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次回アップ予定:Scene-520 善福寺川『荻窪上橋~神明橋』 (2019/09/06 12:00)
猛暑日が一休みして秋の気配がキターと喜び、次弾の河川遡上を開始しましたが、再び猛暑日に近い真夏日が続き、またまた自宅待機です。暑いならば涼しい場所へ行けばいいじゃん!と云う事で、標高900m程の御岳山へ行ってきました。昨秋に紅葉狩りを兼ねて御嶽神社へ行った、ケーブルカーを利用する登らない山です(笑)。JR立川、青梅経由で御嶽駅下車、ケーブルカー滝本駅行のバスに乗ります。相変わらず、混んでますね。ケーブルカーはSuicaも使えますが、往復割引は適用されません。
ケーブルカー御嶽山駅前の御岳平広場に在る藤棚下で、暫し休憩。陽射しもあるけど、平地との標高差が約800mなので5℃程は気温が低く、涼しいですよ。山も見えますが、何が何だか判りません(笑)。視界が良好であれば都心のスカイツリーや東京タワーが見えるそうです。では、リフトで展望台駅へ上がります。
訪れた日は先週の26日(月)で、蓮華升麻(レンゲショウマ)が約3000輪開花している見頃時期でした。リフトを降りて50m程先に在る産安社の右手裏が富士峰園地で、此処の斜面に約5万株の蓮華升麻が8月中旬から9月上旬に掛けて咲きます。
富士峰園地の頂上付近では、チラホラ咲いている程度ですね。でも、空いているのでジックリと撮るには最適な場所です。蕾状態では斑の萼に包まれていて、少し汚いけど、開花すると萼の裏側も白いので、下から仰視位置で撮ると綺麗に撮れますね。
蓮華升麻ばかりで飽きますよね。と云う事で、他の山野草も並べますね。先ずは、■カラスウリ(烏瓜、唐朱瓜):夜だけ開く花なのですが、咲いていますね。■キンミズヒキ(金水引):バラ科、種子は引っ付き虫です。■サルトリイバラ(猿捕茨):サルトリイバラ科、果実は鳥に喰われたみたいで1粒だけ残っていました。■タマアジサイ(玉紫陽花):アジサイ科、奥多摩の林道でよく見かける奴ですね。
■ツリガネニンジン(釣鐘人参):キキョウ科で、下向きの鐘形花が可愛いね。■ホタルブクロ(蛍袋):此れもキキョウ科で、薄い青色は初めて見ました。■マムシグサ(蝮草):サトイモ科の有毒植物です、多分。もしかするとウラシマソウかも?種が熟さないと判りません。■モミジガサ(紅葉笠):キク科、モミジの葉っぱに似ている事からの命名です。
■ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草):ユリ科、似ているホトトギスの山間バージョンですね。■シュウカイドウ(秋海棠):シュウカイドウ科、此の時期に奥多摩に行くと必ず遭遇する奴です。■ノアザミ(野薊):キク科の多年草です。
■アキアカネ(秋茜):トンボ科アカネ属も蓮華升麻の見物です。嘘ですよ、暑い夏季は高い山に登って避暑し、秋が近づいて涼しくなると里に降りて行きます。富士峰園地の斜面通路は1m程ですが、中には三脚をオッ広げて陣取る輩も居て、邪魔くせえネ。綺麗な山ガールも沢山来ていますよ(昔のお姉さん達ですけど)。
蓮華升麻の写真は200枚以上撮りましたので、未だ良い出来のが残っていますので、並べますね。
蓮華升麻は日本特産の花で、キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草です。花が蓮に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ている事から、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名が付けられたそうです。
以上で、蓮華升麻の撮影は終わりです。御嶽神社の先に、滝やロックガーデンが在り、行きたかったんですが膝痛が未だ回復していないので、パスして帰ります。下山したバス停の向かいに、蒟蒻専門店「のしこん」が在り、此処でお土産として海苔味の「のしこん」を買い、帰宅してから酢味噌で賞味、美味でした。
>>>後書き<<<
次回は通常Sceneに戻りまして、荻窪橋から継続遡上して荻窪上橋、界橋、荻野橋、東吾橋、本村橋、中央線善福寺川高架橋、置田橋、神明橋までの紹介になります。
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都内の紅葉狩りは時期的に、少し早かったですね。と云う事で、郊外の紅葉狩りに出掛けました。場所は青梅の御岳山です。JR南武線立川駅で青梅線に乗換えて御嶽駅で下車しますが、同年代の輩がゾロゾロと降りてきます。え~、今日は平日なんですけど。駅改札を出て、左手に見えるケーブルカー滝本駅行きバスに乗りますが、此れも満員で後ろには臨時便が待機しています。距離3km弱で280円、ボッタクリバスですね(笑)。
終点のケーブル下バス停で降りて御岳登山鉄道ケーブルカーの滝本駅まで、急な坂道を200m程上がりますがキツイね。駅前に広場が在るんだから、其処まで区間延長すれば良さそうだけど、冬場の坂道はバスでは上がれないかな?
