映画 エンジェルウォーズ(サッカーパンチ) 感想
 3枚三千円になってたので見た。
 映画館に行くより安い、どの時間にみてもOK、やたら利用するようになった。
 子供が途中で起きてきて丸で集中できないなどマイナスもあるが。
 以下ネタバレバリバリな為、未見の人は読まない方向で。

 映像表現的に、日本のアニメの影響下にあることは見た目でわかるが、シナリオも影響下にあった。
 というか、押井守。
 現実と虚構の間を行き来してさてどれが現実でしょう。なんていうのは、うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーから、紅い眼鏡やら、アヴァロンやらで、何度も繰り返し使われたモチーフ(パト1,2もそうだ)なので、正直わざわざ洋画を見た身としてはガッカリだ。(この感想は自分の方に問題があります)

 邦題「エンジェルウォーズ」を付けた奴は確信犯もいいとこだよな。

 ベタベタな和製アニメ的(ファイナルファンタジー的)なビジュアルと、スローを多用したアクション。
 意外と解かってる和風演出(カラス&ガトリング鎧武者&スチームドイツ軍)は、普通に見ていて楽しめる。

 このあたりの演出は、アヴァロンで見ておきたかったというのが正直な感想だ。しかし今になって見れたこともそれはそれで眼福だ。

 物語としては非常に宙ぶらりんであり自分はシナリオとして楽しむことは出来なかった。こういう無茶な内容をやるのに「虚構の演出です」というのはよい手だが1度使ったら禁じ手だよなという印象。
 楽しむために足枷になる。

 マトリクスが出てきた時、あからさまに攻殻機動隊な演出がてんこ盛りながらも、そのシナリオは斬新だったし作られた世界観も練られていた。
 アクション演出にせよ、マトリクスで初出というものが大量にある。ああいうのの片鱗を期待してたんだけど、そういう方向ではなかったようだ。

 もちろん期待してたのは片鱗なので「頭バカにしてボケーっと見てれるアクション映画」であってくれればそれで満足だったんだけど、ここで押井節を見せられるとは。

 多分にこの感想は偏っており、普通の人が普通に感じるのとは大きくずれてしまったと思う。
 まーそういうのもたまにはアリかなってことで。

 1000円でこの映像見れるのだから、デジタル見世物小屋としてはそうとうに優秀だと思いますよ。
 出てくる女の子がもーちょい可愛いとよかったんだけども。


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