文科省、人事異動案メール誤送信 省内一斉で
文部科学省は10日、中堅幹部や若手職員ら約30人分の人事異動案を、人事課の担当者が誤って全職員にメールで一斉送信していたことを明らかにした。別の候補者名や見送った案、過去の異動資料も含まれていた。
同省では年明けからメールシステムが切り替わり、操作に習熟していなかったことが原因とみられる。松野博一文科相は閣議後の記者会見で「チェックが足りなかった。再発防止に努めたい」と話した。
誤送信したのは今月4日夕。大臣官房や初等中等教育局、文化庁などの企画官以下の職員が対象で、今月中旬に発令する予定だった。担当者が部下に異動案を送ろうとして操作を誤った。直後に気付き、削除を依頼するメールを全職員宛てに送った。
人事課は、秘匿性の高い重要情報は担当部局内でもメールを使わず、紙の資料でやりとりすることを決めた。〔共同〕