御岳登山鉄道は1935年(S10)の営業開始で、滝本駅(標高407m)から御岳山駅までの直線区間1107m(標高差424m)、最大勾配25度(平均勾配22度)を約6分で結んでいます。往復料金は1110円、2~3便/時、車両定員は135名なので、増便バスも含めた2台分が乗れますね。現在の車両は3代目の御嶽号と武蔵号です。眼下の景色は、蛇行する多摩川が造形した御岳渓谷ですね。
御岳山駅前が御岳平と云う広場になっていて、北から東方向が見下ろせますが、山の名前は判りません。紅葉もチラホラ見えますが、山の紅葉時期は例年通りだったようで、賞味期限は過ぎて消費期限の後半って云う感じですね(失敗)。
御岳山の背後に御岳平駅が在り、リフトに乗って標高差50mの大展望台駅(標高881m)へ上がります。料金は片道100円です。展望台から都心方向が良く見えますよ。此処には現在地図も在り、左手の大きい山は日の出山(標高902m)で、此の場所と略同じ標高です。
大展望台から西50mに武蔵御嶽神社境外社の産安(うぶやす)社が在ります。創建は文治年間(1185~1189年)源頼朝公による創建と云われています。祭神:木花咲耶比売命・磐長比売命・息長帯比売命。
産安社下から西へ70m、四阿脇を下へ降りて、250m程でビジターセンター脇に出ます。此の先に宿坊がズラリと並び、食事や宿泊が可能です。50m程先に茅葺屋根の建物が見え、馬場家御師住宅とあります。江戸時代の1866年(慶応2)に建てられた、武蔵御嶽神社の御師(神職)である馬場家の屋敷(今年、修復済み)です。
馬場家住宅から250m程、苦手なダラダラ坂が続きます。勝手に作った途中の絶景スポットでパチリ休憩です(笑)。続けて100m程上がると、ムササビが居ましたよ。お土産店に並ぶ売り物ですけどね(笑)。序に土産を物色、荷物になるので帰りに寄り、ネギ味噌とキャラブキを購入、菜箸はオマケです。
商店街を50m抜けると鳥居前広場に出ます。此処の鳥居は三之鳥居で、一と二之鳥居は後で紹介します。階段の先に見えるのが随身門ですが詳細は不明、中に随身が警護しています。随身門から御嶽神社までの参道石段数は約300段、参道脇や上に眼を向けると花などが見つけられますよ。
随身門の先に境外社の稲荷社(祭神:倉稲魂神)と三柱社(祭神:大歳神、御歳神、大山咋神)が在ります。更にその先に1780年(安永9)建立の青銅鳥居が見えます、鳥居を潜って約80m上がって行くとやっと武蔵御嶽神社下に到着です。赤付く紅葉も少ないですが在りますね、逆光の奴はフラッシュONです。
右手に宝物殿が在り、畠山重忠が奉納した国宝の赤糸縅大鎧などが収められていますが、開館は土日祝日のみなので本日は閉鎖されています。重忠が乗っているのはJC勝ち馬のアーモンドアイじゃなくて、三日月号ですね。
最後の階段を28段上がると御嶽神社拝殿前に到着です。御岳山(標高929m)の山上に位置し、狛狼越しに見える下界の景色、絶景ですよ。紀元前91年(崇神天皇7)の創建とされ、736年(天平8)に行基が蔵王権現を勧請したと云われています。祭神:櫛真智命、社殿は1700年(元禄13)5代将軍徳川綱吉の命により造営、現在の拝殿は1877年(M10)の造営、狛狼は1985年(S60)の建立です。正式社名は1952年(S27)に改称した武蔵御嶽神社です。
拝殿の左手から廻り込むと境内社が並んでいます。先ずは二柱社(祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命)、隣に八柱社(国造社、座摩社、䗝養社、春日社、八神社、月乃社、八雲社、八幡社)が祀られています。先に北野社(祭神:菅原道真)が在り、北野社の前方に巨福社(祭神:埴山姫命)が在ります。
