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ぶらっと遡上探索

河川沿いの散策、橋と付近の名所を写真で紹介します。偶にSpotで色々と...

Spot-103 八王子『多摩森林科学園の桜-3』

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次回アップ予定:Spot-104 立川『農林総合研究センターの桜-4』 (2020/05/01)

多摩森林科学園の桜Part3、最終回です。今回は、JR線通しで高尾駅まで行きます。3・4番線ホームに、1978年(S53)建立の塩山御影石製の天狗像が在ります。中央線の安全を祈願して設置されたものです。高さ2.4m、鼻の長さは1.2m、重さは18tonです。本日は、西も東方向も晴天ですね。



森の科学館前に出店が出ていましたので、○○購入。何、あとでネ。第2樹木園を西端に抜けます。道端に蝋梅が実を付けています、種が出来ている奴も在るね。割って見ると、黒い種4個入り、蒔いたら育つかな?ググると、水に漬けて沈む種は発芽するそうですよ。柱番号22から夫婦坂経由で仲通り方向へ進みます。




■楊貴妃(ヨウキヒ):サトザクラ類、淡紅、中輪、八重咲き、荒川堤で栽培されていた品種で、優雅な姿から絶世の美女「楊貴妃」が付けられました。


■松月(ショウゲツ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、オオシマザクラの影響が在る栽培品種です。さいたま市の花月農園からの松月と、川口市の安行見本園からの松月が植栽されています。


■大提灯(オオヂョウチン):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、荒川堤で栽培されていた品種で、花が提灯の様に下垂して咲く姿からの命名です。


■白妙(シロタエ):サトザクラ類、白、大輪、八重咲き、此れも荒川堤で栽培されていた品種です。伊藤の白帯は福島県の伊藤正一氏による栽培品種、花月の白妙は、さいたま市の花月農園による栽培品種です。


■鷲の尾(ワシノオ):サトザクラ類の栽培品種、白、大輪、一重咲き、荒川堤で栽培されていた品種です。
■千里香(センリコウ):サトザクラ類、白、大輪、一重・八重咲き、此れも荒川堤で栽培されていた品種で、花に芳香があります。


■上匂(ジョウニオイ):サトザクラ類、白、大輪、一重・八重咲き、此れも荒川堤で栽培されていた品種で、花に芳香があります。神代の上匂は、調布市の神代植物公園からの植栽、安行の上匂は、川口市の安行見本園からの植栽です。


■兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ):サトザクラ類の栽培品種、濃紅、淡紅から白へと色変わり、大輪、八重菊咲き、兼六園に在った原木は、天然記念物でしたが枯れてしまい、現在は二代目が後継です。


■浪速桜(ナニワザクラ):エドヒガン群、白、大輪、一重咲き、エドヒガンとオオシマサクラとの交雑と考えられています。
■松前静香(マツマエシズカ):サトザクラ類の栽培品種、白、大輪、八重咲き、花に芳香が在ります。浅利政俊氏による、アマノガワとアマヤドリとの交配選抜品種です。北海道松前町の桜見本園からの植栽です。


関山ベンチからの眺望、良いですね。廻りに座っていないベンチを探して、入口の出店で買った桜餅でも喰いますか。塩漬けの葉っぱと餡の甘さが混濁して旨いね、熱いお茶が欲しいですね(笑)。パク付き終わり、マスクを着用して、残り10種類程の桜を撮りにベンチ上を大きく左回りで進み、見返り通りに入ります。


■松前更紗(マツマエサラサ):サトザクラ類、淡紅、中輪、半八重咲き、浅利政俊による栽培品種です。


■八重紅枝垂(ヤエベニシダレ):エドヒガン群、淡紅、明治時代に仙台市長の遠藤庸治が市内に植栽した事から遠藤桜とも呼ばれています。
■衣通姫(ソトオリヒメ):エドヒガン群、淡紅、大輪、一重咲き、オオシマサクラとソメイヨシノとの自然交雑種と推定されています。


