TV ルパン三世part5 感想

 ネトフリでみたので、おすすめの意味を込めて感想を書く。

 正直なところ「ルパン三世」というIPは手垢が付きすぎてしまったと感じていた。
今の時代に「世界を股にかけた大泥棒」をやるのは無理がある。

 メカニックや、頭脳、体技を使って、大金庫で泥棒しなくても、現代はホットマネーが瞬間で動く。
 ありふれたつまらぬ、しかし高額が動く犯罪で溢れたこの時代に、神秘のベールをはためかせてルパン三世がやれることは有るのかというとかなり無い。

 そのくせ、リアリティレベルだけあげて、絵が良くなり芝居が渋くなったわりには、タテツケ自体が陳腐だったり、どんなにリアルにしても、銃弾の雨をガニマタで駆け抜けて無傷だったりする。
 そういった、TVスペシャルがいくつかあり、ルパン三世というIPに限界と倦怠感を感じていたところだったが。

 このpart5は、「今の時代に合致したルパンをやるとどうなるか。そのうえでルパンを肯定するとどうなるか」という風に作ってあるように見える。

 きっちり面白い。
 とくにシナリオとシリーズ構成が良いと感じる。
 いくつかの連続エピソードとショートエピソード、そして最終話にそれを総括していく構造。

 ネタバレで面白さが減じる類の内容ではないが、念の為[続きを読む]移行に本文を置く。

ネタバレ気にする人は回れ右で。

COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.