俳句に詳しい方、お願い致します。 「我」と「吾」の違いが分かりません。 「私」「私と」の場合等 どちらを使うのでしょうか？ 教えてください_(._.)_ ※以前、別の質問の際 悪意を感じる回答がありました。 その様な方はご遠慮ください_(._.)_

まず、現代で俳句や短歌を詠む方の使い分けですが、個人的なこだわりで分けていると思います。 「私は」「私と」「私に」という主語なのか目的語なのかというような分け方ではありません。 「吾」は「あ」と読めるので、音数的に「われ」ではなく「あ」と読ませたい時に限り「吾」を使うという方が多いのではないでしょうか。 「我」しか使わない人もいますし。 ひらがなの「われ」「わが」しか使わない方もいます。 例えば、高浜虚子は歌集「六百句」の中だけでも両方あって、なにかのルールで使い分けているようには見えません。 天高し雲行く方に我も行く 停車場に夜寒の子守旅の我 ふるさとに防風摘みにと来し吾ぞ 不思議やな汝が踊れば吾が泣く 現代俳句ではそういう方が多く、こだわっていないということを前提として、ですが、 万葉集や古事記の時代では、「我」と「吾」は明確に使い分けられているのではないか、ということについては、それで論文を書いている方もいますので、読んでみられたら面白いのではと思います。 その研究にはっきりとした最終的な結論は出ていないかと思いますが、おおまかにはこうではないか、とされている説として、 例えば日本国語大辞典ではこうなっているようです。 【我】（ガ） 他の人を意識して自分を呼ぶのに用いる。私自身。自分自身。 【吾】（ゴ） 特に他を意識せず自分を呼ぶのに用いる。私一人。自分。 https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?page=ref_view&id=1000306729 わかるようなわからないような説明ですよね。 論語にこういう文があります。 吾知ること有らんや。知ること無きなり。鄙夫有り、来たりて我に問うこと空空如たるときは、我その両端を叩きて竭す。 これを見ると、私は〇〇である、という事実を述べているときは「吾」で、鄙夫という他人が登場し、「私に」問う、問われた「私は」叩きて竭す、と他者との関係が出てきたところから「我」なのかなと思います。