■狩衣(カリギヌ):サトザクラ類、白、大輪、一重咲きです。
■駿河台匂(スルガダイニオイ):ヤマザクラ群、白、大輪、一重咲き、荒川堤に植栽されていた品種で、かつて江戸駿河台に在り、花が香る事からの命名です。


■糸括(イトククリ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、荒川堤で栽培されていた品種です。


■嵐山(アラシヤマ):サトザクラ類、白、淡紅色、大輪、一重咲き、荒川堤で栽培されていたオオシマサクラの栽培品種です。
■市原虎の尾(イチハラトラノオ):ヤマザクラ群、白、中輪、八重咲き、京都市左京区市原に在ったものが、広く栽培されています。


■帆立(ホタテ):サトザクラ類、白、大輪、半八重咲き、一部の雄蕊が花びらに変化しており、まさに帆立舟ですね。
■福禄寿(フクロクジュ):サトザクラ類、ピンク・淡紅色、大輪、八重咲き、オオシマザクラの影響を受けた栽培品種で、元は荒川堤で栽培されていました。


■松前花染衣(マツマエハナゾメイ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、浅利政俊氏による、サトザクラ類の日暮に福禄寿を交配した栽培品種です。
■矢岳紫(ヤダケムラサキ):サトザクラ類、淡紅、中輪、一重咲き、佐野藤右衛門氏による栽培品種です。


ぐるりと回り、関山ベンチ下に戻りました。一昨日と同じ様に、釣舟草通り経由で進みます。時間的に余裕なので通り脇に目立つ山草、雑草などを撮りながら下山します。タツナミソウの白色が在りましたよ、珍しいね。タチツボスミレの白もあるね、シロバナタチツボスミレと云う品種だそうです。2日目の桜散策、9000歩でした。




>>>後書き<<<
多摩森林科学園に植栽されている里桜系のサクラ、凄い数でしたね。初めて見る、珍しい品種も多くて楽しめました。個人的に好きなのは、楊貴妃、兼六園菊桜、浪速桜、松前更紗、福禄寿などです。年間パスポートも無償で更新して戴きましたので、来年はソメイヨシノ系を中心に盛春時の桜を撮る予定です。忘れていなければ(笑)。
次回も、しつこくSpot探索の桜です。昨年、コロナ禍による外出自粛で行けなかった、立川の農林総合研究センターの遅咲き桜(里桜系)を紹介します。此方は1回ものです(汗)。

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  1. 2021/04/27(火) 00:00:00|
  2. 多摩森林科学園

Spot-102 八王子『多摩森林科学園の桜-2』

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次回アップ予定:Spot-103 八王子『多摩森林科学園の桜-3』 (2020/04/27)

前回紹介した、多摩森林科学園の桜Part2です。では、彼岸通りの途中からリスタートします。
■御室有明(オムロアリアケ):サトザクラ類、白、大輪、半八重咲き、ヤマザクラとオオシマザクラとの影響があるとされ、京都の仁和寺で栽培された品種です。
■祇王寺祇女桜(ギオウジギジョザクラ):ヤマザクラ群の園芸品種、淡紅、中輪、八重咲き、佐野籐右衛門が、嵯峨中院から祇王寺庭に移植して命名したと云われています。


■御衣黄(ギョイコウ):サトザクラ類、淡黄緑、中輪、八重咲き、中心部に緑色で後に紅変する条線があります。


■万里香(バンリコウ):サトザクラ類、白、中輪、八重咲き、荒川堤で栽培されていた品種で花が香ります。
■琴平(コトヒラ):サトザクラ類の園芸品種、白、中輪、八重咲き、香川県琴平町の金毘羅宮の参道に原木が在ります。花弁は楕円形で、先端に切込みがあります。


