活実感に近い名目GDPは前期比7.6%減(速報値は7.4%減)、年率は27.2%減(同26.4%減)だった。
実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は前期比7.9%減(同8.2%減)、住宅投資は0.5%減(同0.2%減)、設備投資は4.7%減(同1.5%減)、公共投資は1.1%増(同1.2%増)だった。民間在庫の寄与度はプラス0.3%分(同マイナス0.0%分)だった。
実質GDPの増減への寄与度をみると、内需がマイナス4.9%分(同マイナス4.8%分)、輸出から輸入を引いた外需はマイナス3.0%分(同マイナス3.0%分)だった。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは、前年同期に比べてプラス1.3%(同プラス1.5%)だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