巨福社の裏手に神明社(祭神:天照大神、豊受比賣神)が在ります、狛狼は1999年(H11)の建立です。
神明社の前に在るのが大口真神社(祭神:大口真神)で、社殿は1939年(S14)、狛狼は2007年(H19)の建立です。大口真神社の左裏手が日本武尊を祀る奥宮の遥拝所になっています、因みに奥の山腹まで徒歩40分程です。
大口真神社の右手前に常磐堅磐社(祭神:全国の一宮)が在ります。社殿は1511年(永正8)の建立で、以前の本殿でした、都の有形文化財に指定されています。少し離れた前方に東照社が在ります、祭神は徳川家康公で、元は現在の皇御孫命社の社殿が東照社でした。
常磐堅磐社の右横に皇御孫命社(祭神:天瓊々杵尊)が在ります。社殿は朱塗りの一間社入母屋造で千鳥破風と唐破風がついており、元は東照社の社殿でした。社殿入口の守護獣は狛犬でもなく、狛狼でもなく、豚こま もとい、狛豬ですね(笑)、此のタイプは初めて見ましたが、矢張り豚に見えますよ。
境内付近の紅葉と十月桜を撮ってから、下山します。
随身門手前から天狗岩方向へ進むと、滝やロックガーデンが在るのですが、次回レンゲショウマを見に来る時用に、残しておきます。と云う事で其のまま下山、登って来る時は下ばかり見ていたので気が付かなったけど、下りは視線が前方を向くので結構な紅葉が目立ちますね。アレも此れも、バシャッ、バシャッです。ビジターセンター前からは、二之鳥居方向への道を通ります。二之鳥居は1995年(H7)の建立です。
往路は50分程でしたが、帰路は25分でケーブルカー滝本駅に到着、停車中のバスをパスして次の増便バスで座って行きます(笑)。あっ、一之鳥居未だでしたね、途中の中野バス停付近に在るのですが降りるの面倒だね。5年前に多摩川遡上時に撮った画が在るので、此れで代用だね。JR御嶽駅前に付きましたが、多摩川の紅葉が綺麗なので序に寄って行きます。バス停脇の小径を120m程降りて行くと御岳小橋の左岸側に出ます。遊歩道の紅葉を数カット撮って、帰宅します。
>>>後書き<<<
久々の山歩き、12000歩程度なのに翌日は、踵が痛かったです。ソロソロ靴も限界みたいなので新調しますか。紅葉と青空がベストマッチなんですが、山の雲が邪魔して日光の手前(今市)でした(寒)。でも、歴史を感じさせる武蔵御嶽神社や其の廻りの境内社に見られる珍しい狛犬、狛狼、狛猪にも出会えて、満足でした。此の後、都内の紅葉も2回程載せる予定ですよ。と云う事で早速ながら、次回も紅葉シリーズで東京都庭園美術館の庭園からお届けします。
次回アップ予定:Spot-62 港区『庭園美術館&自然教育園』(12/03 12:00)
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Scene-147 浅川右岸 『中央本線梁橋、水管橋、浅川橋、八高線梁橋、NTT専用橋、大和田橋』(12/19 12:00)