■麒麟(キリン):サトザクラ類、濃紅、中輪、八重咲き、荒川堤で栽培されていた品種で、関山に似ています。
■大山桜(オオヤマザクラ):ヤマザクラ群、濃紅、中輪、一重咲き、ヤマザクラの野生品種です。


麒麟桜を見ながら、階段を降り切ると案内図⑨番、柱番号84に出ます。前方の谷向こうが台風豪雨で崩落した林道で、綺麗に修復されていますね。其の先、遠見通りへ繋がり、別品種の里桜も在りますが急坂なので、パスです(笑)。


柳沢林道を南下します。
■二度桜(ニドザクラ):ヤマザクラ群の園芸品種、淡紅、中輪・大輪、一重~八重二段咲きです。一重の花弁が枯れてから八重咲きが開花する、二度楽しめる事からの命名です。
■鬼無稚児桜(キナシチゴザクラ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重菊咲き、香川県高松市鬼無町に原木が在ります。


400m程で、昭和林道との分岐点に出ます。此処に在るのが■京都佐野から植栽された八重紅枝垂で、エドヒガン系統の枝垂れ性の栽培品種です。普通は淡紅色ですが変異があり、紅が濃いものはベニシダレと呼ばれます。此処から昭和林道のダラダラ坂を上って行きます。


■関東有明(カントウアリアケ):サトザクラ類、淡紅、大輪、半八重咲き、芳香あり、関西の御室有明とは違うそうで、関東の名前が付きます。ヤマザクラとオオシマザクラとの交雑種です。
■太白(タイハク):サトザクラ類、白、大輪、一重咲き、英国の桜研究家のIngramが自宅で栽培していたもので、1932年(S7)に逆輸入された品種です。


■一葉(イチヨウ):サトザクラ類、淡紅白色、雌蕊の1本が緑色の葉状に変化する事からの命名です。
■川崎の旗桜(カワサキノハタザクラ):ヤマザクラ群、白、大輪、八重咲き、埼玉県の川崎哲也氏が植栽したものです。


■山豆桜(ヤママメザクラ):ヤマザクラ群、白、中輪、一重咲き、マメザクラとヤマザクラの自然交雑種です。
■薄毛大島(ウスゲオオシマ):エドヒガン群、白、大輪、八重咲き、真鶴で発見され、ソメイヨシノとオオシマサクラとによる自然交雑種と推定されています。それにしても、可愛そうな命名ですね(笑)。


■紅鶴桜(ベニヅルザクラ):エドヒガン群、淡紅、大輪、一重咲き、真鶴の山林中で川崎哲也氏により発見され、ソメイヨシノとカンザクラ系統とによる自然交雑種と推定されています。


■川崎の飴玉桜(カワサキノアメダマザクラ):マメザクラ群、白、中輪、一重咲き、此れも、真鶴の山林中で川崎哲也氏により発見され、マメザクラ、ヤマザクラ、オオシマサクラとによる自然交雑種と推定されています。
■有明(アリアケ):サトザクラ類、白・淡紅白、中輪、八重咲き、荒川堤で栽培されていた品種です。


■奥州里桜(オウシュウサトザクラ):ヤマザクラ群、淡紅、大輪、八重咲き、盛岡市周辺で栽培されていたもので、サトザクラとオオヤマザクラとによる自然交雑種と考えられています。


関山ベンチからの眺望、良いですね。残りの桜の数は、ざっと1/3。16時閉園なので間に合いませんね。残りは、もう1回追加です。関山ベンチからは釣舟草通りを柱番号20まで略下りなので楽勝と思いましたが、30cm程の階差が大きい階段なので膝にきますね、翌日は踵がイタタでした。高尾駅に丁度、中央線が停車していたのでJR経由で帰宅します。多摩森林科学園の里桜散策、11120歩でした。




>>>後書き<<<
多摩森林科学園の里桜狩り、通院帰りの序散策だったので、時間が読めませんでしたね。残りの1/3程は翌々日に再訪問しましたので、次回に紹介します。
と云う事で、次回もSpot探索『多摩森林科学園の桜-3』の紹介になります。

