6月刊行予定のMF文庫の表紙を眺めていると奇妙な気持ちに。
白色背景にキャラ立ち絵というのが現在のラノベの定型だというのはわかるのですがー。
あまりに似すぎて見えてしまったり(年寄り発言かっ!?)。
とりあえず表紙から受ける個々の作品の違いというものを感じられないっちうか。
なんか、こう……現代モノ?みたいな?だけで。
……MFの方針が現代モノにあるというのなら、その情報伝達は間違ってないのかな。
うん。
でも、そうだとしたら作家買いをしていないかぎり、初動はイラストレーターさんが好みであるかどうかにかかってくるわけで。
そうでなければMFの方針が合わないっちうことで、そもそもMFを買わないという選択に。
やぱしラノベはイラストかー。
いやさ、それ以上に今月のMFが特異なのはタイトルなのかも。
昨今、話にあがった「4文字」系が多いっちうか。
『けんぷふぁー』や『ビビット!!』も音感的に含まれると思うので、6タイトル中4タイトル。
こうした特色あるタイトル付けについても、先の表紙デザインの件とあわせMFがラノベの市場をどう見ているのかわかるようなわかるような。
朝日ソノラマ、9月で解散とのこと。
WEB界隈を眺めてみると、この件、人によって温度差があるなーと感じたり。
1)無関心な人
2)哀惜を持って迎えている人
3)業界ニュースとして受け止めている人
1)の方々に多いのは90年以降からラノベを親しまれている人なのかなーとか思ったり。
朝日ソノラマから刊行されている本を読まれていないので、それで関心が向かない……と。
2)の方々はラノベ黎明期──スニーカー以前から親しまれている人なのかなかな。
ソノラマ文庫の緑背を知っているような(^_^;)。
3)はオタ系メディアの情報サイトを運営されているかたに見られるような。
昨今のラノベブームの終わりを見るような、来るべき時がきたと。
状況分析っちうか。
わたしは……んーと、2)かなぁ。
笹本祐一センセは『エリアル』から入った人間ですけど楽しませてもらいましたし、なんといっても嵩峰龍二センセの『ソルジャー・クイーン』『アドナ妖戦記』が大きいです。
わたしの中では嵩峰センセは富士見作家ではなくソノラマ作家なのです(^-^)。
岩本隆雄センセの『星虫』はリメイクですけど、その後のシリーズ化の存在がありますしー。
ああ、小川一水センセとか神野オキナせんせとか、もソノラマ出身作家ですか。
夏目正隆センセの『わたしのファルコン』は、これで続きは永遠に出ないものと諦めなければいけないのですね……。
『たたかう! ニュースキャスター』のほうはどうなっちゃうのでしょうか?
──ああ、鴉紋洋センセの『カル&ブラ』もソノラマかっ!?
ラノベらしいラノベが少なかった時代に、ラノベ読みの遺伝子を持った人間(つまりはオタ系読書人)を楽しませてくる大切なレーベルだったように思います。
ちうか、上記を書いててわかったのですけれど、わたしにとって作家買いができるレーベルだったのですね。
個人の感想であって実際どうなのかは知りませんけれど、そういう買い方をできるレーベルって、市場のブームに流されたりはせず作家の個性を生かして伸ばしていこう一緒に育っていこうって方針があるのではないかなーと感じたり。
その頑固さ、無骨さを好ましく思えても、だから解散するという憂き目を見るのだ!と思わずにもいられません。
これもまたビジネス……なのですから(T▽T)。