浅川の終盤近くになると南4km程に高尾山が在るのですが、冬季に入る今の内に登って来ました。なので、今回は高尾山の様子をSpotで紹介します。高尾山は東京都八王子市にある標高599mの山で、多くの観光客や登山者が訪れます。因みに年間の登山者数は約260万人を超えて世界一です。自宅からも近いので8:00頃に自宅最寄り駅から京王線分倍河原駅経由で高尾山口駅まで45分、9時前に到着。平日なのに駅前は登山する学生で一杯でした。駅前の細道を右手方向に200m程進むと、高尾山別院不動院が在ります。高尾山薬王院の別院で、現在の建物は1988年(S63)に再建されたものです。不動院の先70mに高尾登山鉄道の清滝駅が見えます。山頂へのルートは、稲荷山コース(3.1km)、6号路(3.3km)、1号路(3.8km)、1号路とケーブルカー、エコーリフトとの併用などのコースが有り、体力に応じて選択可能です。3kmも山道を歩けないので、1号路の途中の高尾山駅までケーブルカーで行きます。片道:480円、15分間隔運行で乗車時間:6分で到着。
高尾山駅前から山頂まで1号路を約2km上がって行きます。高いだけあって道端のモミジも色良く紅葉しています。200m程進むと、蛸杉と呼ばれる不思議な形をした樹齢450年を越える杉が在ります。昔、参道を新しく拡張する際に邪魔になるので切り倒そうとしたら、一夜の内に後ろに退いたと云う伝説が残っています。以前は触る事が出来、テカテカでしたが現在は柵で保護されています。更に100m進むと、薬王院の浄心門が建ち此処からが薬王院境内となります。右側に4号路、門の先左側が3号路に分岐しており、左には修験道の祖と云われる役行者(えんのぎょうじゃ)が祀られている神変堂が在ります。
150m程進むと男坂(108段の階段)と、緩やかな上り坂の女坂に分かれますが、何方も250m程で権現茶屋の前で合流します。合流点の後ろ側に仏舎利塔へ続く坂道が在ります。正式名は高尾山有喜苑仏舎利宝塔で、お釈迦さまの真身骨がタイ国王より分贈されたものです。仏舎利宝塔付近の紅葉が綺麗ですよ。
参道は立派な杉並木が在り、1966年(S41)の台風26号でかなりの被害を受けましたが、最大で幹周り5.6m、高さ47mの巨木が残っています。
暫く進むと薬王院の四天王門が右手に見えます。三間一尺の八脚門、重層入母屋造り、桜門形式で、屋根は瓦棒型銅板葺という木造総檜造りです。境内を道成に進むと右手に朱塗りの仁王門が在ります。門を潜ると正面が薬王院の本堂です。薬王院の正式名称は高尾山薬王院有喜寺、744年(天平16)に聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基が薬師如来を刻み安置したのが開基とされており、永和年間に京都醍醐寺の俊源大徳が飯綱大権現を祀り、修験道場として以来、時の武将達の帰依、保護を受け寺は栄えました。
本堂の右手に並ぶのが左端から、弘法大師を祀る大師堂、歓喜天が祀られた聖天堂、愛染堂、鐘楼堂です。
本堂脇から上に登ると本社の飯縄権現堂が在り、左脇には飯縄大権現の随身として高尾山を守る天狗を祀る天狗社、福徳稲荷社が在ります。飯縄権現堂脇の1号路の石段を上がって行くと、奥の院不動堂が在り、本尊の不動明王、行基菩薩・俊源が祀られています。隣に在るのは浅間社で本尊は浅間大菩薩です。
残り600m程で山頂、1号路の登山路は舗装されていて、山頂まで楽に登れます。道端には野菊の種類のシラヤマギクが沢山咲いています。山頂に近付くに連れて色々な木々の紅葉が深まって来るのが判ります。漸く、山頂に到着、たかが600m程の山ですが、普段山歩きしていないのでキッツ~です。御褒美は山頂の紅葉で一番綺麗ですね、此処に来る時に電車からは富士山がハッキリと見えていたのに、山頂からは静岡方面の天候が崩れたみたいで御目に描かれませんでした(残念)。冬場の時季ならば、高い確率で大室山の右後ろに姿を見せます。紅葉の木陰に移動、駅前で買った弁当を食べながら暫し休憩してから下山です。