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  1. 2021/04/23(金) 00:00:00|
  2. 多摩森林科学園

Spot-101 八王子『多摩森林科学園の桜-1』

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次回アップ予定:Spot-102 八王子『多摩森林科学園の桜-2』 (2020/04/23)

一昨年、八王子の多摩森林科学園に咲く桜を紹介しようと思い、年パスを購入して準備していたのに、豪雨による斜面崩壊で林道が閉鎖され休園、更にコロナ禍対応による休園が続いていましたが、補修が終わり4月2日にOPENしました。巷のソメイヨシノ系は終わっており、此れからは遅咲きの里桜系が出番ですね。と云う事で、最近Spot探索が出来ていませんでしたので、多摩森林科学園へ里桜狩りに行って来ました。4月上旬の通院日の帰り序に京王線で高尾駅下車、東方向は晴れていますが、反対方向は雲がどんよりなので、撮影の向きを考えないとダメですね。


駅から多摩森林科学園へ向かう途中に、深紅の花が目に入りました。ベニバナトキワマンサクですね、隣に、イソギンチャクの様な実が付いた木が在ります、何か判りますか?蝋梅の実ですよ。其の先に鬱金桜や白妙桜などの里桜系も並んでいて、此処で開花具合が判りますね。




多摩森林科学園の森の科学館で、年パスを本日から1年間有効なものに無償交換して貰います。此れで、来年のソメイヨシノ系が撮れますね。


第2樹木園を抜けて、サクラ保存林へ向かいます。サクラを紹介する前に、季節の花も咲き揃っているので並べますね。




初見の花が在りました、■ヤマルリソウ(山瑠璃草):ムラサキ科の多年草で、瑠璃色の花を付けます。■アオダモ(青梻):モクセイ科で、材質は硬くて粘り気があり衝撃に強く、野球のバットやテニスのラケットに使用されていました。キランソウは神代植物公園で見ましたね。


では、此処から桜パレードの始まりです。因みに此処の多摩森林科学園では、8haの面積に江戸時代から伝わる栽培品種や、天然記念物のクローンなど、全国各地からの約500系統、1400本が植栽されています。今回、撮影出来たのが64種類で、3回に分けて紹介します。柱番号21分岐路付近に在るのが■駒繋(コマツナギ):サトザクラ類、白、大輪、一重咲き、太白(タイハク)と同一品種と考えられています。


21番分岐路を右手に進み、柱番号58から右上斜面の彼岸通りに入ります。撮った順番にどんどん載せますよ。■手弱女(タオヤメ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、京都の佐野藤右衛門による栽培品種で、別名は佐野の衣笠。


■花笠(ハナガサ):サトザクラ類、紅、大輪、八重咲き。1963年(S38)北海道松前町で育成された品種で、雌蕊が花笠に似ている事からの命名です。
■普賢象(フゲンゾウ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、ヤマザクラとオオシマザクラとの影響があるとされる栽培品種で、2本の雌蕊が葉の様に変化して、像の牙に見立てた命名です。


■関山(カンザン):サトザクラ類、濃桃、大輪、八重咲き、ヤマザクラとオオシマザクラとの影響があるとされる栽培品種です。
■従二八重桜(ジュウニヤエザクラ):サトザクラ類、淡紅、中輪、八重咲き、花弁の縁にギザギザが在ります。


■上匂(ジョウニオイ):サトザクラ類、白、大輪、八重咲き、オオシマザクラとヤマザクラとの栽培品種で、芳香を放つ数少ない桜の一つです。


■長州緋桜(チョウシュウヒザクラ):サトザクラ類、淡紅、大輪、半八重咲き、明治時代の荒川堤で栽培されていた品種です。
■兼六園熊谷(ケンロクエンクマガイ):サトザクラ類、淡紅、大輪、半八重咲き、長州緋桜のクローンです。


