鳥取の紅葉名所・智頭町の諏訪神社と鳥取東照宮の神仏分離
毎年紅葉の季節になると、古い寺や神社を巡りたくなる。あまり有名すぎる観光地は人が多すぎて風情を感じることが少ないので避けて、なるべく古いものがそのまま残されていそうな場所を選んで旅程を立てるのだが、今年は鳥取県から日本海に向かうことにした。最初の目的地は、鳥取県南東部にある八頭郡智頭(ちず)町。この辺りは山陰と山陽をつなぐ交通の要衝の地で、律令制下ではこの智頭には道俣駅(みちまたのうまや)が設置され、...
陸軍に破壊された鳥取城の城跡から神話の舞台となった白兎海岸へ
前回記事で、明治時代の初めに因幡東照宮(現鳥取東照宮)の神仏分離が行われ、別当寺の大雲院が移転され、鳥取の最大の祭礼であった権現祭りが行われなくなったことを書いたが、鳥取の人々は、さらに地域の人々の誇りであった鳥取城をもこの時期に失うこととなる。次の目的地は鳥取城跡だ。駐車場はあまり多くないのだが、運よく無料のお堀端路上駐車場が空いていたので利用した。鳥取城は久松山城とも言われ、織田信長の中国攻めで...
鳥取砂丘から若桜町、『日本三大投入堂』の一つ不動院岩屋堂を訪ねて
鳥取旅行の2日目はあいにく雨になった。お世話になった宿にお礼を言ったのち、せっかく浦富海岸に来たのだから、海岸沿いの駐車場に車をとめて海岸の散歩に出ることにした。上の画像は浦富海岸の島の一つである「向島」である。浦富海岸は約15kmも続くリアス式海岸で、海岸西部には海水等の侵食による花崗岩の断崖、奇岩、洞門が続き、海面上に大小の島や岩が散在していて『日本百景』にも選ばれている自然景勝地なのだが、さすが...