帰りは途中に吊り橋が在る4号路で下山します。下りだから楽だと思ったら、階段の段差が高くて着地の時に膝に来て、登りよりキツイね。道が平らになったと思ったら木の根っ子で、凸凹。山道の片側は柵が無い崖なので油断するとコケて滑落するので注意ですよ。
1km程下って吊り橋が見えました。1969年(S44)に竣工の「みやま橋」で全長36m、幅は1.5m程です。橋の下は木々で遮られていて高さが掴めませんが、下から30mの高さとの事です。
400m程で往路の1号路に合流、帰りはエコーリフトで帰るかな。高尾山駅から200m程離れている山上駅へ向かいます。エコーリフトも片道480円、待ち時間がゼロなので天候が良い時はケーブルカーよりは便利ですね。所用時間12分で山麓駅に到着、京王線で帰宅です。山麓駅付近の紅葉も綺麗でしたよ。
>>>後書き<<<
次回は通常Sceneに戻り、浅川右岸の滝合橋から遡上して、中央本線浅川梁橋、浅川水管橋、新浅川橋、八高線梁橋、NTT専用橋、大和田橋までの紹介です。
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『ぶらっと遡上探索』多摩川編の最終取材が10月中旬だったので紅葉シーズン前に終わってしまい、奥多摩の紅葉がご覧戴けませんでしたね。なので現在、紅葉がピークな奥多摩の景色をお届けします。唯、紅葉だけだと面白くないので、奥多摩川乗谷(かわのりだに)に点在する滝巡りも一緒にどうぞ。
本日(11/19)のスタート地点はJR奥多摩駅、何度も訪れた駅で懐かしいね。日原鍾乳洞行きバスの始発8:10分に合わせて、8:01分に到着です。駅前に止まっているバスは平日なのに既に満員!同世代の引退組と元山ガールだね。約15分(¥250)で日原街道の川乗橋バス停に着きましたが、約半分の人が一緒に降ります。殆どが川乗山(標高1363m)へ登山する人で、手軽に登れる山なので初心者に人気らしいです。バス停横が川乗山登山口のゲートで左脇から入ります。目の前を流れる日原川の紅葉、良い感じで色付いていますね。
奥多摩の天気は晴れ時々曇り、気温6℃~12℃の予報なので、少し寒いけど歩くには丁度良い温度です。先ずはルート確認、此処から川乗谷に沿う林道と登山道で百尋(ひゃくひろ)ノ滝まで約5km、現在の標高418mから870m位まで、途中に在る7箇所程の滝を観ながら遡上します。現在8:40分、通常90分の徒歩コースです。林道は緩い登りだけど整備されていて歩き易く、眼下には川乗谷の豊富な水流も見え足取りは軽いね。
林道の杉並木の切れ間からは、奥多摩の素晴らしい紅葉が望めるし、川乗谷には大きな落石で堰止められた小滝が数え切れない程在り、早く歩いて行くのが勿体無いね。
又々、小滝です!此処までは手撮りなのでスローシャッターだと若干のブレが見られるけど、上流には未だ沢山の滝が在り、其方では三脚とNDフィルタを使って本格的に撮影しますので、期待して下さい。撮影しながらなので、後続の登山者にドンドン追い抜かれ最後尾になりました。まぁ~目的が違うから、気にならないけどね。林道にはガレキがゴロゴロ転がっていて、デカイ岩が道路脇の側壁を破壊した跡も在り、横の崖を見上げると落石予備軍が睨んでいます、桑原桑原。
奥多摩の山々は植林された杉が多く、紅葉になる木々は一部ですが、杉の緑の中に浮かび上がる紅葉も綺麗ですね。距離的には1/3程度歩き、此の付近に聖滝が在るのですが崖下で其の姿は見られません。手前200mに水利への道が在り、沢沿いに降りて進めば行けるのですが、川の中を進む箇所が在るとの事なのでパス。夏場だったら行っても良いけど、今の時期はゴメンナサイです。代わりに近くの小滝をパチ~リ。