■高砂(タカサゴ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、チョウジザクラと他のサトザクラとの交雑種と推定されています。
■大島桜(オオシマザクラ):ヤマザクラ群、白、大輪、一重咲き、桜の原種の一つです。


■鬱金(ウコン):サトザクラ類、淡黄、大輪、八重咲き、ヤマザクラとオオシマザクラとの影響があるとされる栽培品種で、鬱金の根で染めた鬱金色に似ている事からの命名です。


■御車返(ミクルマガエシ):サトザクラ類、淡紅、大輪、一重・半八重咲き、元は荒川堤に咲いていて、傍を通り過ぎた車上の人々が一重か八重かを言い争って、牛車を引き返させたと云う話からの命名で、一枝の中に一重と八重の花が在るのが特徴です。
■三島の飴玉桜(ミシマノアメダマザクラ):マメザクラ群、白、大輪、一重咲き、マメザクラ、ヤマザクラ、オオシマザクラ、カスミザクラとの交雑種と考えられており、サクラ研究者の川崎哲也氏が真鶴半島で原木を発見しています。


■神代の新墨染(ジンダイノシンスミゾメ)::サトザクラ類、白、中輪、一重咲きの園芸品種です。
■大村桜(オオムラザクラ):サトザクラ類、淡紅紫、大輪、八重2段咲き、長崎大村神社の大村桜の名称で、国の天然記念物に指定されています。花の中心に次の蕾が見えますよ。


多摩森林科学園へ来る途中で見た道端の桜、園内でも見られると思いましたが見つからなかったので、道端で撮った画で紹介します。
■朱雀(スザク):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、京都の朱雀で見つかりました。
■十月桜(ジュウガツサクラ):エドヒガン群の園芸品種、淡紅、中輪、八重咲き、秋と春に咲きますが、秋は小振りで、春は大振りで咲きます。


■気多の白菊桜(ケタノシロキクザクラ):ヤマザクラ群の園芸品種、白~紅、中輪、八重咲き、花弁は50~200枚あります。羽咋市の気多大社に原木が在ります。


>>>後書き<<<
桜、まだまだ続きますが、ブログが長くなりますので、此処で切りますね。多摩森林科学園、穴場的な場所なんですか、テレ朝のグッドモーニングの天気中継で紹介されたので、普段よりも人が多かったですね。多かったとは云え、園内は広いので混雑するでも無く、ユッタリと色々な桜が鑑賞出来ました。次回もサトザクラ類の紹介になります。

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  1. 2021/04/19(月) 00:00:00|
  2. 多摩森林科学園

Spot-86 八王子『多摩森林科学園の紅葉』

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次回アップ予定:Spot-87 八王子『多摩御陵の紅葉』 (2019/12/02 12:00)

今秋は暖かい日が続いていたので、紅葉が遅れていますね。今回は近場の紅葉スポットから、多摩森林科学園と多摩御陵の紅葉を見て来ましたので、其のSpot紹介です。
先ずは多摩森林科学園へ行きます。高尾駅前から高尾街道を350m程進むと、歩道に桜が咲いていました。プレートには■コブクザクラ(子福桜)とあります。冬ザクラの一種で、秋から春(10月上旬~3月上旬)まで開花が続きます。




道端に咲く雑草も、良く見ると小さな花が付いた綺麗な奴も在りますね。只、小さ過ぎて画像検索も出来ず名前は判りませんでした。小菊にヒメジョオン、此の時期にツツジも咲くんですね、オオムラサキツツジですかね?


