統計から障害者を除外した文科省 見え隠れする「自覚なき差別意識」
毎日新聞
2025/12/1 05:03(最終更新 12/1 05:03)
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大学進学率などに使われる18歳人口に、特別支援学校(特支)中学部の卒業者が含まれていなかった。この事態を、障害の有無にかかわらず同じ場で学ぶインクルーシブ教育の専門家はどうみるか。東京大の小国喜弘教授に聞いた。【聞き手・斎藤文太郎】
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――18歳人口から特支中学部の卒業者が除外されていることをどう考えるか。
◆差別意識のようなものが介在している可能性を疑いたくなる。
現状の統計のあり方では特支の中学部の卒業生が抜け落ちてしまい、極めて問題があると思う。
そもそも特支は、普通学校に準じる教育を実施する場所であると学校教育法で規定されている。関係者の間では従来、法律上の定義自体が差別的であるという捉え方が非常に強かった。
差別的な状況の中で、中学部の卒業生を除外するという正確性を欠く操作が無意識のうちに行われたと言えるのではないか。
――文部科学省は就学猶予や就学免除によって年齢と学年が不一致となる生徒の存在を理由に挙げているが、そ…
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