漢文の[広異記]の一説の現代語訳です。 柳少遊は占いの名人として都で名を知られていた。天宝年間のこと、一疋の絹織物を持って少遊を訪ねて来た人がいた。〔少遊が 家に〕招き入れて用件を尋ねると、〔客人が〕答えて言った、「どうか私の寿命を占ってください」と。少遊は〔客人の〕ために占 った。〔占いの〕結果が出ると、〔少遊は〕悲嘆に暮れて言った、 「あなたの卦は不吉です。あなたの寿命はきっと今日の夕方にも 尽きるでしょう」と。客人は長い間嘆き悲しんだ。そのために〔喉 が渇いて〕飲みものがほしいと言った。〔少遊の〕家人(召し使い) が水を持って来ると、〔部屋には〕二人の少遊がいて、どちらが客 人であるか区別がつかなかった。少遊が神(霊魂)を指さして客 人だと言って、客人に水を手渡させた。そして〔客人は〕挨拶し て帰った。召し使いが門まで送ると、門を出て数歩もしないうち に、〔客人の姿は〕消えてしまった。〔召し使いは〕突然空中にた いそう悲しげな泣き声があがるのを聞いた。部屋に戻ると〔召し 使いは〕少遊に尋ねた、「ご主人様はあの人をご存じなのですか」 と。〔召し使いは〕目の前で見聞きしたことを〔少遊に〕詳しく話 した。少遊はそこで初めて客人は自分の霊魂であることに気がつ いた。〔少遊が〕急いで〔客人の持参した〕絹織物を調べさせると、 なんと絹織物は紙製であった。〔少遊は〕嘆いて言った、「私の霊 魂は私から離れてしまった。私はもう死ぬにちがいない」と。夕暮らになって占いの通り死んだ。 なのですがなぜ絹織物が紙製であると確認したのですか?何か紙製だといけないのでしょうか。教えてください