更に200m程進むと、多摩森林科学園です。入口の森の科学館脇に深紅に染まるオオモミジが在ります。紫の実はコムラサキ、赤い実はトキワサンザシですね。




では、第2樹木園から廻ります。イロハモミジにオオモミジ、木陰なのか色付きが悪いですね。■ヒナウチワカエデ(雛団扇楓)は初登場ですね、ハウチワカエデ(羽団扇楓)より小さい事からの命名です。■トサミズキ(土佐水木):マンサク科も緑から黄色へ黄葉、此の後で茶色に変化しますよ。




第2樹木園のノッポ、メタセコイアは先月の台風の影響で枝が折れてスカスカです。ヤマハゼ(山黄櫨):ウルシ科の落葉小高木が綺麗に紅葉しています。ウルシと同じウルシオールを樹液に含んでいるので、触らない方が良いですよ。■イヌブナ(犬橅):ブナ科の落葉高木に、■チドリノキ(千鳥の木):ムクロジ科の落葉小高木も黄葉、葉脈が綺麗ですね。■ホオノキ(朴の木):モクレン科の落葉高木の葉っぱ、超デカです。




神代植物公園の紅葉でも紹介した奴が2種類ありました。■ミツデカエデ(三手楓)葉はカエデに見えないけどカエデ科で、3枚一組の「三出複葉」です。■モミジバフウ(紅葉葉楓)の葉はカエデぽっいけど、フウ科で正式名はアメリカフウ、モミジの仲間のように見えますがマンサクの仲間です。


第2樹木園端から昭和林道に入ります。多摩森林科学園は丘陵に在り、台風19号による斜面の土砂崩れが数個所発生していて、最近まで一部通行止め状態でした。倒木などは処理されていますね。昭和林道分岐から柳沢林道方向に入ります。沢沿い途中に在った■スイショウ(水松)の木、中国南部原産のスギ科の落葉針葉樹です。■イチイガシ(一位樫)はブナ科コナラ属の常緑高木なので、紅葉していませんね。




柳沢林道の北端付近は、路面が流出したので復旧舗装されていますが、砕石が地面に馴染んでいないので歩き難いです。此の先は登りになるので、引き返します(笑)。此の付近には、アジサイが未だ咲いていますね、秋にも咲く二季咲き種ですかね?名札が付いてないので判りません。


入口に戻り、左手に在る第1樹木園へ行きます、初めて見る木だらけです。■カクレミノ(隠蓑):ウコギ科の常緑亜高木。普通の丸葉と3裂葉が混在している珍しい木です。此方にもトサミズキが在りましたが黄葉には未だ早いです。陽の当たり具合で変わるんですね。■ヒメバラモミ(姫針樅):マツ科の常緑針葉樹で、八ヶ岳南部と南アルプス北西部の限定された地域に数百個体が残されている絶滅危惧種です。■フウ(楓):フウ科の落葉高木で、モミジバフウが近縁種です。■ムクロジ(無患子):ムクロジ科の落葉高木で、寺院で良く見掛けますね。第1樹木園の南端に③案内図が在り、斜面側の道で引き返します。




メタセコイアの枯葉、帽子を被っていないと頭に刺さるね(笑)。■オウシュウトウヒ(欧州唐檜):マツ科トウヒ属の針葉樹で、此処では別名のドイツトウヒで紹介されていました。球果(松ぼっくり)デカイね、最大で20cmになるそうです。■ミヤマシキミ(深山樒):ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木で、赤い実は有毒ですよ。■カラスウリ(烏瓜):ウリ科つる性の多年草で、カラスが好んで食べる事からの命名です。
斜面の上に鳥居が見え、廿里山神の扁額が掛かっています。祠の台座に寄進者(職員名)、賽銭箱に多摩森林科学園 山神社とあります。創建等は不詳です。




>>>後書き<<<
森林の中の紅葉は、木陰になるので色彩が イマイチでしたね。此の後、東隣に在る多摩御陵へ行きましたが、ブログ長さがちょうど良いので此処で一旦区切ります。と云う事で、次回もスポット記事で、Spot-87 八王子『多摩御陵の紅葉』の紹介になります。

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  1. 2019/11/29(金) 12:00:00|
  2. 多摩森林科学園

