晴れて婚約者同士になったのですから、リディアももう少し気安くしていればいいのに。
いや、ま、喜んでいるんだろうなーって気配は感じられるのですけれど、どうにもギコチナイっちうか。
一般的なオンナノコの例に漏れず「婚約」や「結婚」については喜んでいるように見えても、その相手が「エドガー」であるから喜んでいるようには見えてこないんですよねー。
エドガーを特別な人と意識しているのかしていないのか。
まぁ、考えることが多すぎて、エドガーに甘えるどころではないのかもですけれどー。
それでも決着に向けて動き出しているなーというカンジが真に迫ってきていたり。
リディアの出自についても、エドガーとプリンスのことについても。
それを一緒にまとめて解決を図ってしまおうというトコロに物語としての仕掛けの大きさをカンジたりして。
シリーズ当初はここまで膨らむお話だとは思わなかったですもの。
思えば遠くへ来たものです(^_^;)。
そうした大きな流れに、ニコは呑まれてしまった感が。
まさかニコがリディアのもとを離れる日が来ようとは!
でも彼女の母から頼まれたことを果たしたと感じるなら、ニコがそうすることも理解できるのですよねぇ……。
エドガーという、リディアのこれからをともに歩んでいってくれる存在が見つかったのなら、ニコも彼女の母であるアウローラへの義理?を果たしたと言えるのでしょうし。
まぁ、レイヴンとの絆?がこれほど深まるというのは予想外でしたけれども。
友情とはまた違った信義みたいなものが通じ合った間柄というのでしょうか。
自分の存在が愛しい人を傷つけると知って、一時的にせよ愛しい人のもとを去る。
その別離がまた違う意味で愛しい人のココロを傷つけてしまうと知っても、それでもこれから先のふたりの未来のために。
あーうー……。
こうまで綺麗な葛藤を目にするのも久しく無かった気がするー(TДT)。
離ればなれになってしまうリディアとエドガーですけれども、それでもふたりの絆は切れてしまわないと願っております。
ほんとにね、もうねもうね……。