林道沿いには山草も在る筈なのですが薄暗くて判りません。目に付くのは赤が鮮やかなマムシグサの実(日光霧降で見たのと同じ)で、彼方此方に咲いています。間もなく竜王橋を通過、此処の紅葉も綺麗です。
竜王橋の上流に小滝が見えます、落差5m程の中位の名も無い滝です。橋の先から緩い上り坂で落ち葉が沢山在り、踏み締めながら歩くとクッション代わりで足裏が楽ちんです。林道の左下に沢の流れが近く見え、此の辺りから三脚とND16、それとリモートレリーズの登場です。TVを1sec設定で、取り敢えずパチ~リ。お~良い仕上がりだね、P-ModeだとNDを付けていても適正露出に調整してくれるので楽だし、50倍ズーム付きでPowerShotは使い易くて良いですよ。
NDで遊んでばかりいると時間がどんどん過ぎて行くので、NDを外して遡上、遡上。銀杏、もみじの紅葉も撮らなくちゃバシャッ、バシャッ。暫く進むと落差9m程の大きい滝が在ります。多聞、『魚止の滝』だと思います、何せ案内看板が無いもので良く判らんのじゃ。滝は上からの絵しか撮れませんでした。本当は、誰かが残した滝下へ降りる縄梯子が林道脇にぶら下がっていたのですが、ロープが古そうだし崖下の構造も判らず単独だと不安(SoftBankのガラ携は圏外でした)なので、縄梯子は見なかった事にしました。
400m程進むと略中間点の細倉橋に到着です。橋の袂に上流からの落差17mの沢水を利用した水力発電小屋が建ち、隣に在るバイオマストイレの動力を賄っています。此処から先は、トイレは無いので此処で減量して序に一服休憩です。此処まで約1時間半、撮影しながらなので良いペース配分だし、今日は次の予定も無く日光の滝巡りの時と比べたら楽勝です。さて、最終目的地の百尋ノ滝まで残り1.9kmだ、ボチボチと行きますか。
登山道沿いに川乗谷の紅葉を見ながら、杉で覆われた右岸沿いの登山道を進みます、杉は細い木でも太い木と変わらずに真っ直ぐに伸び、良く倒れないものだと感心します。川乗谷のもみじ、鮮やかですね。
登山道から200m程で下百尋の滝が見えて来ます、此の先、次から次へと滝が登場しますよ。滝下へは降りられないので上からの撮影だけど、小枝が視界を遮り撮りにくいね。正面へ移動すると、今度は導水管が滝の前に写り込みます。こんな時は編集ソフト『Adobe PhotoShop』の出番です、導水管をゴミ消しツールで処理すれば、こんな感じに修正出来ますよ。
滑り止めが付いた木橋を渡り、左岸の沢沿いに進みます。又、此処でNDを使ってお遊びです。緑に苔生した岩に降り積もった落ち葉と川の流れのコントラストが良いですね。登山道はガレキの道や濡れ落葉の道と変わるので、崖下へ滑落しないように注意して歩く必要が在ります。2番目に登場する木橋は 谷側に傾いていて、木の上は滑るので山の法面側を歩きます。先客が滑って横木を壊した跡も見えます、危ないね~。
階段状の木橋を上がると最も狭い山道が在ります。右下はかなり深い崖なので、此処は集中して慎重に歩きます。写真撮っている場合じゃ無いですよ!此処を過ぎると左下に『長滝』が見えます。横縞の入った黒い岩盤の上を滑るように落差約15mを流れ落ちる滝です。手前の木が邪魔なので、又、消して見ます(ハハハ)。
『長滝』の先に『三筋滝』が見えます。落差は3m程の小さい滝ですが、横に幅広く三つの滝が連なる事からの名前です。滝の真上に架かる木橋を渡り対岸へ移ります、其の前に橋の上から撮影。ダメだ、手撮りだとブレる!三脚を取り出し、前後に人影が無い事を確認して狭い橋の上に素早く設置、撮影完了です。