Spot-85 八王子『多摩森林科学園』

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次回アップ予定:Scene-525 妙正寺川『河口・辰巳橋~昭和橋』 (2019/10/16 12:00)

2箇月に1回、冠動脈へのステント留置に関係する処方箋を貰いに、調布のクリニックに通院し、診察が終わったら、帰りに神代植物公園に寄っていましたが、略1年時季の花などを載せたのでネタ切れです。其処で、新たな公園などを京王線沿いに探しています。高尾駅から10分程に、サクラの遺伝子保存や森林・林業に関する試験研究機関の多摩森林科学園が在り、サクラ保存林が有名で、色々な品種のサクラが在ります。来春には寄りたいので、下見して来ました。高尾駅北口から浅川に架かる敷島橋を渡り、丘陵へ上がって行くと「廿里(とどり)古戦場」の史跡が在ります。1569年(永禄12)の戦国時代に武田軍と後北条軍とが戦った場所です。




170m程進むと、左手に多摩森林科学園の入口が在ります。受付方向に進むと、道端に初めて見る花が在りました。釣鐘状の花の先端がクルクルとカールしています、ヒゲの様な雌蕊の根元には種が膨らんでいます。特徴が多いのでググリやすいね、■クサボタン(草牡丹):キンポウゲ科で、仙人草の仲間でした。密集している紫の実は、コムラサキですね。




 春先に何回も通う事になるので、年間パスポートを買います。
 受付で其の旨云うと、受付先の森の科学館に案内され、
 所定事項を記入してからパウチされた年間パスポートを貰います。

 休園日:月曜日と12月26日~1月6日、開園時間:9時30分~3時30分。
 入園料:300円、4月の桜繁忙期は400円、年間パスポート:1200円。


森の科学館には、園内の植物標本や八王子の野生動物の剥製などが展示されています。此処で、園内の見頃情報も確認 出来ますよ。尚、森の科学館までの見学は無料です。




 多摩森林科学園は明治時代には御料林で、
 1921年(T10)に皇室林野管理局林業試験場に
 なってから、試験研究の林となりました。
 面積は56haあり、公開されている3つの
 樹木園が7ha在ります。
 針葉樹を中心とした第1樹木園、落葉樹等が
 多い第2樹木園、外国産の樹木が多い第3
 樹木園が並び、約500種、6000本の樹木
 が植えられています。
 西側には、サクラ保存林が約8ha在ります。

 所在:八王子市廿里町1833-81。










今回は、下見なので第2樹木園からサクラ保存林の一部を廻って見ます。秋に入った時期なのか、あまり花は咲いていませんね。キョロキョロしていると紅葉している実を発見って、お前は探検家か?(笑)。■フクロミモクゲンジ(袋実木欒子):中国原産のムクロジ科の落葉広葉高木です。9月の頭頃だったら黄色い花が見られましたね、袋状の実の中に数珠に使う黒い種が出来ます。大きな木には、名札や解説板が付いているので載せ易く、楽チンですね。メタセコイヤは第2樹木園で最大の樹高で、飛び抜けていますね。樹木園内は最初、平らな道でしたが、九十九折の道や階段も在りハイキングコースです。桜の古木に空いた穴がムササビの巣だそうです、タイミングが良ければ顔を出してくれるそうです。今は、お休み中ですかね?




■ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木):スイカズラ科、公園で見掛ける庭木ですね。学名のアベリアで知られてますよね。面白いネーミングの木が在りました、■バクチノキ(博打の木):バラ科の常緑高木です。解説板によると、樹皮が鱗状に剥がれる様子を、博打に負けて身ぐるみ剥がされる事に例えた命名だそうです。ツンツン髭が連なっている草は何だろう、画像検索で引っ掛かりました。■チヂミザサ(縮み笹):イネ科の一年草の雑草でした。■ゲジゲジシダ:ヒメシダ科のシダ植物で、見た目からの命名です。野アザミが満開です、■アズマヤマアザミ(東山薊):キク科、説明板によると、花頭が小さくて細いのが特徴です。イチモンジセセリ(蝶)とキムネクマバチが食事中ですね。■オトコオミナエシ(男女郎花):オミナエシ科にも、蜂が来ていますね、アシナガバチとクマバチは性格が大人しく、悪戯しなければ襲ってきませんよ。




数は少ないですが、ピークを過ぎたタマアジサイが咲いていました。園内を流れる沢沿いの湿地には■ツリフネソウ(吊舟草):ツリフネソウ科の一年草が群生しています。秋川遡上で見て以来の2回目の登場ですね。■シラヤマギクは山地に咲く野菊です。薄黄色のタンポポぽっい奴は■アキノノゲシ(秋の野芥子):キク科でした。食事中の虫は蜂では無くハナアブ、虻では無くハエの仲間です、ややこしいね(笑)。ピンクの梅の様な小花は■シモツケ(下野):バラ科の落葉低木で、白い花はシロバナシモツケです。




ノコンギクにミズヒキ、此れは普通に在る山草ですね。■ゲンノショウコ、此れは初めて見ます。(現の証拠):フウロソウ科で、種が入った鞘に触れると、クルクルと巻きながら種を飛ばしますよ。■ヤマハッカも初見です。シソ科の多年草なのでシソの花に似てますね。大きな道の分岐点には案内板が在り、⑤案内板付近から昭和林道になります。近くにミヤマザクラが植えられています、樹木説明はしっかりとした作り、内容ですね。此の先に森の管理室が在り、AEDが常設されています。




⑤案内板から150m程、昭和林道を進むと柳沢林道の分岐に当たりますが、左手の昭和林道を其のまま進みます。緩い坂道を100m程登って行くと、途中に中間トイレが在ります。更に200m程進むと、林道の中間点付近となり、見晴らし四阿が在り休憩です。東方向に見える高層ビルは、2010年(H22)に竣工した八王子駅前のサザンスカイタワー八王子、41階建ての超高層マンションです。


四阿の近くにハギが咲いていますが、終わりに近く半分萎んでますね。小形のトンボがお休み中です、■コノシメトンボ(小熨斗目蜻蛉)と云う種類で、7月生まれの未成熟体らしく、成熟すると色がもっと濃くなります。


サクラ保存林は、昭和林道や柳沢林道、遠見通り、彼岸通り沿いに分散されています。各地の著名なサクラの遺伝子を保存する為に、1966年(S41)に設置が決まり、現在8ha程に江戸時代から伝わる栽培品種や国の天然記念物に指定されたサクラのクローンなど、約600系統、1400本程度が植えられています。全部はとても見られないので、春先に時期を3回程に分けて来る事にしましょう。四阿の脇に桜が3輪程咲いていました、■アメダマザクラ(飴玉桜)と云う品種で、マメザクラとオオシマザクラの雑種と推定されています。開花時期は4月なので、暖かさに騙されての狂い咲きですかね。250m程進むと、開山ベンチと云う名前の場所です。休憩場所ですが、ベンチの数多くねえ!何かのイベントで使うのかな?ベンチ下の桜は開山です。昭和林道末端に在る案内図-⑪によると、右周りで柳沢林道沿いの桜を見るコースと、左周りで見返り通り沿いに桜を眺めながら帰る階段コースが在ります。今日は下見なので、昭和林道をUターンして戻ります。




>>>後書き<<<
次回は通常Sceneに戻りまして、『ぶらっと遡上探索』の第26弾となる妙正寺川編の始まりです。初回は、妙正寺川河口となる高田馬場分水路暗渠入口から遡上して、辰巳橋、千代久保橋、西ノ橋、落合橋、氷川橋、昭和橋までの紹介になります。

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  1. 2019/10/12(土) 12:00:00|
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