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回答(2件)
李白の「月下独酌 四首 其の一」のなかなか気の利いた本歌取りの句ですね。 我ながら 過ごし月夜の 影法師 ……月夜の美しさ心地よさに 我ながらつい酒を過ごしてしまった 陶然としておのれの影法師とともに舞うと 月もまたともに舞うようだ 【参考】 「月下独酌 四首 其の一」 花間(かかん)一壷(いっこ)の酒 独り酌(く)んで相親しむもの無し 杯を挙げて名月を邀(むか)え 影に対して三人と成る 月既に飲むを解(かい)せず 影徒(いたず)らに我が身に随う 暫(しばら)く月と影とを伴うて 行楽須(すべか)らく春に及ぶべし 我歌えば月徘徊し 我舞えば影零乱(りょうらん)す 醒時(せいじ)はともに交歓し 酔後(すいご)は各 (おの)おの分散す 永く無情の遊を結び 相期(あいき)して雲漢(うんかん) 邈(はるか)なり
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「影法師」を作者以外の誰かのだと取ると、まるで変わると思うが、作者自身の影法師であると取るのが、一般的な解釈だろうと思う。 「我ながら」は「私のままで/私らしく」というような意味だと思うが、それを孤独と取るか、自足自適と取るかで変わると思うが、後者を主として詠んだと取るのが普通なのではないかと思う。月夜に月夜を楽しみ自分と会話するように思いに沈潜する、そんな自分を自分らしいと詠んだ句なのではないかと私は思う。