5本目の木橋を渡ると山道は沢沿い近くを通り、対岸にチョロ滝が見えます。山道は再び上りに入り、ガレキの道、上からの蔓にも注意です。幅員の狭い箇所が此処にも在りますが、落ちても下の木に引っ掛かるので大丈夫、じゃないか。連続する木橋、何本目かな?全て撮っていれば6本、7本目ですね。
眼下には沢の流れが見え、小滝も沢山在ります。三筋滝から100m程で『ウスバの細滝』手前の木橋に着き、木橋の右側に滝が見えます。滝の下で先客が撮影中なので、フレームから捌けるまで暫く待機休憩です。此方に気が付き挨拶、ビューポイントを譲ってくれました。『ウスバの細滝』は落差7m程で、川乗谷の支流から流れ込む滝です。水量は少なく、其の状態から付いた名前なのかな?判りません。
『ウスバの細滝』から400m程で登山道の左側に三つの小滝が繋がっているのが見えます。一番上が『釜滝』、下の二つが『二段滝』と呼ばれていて落差は何れも3m程です。木橋を渡り先に進みます。
10本目の木橋を渡ると沢沿いから山道へと上り始め、木道の階段で上に上へと登ります。登山道に架かる木橋を渡った辺りから下りに入り、右側に見える沢下まで降ります。
沢の下まで降りて来ると新しく出来た木橋が在ります。付近に大鋸屑も落ちていて、現地調達、現地組立で造られている模様です。重機も入れない場所で、良くこんな太い丸木を組むね、感心と感謝です。最終目的地の『百尋ノ滝』まで、残り一山を登れば着きますが本日最大の傾斜で足元もガレキで不安定なので、撮影は中断してカメラと三脚をデイバッグに入れて登山に専念します。
急な登山道を7分程で登ると、『百尋ノ滝』と『川乗山』への分岐標識に出ます。最後の木橋を渡り、木製の階段を2つ降りると滝下に出られます。階段は急勾配だけど、脇に備え付けられた玉結びのナイロンロープを使えば安全ですよ。
『百尋ノ滝』に到着、時間は11:20分。90分コースを例の如く撮影しながらのゆっくりペースで160分掛け、撮影カット数は340枚でした。『百尋ノ滝』は落差約40m、川乗谷上流部に在る奥多摩山域で有名な滝の一つです。滝の左側には断崖絶壁が連なり雄大な景観です。滝下では滝壺への落水が舞い上がり、寒い位の風を受けますが心地良い気分です。帰りのバス停時刻は13:46分、下山は撮影無しで普通に歩くので90分として、此処で50分程時間に余裕が有るので、昼食休憩を30分取ってから下山する事にします。
川乗橋バス停に予定通りの90分で下山完了、20分程バスが来るまでベンチで休憩です。略定刻にバスが到着、奥多摩駅の売店で定番のワサビ漬けを買って帰宅、ワサビ漬けを刺身で包んで食べると美味ですよ。本日の徒歩数18420でした。
>>>後書き<<<
川乗谷に点在する多くの滝を撮影しながらの山登り、紅葉も綺麗で楽しめました。なんたって、時間に余裕がある行動は、のんびり出来て良いですね。此れで温泉が有れば最高なんだけれど、あれれ!奥多摩駅から徒歩10分で『もえぎの湯』が在ったじゃないの、うっかり八兵衛でした。Spot-8は此れで終わります。
来週からは多摩川遡上編に続き、隅田川遡上編の連載が始まりますので、引き続き閲覧の程、宜しく願います。
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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