漢文の[広異記]の一説の現代語訳です。 柳少遊は占いの名人として都で名を知られていた。天宝年間のこと、一疋の絹織物を持って少遊を訪ねて来た人がいた。〔少遊が 家に〕招き入れて用件を尋ねると、〔客人が〕答えて言った、「どうか私の寿命を占ってください」と。少遊は〔客人の〕ために占 った。〔占いの〕結果が出ると、〔少遊は〕悲嘆に暮れて言った、 「あなたの卦は不吉です。あなたの寿命はきっと今日の夕方にも 尽きるでしょう」と。客人は長い間嘆き悲しんだ。そのために〔喉 が渇いて〕飲みものがほしいと言った。〔少遊の〕家人(召し使い) が水を持って来ると、〔部屋には〕二人の少遊がいて、どちらが客 人であるか区別がつかなかった。少遊が神(霊魂)を指さして客 人だと言って、客人に水を手渡させた。そして〔客人は〕挨拶し て帰った。召し使いが門まで送ると、門を出て数歩もしないうち に、〔客人の姿は〕消えてしまった。〔召し使いは〕突然空中にた いそう悲しげな泣き声があがるのを聞いた。部屋に戻ると〔召し 使いは〕少遊に尋ねた、「ご主人様はあの人をご存じなのですか」 と。〔召し使いは〕目の前で見聞きしたことを〔少遊に〕詳しく話 した。少遊はそこで初めて客人は自分の霊魂であることに気がつ いた。〔少遊が〕急いで〔客人の持参した〕絹織物を調べさせると、 なんと絹織物は紙製であった。〔少遊は〕嘆いて言った、「私の霊 魂は私から離れてしまった。私はもう死ぬにちがいない」と。夕暮らになって占いの通り死んだ。 なのですがなぜ絹織物が紙製であると確認したのですか?何か紙製だといけないのでしょうか。教えてください

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そういうことですか!ありがとうございます!

お礼日時:10/10 10:46

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この話で絹織物が実は紙製だったという点は、客人の正体が幽霊や霊的存在であることを示す重要な証拠です。 古来中国や日本の伝承では、幽霊や冥界の存在が持つ物は、現世では偽物や幻に過ぎないとされることがあります。特に冥界の金銭や贈り物は、現世では紙や葉っぱなどに変わるという伝承が広く見られます。 この物語では、客人が持ってきた「絹織物」が実は「紙製」だったことで、その客人が実体を持たない霊的存在(柳少遊自身の霊魂)であることが決定的に証明されました。これにより柳少遊は自分の霊魂が体から離れてしまったこと、つまり自分の死が近いことを確信したのです。 物語の流れとしては: 1. 客人(実は柳少遊の霊魂)が絹織物を持って訪れる 2. 柳少遊が客人の寿命を占い、その日の夕方に死ぬと告げる 3. 召し使いが部屋に入ると柳少遊が二人いる状態になる 4. 客人が去った後、絹織物を調べると紙製だった 5. これにより柳少遊は客人が自分の霊魂であると確信し、予言通り夕方に死亡 絹織物が紙製だったという発見は、客人の正体が霊的存在であることの物的証拠となり、物語の超自然的要素を強調する役割を果たしています。

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