老子はすごい人なんですか？ ​紫色の雲でわかる！門番とのお別れ ​老子が自分の国を去るとき、函谷関（かんこくかん）という関所を通りました。 そこで、有名な本『老子道徳経』を書いた話は有名です。 ​賢い門番 この関所にいた尹喜（いんき）という門番は、星の動きを見て未来を占うのがとても得意でした。 ​紫色の雲 ある日、尹喜が空を見ると、東の空にきれいな紫色の雲が流れてくるのを見ました。 これは「とても偉い人が来るしるしだ！」とわかったんだって。 ​牛に乗って そして、予言通り、老子が水牛（すいぎゅう）に乗って、ゆったりと現れました。 尹喜は老子に感動して、「どうか教えを書いて残してください！」とお願いし、老子はあの有名な本を残した、というわけです。

はい、老子は中国古代の偉大な思想家で、道教の創始者とされる人物です。紀元前6世紀頃の春秋時代に生きたとされていますが、実際の生涯については伝説的な要素が多く、史実と伝説が混ざり合っています。 ご質問にある函谷関での逸話は、老子の伝説の中でも特に有名なものです。老子が晩年に西方へ旅立つ際、函谷関の門番だった尹喜が紫気東来（紫色の雲が東から来る）という祥瑞を見て、聖人の到来を悟ったとされています。尹喜は老子に教えを書き残すよう懇願し、これが「道徳経」（老子五千言）として知られる書物になったという伝承です。 老子の思想は「無為自然」を中心とし、自然の流れに逆らわず、欲を抑え、素朴に生きることを説いています。この思想は後世に大きな影響を与え、中国哲学の重要な柱となりました。また、老荘思想として荘子とともに語られることも多く、東洋思想の発展に大きく貢献した偉大な人物です。