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次回アップ予定:Scene-496 新川のまとめ (2019/04/23 12:00)
今回は新川橋から継続遡上して、新川大橋、花見橋、宝橋、新川口橋までの紹介で、『ぶらっと遡上探索』新川編の最終回です。終わりが早いって、だって3話短編ですから(笑)。では、新川橋の上流480mに架かる『#12新川大橋』から紹介します。新川左岸の江戸川区中葛西2丁目・東葛西1丁目と右岸の江戸川区江戸川5丁目・6丁目とを結び、都道318号環状七号線が通ります。先代の架橋は1916年(T5)の鉄橋でした。
名称:新川大橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:2.3km
橋の長さ:38m
有効幅員:17m
完成:1971年(S46)
遊歩道沿いのソメイヨシノに混ざって、コヒガンザクラも咲いていますね、小振りで控えめな姿が好きです。ピンクのハナモモも満開ですね。
新川大橋の上流隣に架かるのが広場橋型の『#13花見橋』です。下流の桜橋と同じ造りですね。
名称:花見橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:2.3km
橋の長さ:19.4m
有効幅員:43.2m
竣工:2011年(H23)
橋下に野鳥、キンクロハジロが居ます。頭毛がロングなのがオス、ショートがメスです。
花見橋から130m上流隣に架かるのが『#14宝橋』で、左岸の江戸川区東葛西1丁目と右岸の江戸川区江戸川5丁目とを結ぶ、人道専用橋です。橋名は通学路として利用している二之江第三小学校の児童から募集し、新川千本桜と子供達は地域の「宝」という想いを込めて命名されました。
名称:宝橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:2.4km
橋の長さ:20m
有効幅員:4m
竣工:2013年(H25)
宝橋左岸側から南東500m程に在る、新義真言宗寺院の正圓寺へ行きます。葛飾区東新小岩の正福寺末で、創建は不詳ながら、文明年間(1469~1486年)以前の創建と伝えらえる古刹で、良範法印が中興したと云われています。山号:海寶山、院号:地蔵院、本尊:延命地蔵菩薩像、所在:江戸川区東葛西3-4-22。本堂は1964年(S39)に改築、現在、山門等境内工事中、葛西大師まいりの一つです。
正圓寺から東90mに浄土宗寺院の智光院が在ります。江戸川区江戸川の金蔵寺末で、見蓮社の見誉光雲が1573年(天正1)による創建と云われています。山号:普照山、寺号:閻魔寺、本尊:阿弥陀如来像、所在:江戸川区東葛西3-14。葛西大師まいりの16番です。
智光院から北西110mに下今井香取神社が在ります。境内の由来案内によると、創建は不詳ながら、境内に1707年(宝永4)香取大明神と刻まれた石碑が在る古社です。旧長島村・旧桑川村との村境に位置していた事から「境の宮」とも称され、下今井の鎮守でした。祭神:経津主命、所在:江戸川区東葛西1-45-8。鳥居は1995年(H7)の建立です。
香取神社前の道を東に70m程進むと、道角に「明和五子天十月吉祥日造立」と刻まれた庚申塔が立っています。明和五年は1768年なので、250年前の物ですが、保存状態が良いですね。隣に在る道筋の千種児童公園にピンク色の花が満開で咲いていました。此れなんだっけな、前に見た事が在るんだけど忘れました。ググるとハナズオウ(花蘇芳)で、中国原産のマメ科の花でした。隣のソメイヨシノは3分咲きですね。
公園橋から北へ230m程進むと、新川終着地点の橋となる『#15新川口橋』です。橋の両脇は埋め立てられていて、児童公園や駐車場となり、地下の導水管を経由して旧江戸川の水が取り込まれています。
新川口橋も左岸の江戸川区東葛西1丁目と右岸の江戸川区江戸川5丁目とを結び、都道450号線が通ります。創架は1927年(S2)の鉄橋でした。
名称:新川口橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:2.9km
橋の長さ:約25m
有効幅員:約9m
竣工:1970年(S45)
新川口橋から90m程上流に、新川東水門(形式:鋼製ローラーゲート、径間:11m×2連、扉高:7.5m、竣工:1965年(S40))が在ります。水門は現在機能しておらず、奥の新川東樋門から新川東水門内は船溜まりになっています。旧江戸川対岸からの画は、江戸川遡上時の奴です。
>>>後書き<<<
西水門広場から東水門までの遡上歩数、20000歩でした。新川口橋から南90m程に新川口バス停が在り、其方から都営新宿線一之江駅経由で帰宅します。次回は新川のまとめです。
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次回アップ予定:Scene-495 新川最終回『新川大橋~新川口橋』 (2019/04/19 12:00)
[Vol-02] 今回は新渡橋から継続遡上して、小江戸橋、桜橋、三角橋、新川橋までの紹介です。では、新渡橋の上流150mに架かる『#08小江戸橋』から紹介します。新川左岸の江戸川区北葛西5丁目と右岸の江戸川区船堀7丁目とを結ぶ、人道専用橋です。桁に化粧張りが施されていて、江戸の雰囲気が醸し出されていますね。って、江戸の橋も見た事ないのに適当ですね(笑)。
名称:小江戸橋
構造種別:1径間鈑桁(木装)
河口からの距離:1.4km
橋の長さ:19.2m
有効幅員:4m
竣工:2007年(H19)
