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次回アップ予定:Spot-94 南埼玉『東武動物公園』 (2020/04/10)
[Vol-09] 今回は宮東橋水管橋から継続遡上して、清地橋、古川橋までの紹介です。では、宮東橋の東詰めから北300m程に在る、真言宗智山派寺院の馬頭院へ行きます。創建は不詳ながら、境内には1270年(文永7)並びに1398年(応永5)の青石塔婆が在り、古刹です。山号:旦照山、寺号:観音寺、本尊:馬頭観世音菩薩像、所在:北葛飾郡杉戸町堤根4254。
「日光街道すぎと七福神巡り」の大黒天です。境内に新知学校跡の史跡案内が建っていました。1873年(M6)に堤根村と本郷村との連合で此処の馬頭院に仮校舎が設置され、後に尋常小学校となる1902年(M35)まで使用されていたそうです。
馬頭院から日光街道を北西に550m進みます。左手の小径に入ると清地八幡神社が在ります。創建は不詳、三本木の集落の人々によって創建された鎮守と云われています。祭神:譽田別命、所在:北葛飾郡杉戸町清地3-7-18。鳥居は1996年(H8)の建立です。12~1月は遡上休止期間で、2月に入ってからの久々の遡上でしたので、脚に来ましたよ。残り僅かですが、八幡神社前に四阿が在りましたので、暫し休憩します(笑)。
清地八幡神社から西にジグザグと650m進むと、『#29清地(せいじ)橋』です。左岸の北葛飾郡杉戸町清地2丁目と右岸の南埼玉郡宮代町百間4丁目・6丁目とを結び、埼玉県道154号蓮田杉戸線が通ります。
名称:清地橋
構造種別:3径間PC桁
河口からの距離:20.9km
橋の長さ:約60m
有効幅員:約15m
完成:1988年(S63)
清地橋北詰めから1つ目の清地2丁目交差点を左折、右手前方に関口酒造の看板が見えます。1822年(文政5)創業の豊島屋/関口式右衛門邸で、現在は屋号を関口酒造としています。
関口酒造の角を右折し80m左手に真言宗豊山派寺院の来迎院が在ります。境内の由来案内によると、本尊は運慶作と伝えられ、奥州藤原氏三代の守護仏として尊崇されていました。頼朝に滅ぼされた泰衡の弟の家臣、田村五郎秀時が主の遺命により不動明王を守り逃れ、後に柦願坊幻夢と称し、柦願寺を当地に建立したのが始まり。其の後、戦乱により焼失しましたが1392年(明徳3)日照により再興、1577年(天正5)宥休によって、花光山来迎院と改称されたと云われています。
山号:花光山、寺号:柦願寺、本尊:不動明王像、所在:北葛飾郡杉戸町清地1-6-16。「日光街道すぎと七福神巡り」の恵比寿です。
来迎院から旧日光街道に戻り右折170m先、右手に杉戸宿高札が在ります。杉戸町と町観光協会が、かつて杉戸宿に在った「高札場」を2016年(H28)に製作・復元したもので、高札場とは、幕府や領主が決めた法令や公定運賃などを木の板札に書き、高く掲げておく場所です。所在:杉戸町清地1-2-129脇。
高札所から40m程進むと、右手に鳥居が見えます。予定外の神社で、清地村鎮守の近津神社でした。創建は不詳、1684年(貞享1)に本社を建立、1858年(安政5)及び1929年(S4)に再建している古社です。1919年(T8)村社に列格。祭神:武甕槌命、経津主命、岐ノ命、所在:北葛飾郡杉戸町清地1-1-29。狛犬は1864年(元治1)の建立です。地元の石工、石塚元吉と倅の又吉により造られ、他に類を見ない姿で、見返り狛犬とも呼ばれています。
近津神社入口から西200m程に、真言宗智山派寺院の東福寺が在ります。創建は不詳、1461年(寛正2)と1554年(天文22)に焼失、1615年(元和1)に上杉戸から移設したと云われる古刹です。山号:香取山、所在:北葛飾郡杉戸町清地1-9-3。新四国八十八箇所霊場の七十九番札所です。東福寺から南に50m程廻ると、古利根川で冬桜が咲いていました(2月上旬の撮影)。
川沿いを西に400m程遡上すると、今回終着地点の橋となる『#30古川橋』です。左岸の北葛飾郡杉戸町杉戸3丁目と右岸の南埼玉郡宮代町百間2丁目とを結び、県道408号線(東武動物公園停車場線)が通ります。創架は1900年(M33)です。
名称:古川橋
構造種別:3径間PC桁
河口からの距離:21.7km
橋の長さ:約39m
有効幅員:約8m
完成:不明
>>>後書き<<<
古川橋が帰宅設定ポイントで右岸側に渡り、100m程南に在る、東武動物公園駅から帰宅します。北春日部駅からの遡上歩数26800歩でした。古利根川遡上探索は、残り1回で完走になりますが、東武動物公園を1日に含めると、かなりキツイ工程になります。と云う事で、東武動物公園は別枠として、次回Spot-94 南埼玉『東武動物公園』で紹介します。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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