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しばやんの日々

「お彼岸」で先祖を祀るのは仏教以前の風習か

もうすぐ春分の日だが、この日を挟んで前後三日ずつの一週間を「春のお彼岸」といい、今年の春の「彼岸の入り」は3月18日で、「彼岸の明け」は3月24日だ。 同様に秋分の日を挟んだ一週間を「秋のお彼岸」と言い、今年の秋の「彼岸の入り」は9月20日で「彼岸の明け」は9月26日となる。 「彼岸」とは向こう岸を意味する言葉だが、仏教では煩悩を脱した悟りの境地に達した事を言い、煩悩や迷いに満ちた現世の事を、こちら...

鳥居は神社のものなのか

鳥居は神社の入り口にあるもので、お寺に鳥居などはあるはずがないものだと子供の頃から思ってきたのだが、その考え方が正しくないことが分かってきたのはつい昨年のことだ。 たとえば、聖徳太子の創建である大阪の四天王寺に行くとこのように西の入口に石の鳥居が建っている。この鳥居は永仁2年(1294)に再建された、日本最古の石造りの大鳥居とされ、国の重要文化財に指定されている。扁額には「釈迦如来 転法輪所 当極楽土 ...

お寺に「神棚」がある不思議

私の実家はお寺であるが、「神棚」があって毎日母親が御供えをしていた。私の友人の家にも、古い家で「神棚」がある家が少なくなかった。 子供の頃、実家がお寺なのになぜ「神棚」があるのか疑問に思ったことがあったが、神仏習合と関係があると勝手に考えて、あまり詳しくは聞かずに過ごしてしまった。そもそも「神棚」とは何なのか。いつ頃から普及したのかといろいろネットで調べると、明治時代以降とする説と江戸時代初期とす...

大晦日の「年越の祓」と「除夜の鐘」

大晦日の夜にはお寺で「除夜の鐘」が撞かれる。また年が明けると、多くの日本人が神社に初詣をする。 千年以上続いている日本の伝統なのだが、いつ頃からこのように年末年始を過ごすようになったのか興味を覚えたので調べてみた。私にとって神社は年が明けてから初詣に行くところと思っていたのだが、大晦日の日に多くの神社で「年越の祓(としこしのはらえ)」という重要な神事が執り行われていることを最近になって知った。 明治時...