ああっ、今回もまた煮え切らない距離感……と思っていたら、クライマックスで学のほうだけ覚悟完了ですか?
んだけど、「そのとき」が来るまで葉桜と共に居続けると決めさせたのなら、ほらー、ちょっともう少しふたりの仲を近づけるイベントをー、もっと……ねぇ?(^_^;)
かりそめの共存体制に対して反旗を翻す集団の存在もチラ見させてきましたし、この世界の有り様、そして学と葉桜の仲についてはこれから……ってトコロでしょうか。
……最悪、ここで書き逃げもできる終わり方なんで不安なんですけれども!(><)
電撃の「選考委員奨励賞」作品は立場微妙ですしねぇ……。
押しつけられた間柄である<共棲>ですけれど、その結果ふたりは出会って、仲良くなって、家族になれたというのに、だからこそふたりは別れなければならない運命を背負っていると。
うはぁ……辛くなってきましたよ。
だからってふたりは「出会わなければ良かった」なんてことを言いは絶対にしないでしょうけれど。
むしろその運命も受け入れた上で互いの人生に関わろうとする姿が目に浮かびます。
がんばれー、がんばれーっっっ!!!(T▽T)
復讐心に囚われていた1巻とは違って、2巻以降では学は周囲を見渡せるだけの余裕があって頼もしいです。
もちろん見渡したからといって全てが万事OKに進むにはまだまだ若輩者なのですけれど、限られた選択肢の中から最良を「選ぼうとする」知恵があるっちうかー。
無茶はするけど無謀ではない……ってカンジ?
大切なところでは葉桜を信頼して信用して任せるけれど、それでも彼女が危険にさらされることを極力避けるような。
そんなオトコノコらしさ、嫌いじゃないです!(笑)
あからさまに態度では示さないけれど、ちゃーんと大切なことをわかっているっちう。
いいじゃん。
男子の鏡じゃね!?(≧▽≦)
一見すると葉桜のほうが賢くて頼りになるように思える設定ですけれど、それはアポストリとしての部分が人間より優れているだけであって個としての優位差はいまやふたりのあいだで明らかになってしまいましたよね~。
今回の事件がトドメってカンジ。
「しっかりしなければ」という葉桜の責任感は健気だけれど、<共棲>という関係を本当に理解できているなら、葉桜はもっと学を頼ってほしいです。
いや、がんばるオンナノコは嫌いじゃないけど!(><)
今回、事件に巻き込まれて腹部刺突の重傷を負わされた同級生がいましたけれど、それでも事件後には学と葉桜のことを許していたことに驚き。
そ、そんなアッサリと……?
いやでもしかし、共棲者となる人にはそういった信じられないほどの寛容さが必要なのかなー……とか思ったりして。
異星人相手には「価値観が違う」どころの問題じゃなくなりますもんね、付き合い方が。
物語的要請が強い部分ではあるような気もしますが、これはこれでOKかなぁ……。
とりあえず次巻ではポニテの委員長の再登場を!(笑)
ちうか、キャラクター消費率が高くてサブキャラが増えていかないのですよね、このシリーズ……。
学と葉桜に焦点を当てるのも悪くないですけれど、少しずつ周囲の世界を固めていってほしいなぁ……と。
それにしても森井しづきセンセの絵はいいですねぇ。
カラー口絵の学と葉桜がとてもイイッ!
ちょっとアンニュイっぽくて理知的なんですけれど、しかし少年らしい生意気さをカンジさせる学。
コンサバっぽい服装で「わたし大人ですから!」と自己主張しつつもそのせいで逆に子供っぽさが見えてしまう葉桜。
絵柄どうこうではなく雰囲気や空気を生み出せる絵師だと思うのです。
発展途上のオトコノコとオンナノコである学と葉桜の物語を森井センセのような人が絵を添えてくれる倖せに感謝を!
次作も楽しみにしてますので……お願いしますよ、アスキー・メディアワークス様!(><)