遊歩道に咲く黄色い花は■レンギョウ(連翹):モクセイ科ですが、名札が無いので品種名は判りません。此の辺りに植えられている桜は■オオシマザクラ(大島桜)と、■シダレザクラです。もじゃもじゃのクリーム色の花はマンサクの仲間の■トキワマンサク(常磐万作):マンサク科で、落葉樹であるマンサク対し、常緑樹である事から「常磐万作」と名付けられています。
小江戸橋の上流190mに架かるのが『#09桜橋』です。此の橋も左岸の江戸川区北葛西5丁目と右岸の江戸川区船堀7丁目とを結ぶ、人道専用橋です。橋幅が40mもある広場橋で、各種イベントも開催されています。
名称:桜橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:1.6km
橋の長さ:17.8m
有効幅員:40m
竣工:2012年(H24)
桜橋の上流隣に架かるのが『#10三角(さんかく)橋』で、都市計画道路補助第290号線(葛西中央通り)が通ります。三角は旧地名で三角の渡しが上流方向、古川との合流点に在りました。新川の左岸側と、対岸(古川の右岸)と、対岸(古川の左岸)との3地点間を結ぶ渡しで、三角形の舟筋になる事からの命名ですね。
名称:三角橋
構造種別:3径間上路式逆ローゼ
河口からの距離:1.6km
橋の長さ:44.5m
有効幅員:14m
竣工:2000年(H12)
新川は荒川・中川、旧江戸川に挟まれていて水深は深くも無く、小魚が多いのか野鳥が沢山見られますよ。
三角橋の上流190mに架かるのが、今回終着地点の橋となる『#11新川橋』です。左岸の江戸川区中葛西1丁目・2丁目と右岸の江戸川区江戸川6丁目とを結び、一般道(陣屋橋通り)が通ります。江戸川区史によると、上野不忍池の鉄橋を払い下げて貰い、川幅に足りない1m程を継ぎ足して完成。区内初の鉄橋として、1916年(T5)に賃取橋で創架されました。
名称:新川橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:1.8km
橋の長さ:38m
有効幅員:17m
完成:2011年(H23)
新川橋から右岸側に寺社が在りますので、其方を紹介して終わりにします。新川橋北詰めから北東110m程に稲荷神社の鳥居が見えます。創建などは不詳です。所在:江戸川区江戸川6-31-91。鳥居は1972年(S47)の建立です。
稲荷神社から古川親水公園沿いに160m程進むと日蓮宗寺院の妙光寺が在ります。江戸川区江戸川の妙勝寺末で、山門脇の由来案内によると、創建は不詳、日能上人による開山と云われています。山号:栄長山、院号:常泉院、本尊:十界曼荼羅、木造日蓮上人坐像、所在:江戸川区江戸川6-16-5。
妙光寺前の古川親水公園(全長1.2Km)は、水運の役割を終えた古川(旧船堀川)で、1970年(S45)頃までは工場排水や雑排水が流れ込むドブ川になっていましたが、1973年(S48)に全国初の親水公園として再生されました。旧江戸川からの引き込みに桜並木、四阿近くにはミニ吊り橋もありますよ。
>>>後書き<<<
次回は新川橋から継続遡上して、新川大橋、花見橋、宝橋、新川口橋までの紹介で、早くも『ぶらっと遡上探索』新川編の最終回です(笑)。
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次回アップ予定:Scene-494 新川『小江戸橋~新川橋』 (2019/04/15 12:00)
[Vol-01] 今回より、桜シーズンのぶち込み版『ぶらっと遡上探索』第24弾の新川(しんかわ)、桜沿い河川の短編ものです。江戸時代までは船堀川と呼ばれ、河川交通には困難な蛇行した箇所が在り、1629年(寛永6)に地図の点線蛇行部の付け替え(直線化)として、三角橋以東が開削されて旧江戸川と中川とを結ぶ新川が誕生、船堀川の蛇行部は古川と名称変更されています。新川は行徳の塩や貨客を江戸に運ぶ水路として利用されていましたが、其の後、陸上交通が整備された為、水路としての機能を終え、西端河口部に新川排水機場、上流端に東水門が設けられています。
新川は流路延長3kmの短い河川なので3話完結、初回は河口の新川排水機場から遡上して、西水門橋、櫓橋、擬宝珠橋、宇喜田橋、東電宇喜田橋、忍者橋、新渡橋までの紹介です。新川河口への最寄り駅は都営新宿線の船堀駅、自宅から京王よみうりランド駅まで行き、都営新宿線乗り入れ車両で約1時間、8時過ぎに到着です。
駅前から新川河口まで600m程歩いて、新川排水機場(竣工:1968年(S43))付近から遡上開始です。排水機場の北側に「新川西火の見櫓」が在り、中川遡上時にも紹介していますね。内部開放は土日祝日のみなのですが、上を見ると窓が開いていますね。桜シーズンの臨時開放なので、序に上がりましょう。新川の両岸に植えられた桜は、左岸側は略満開、右岸側は5分咲きですね。陽当たりの関係なのですかね?
河口から90m程に架かるのが新川第1橋梁となる『#01西水門橋』です。新川左岸の江戸川区北葛西1丁目と右岸の江戸川区船堀2丁目とを結び、特例都道新荒川葛西堤防線が通ります。
名称:西水門橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:0.1km
橋の長さ:約29m
有効幅員:約10m
完成:2006年(H18)
此の付近の寺社は中川遡上時に紹介していますのでスルーします。西水門から210m上流に架かるのが『#02櫓(やぐら)橋』です。此の橋も左岸の江戸川区北葛西1丁目と右岸の江戸川区船堀2丁目とを結ぶ、人道専用橋です。
名称:櫓橋
構造種別:3径間単純木橋
河口からの距離:0.3km
橋の長さ:23.5m
有効幅員:4m
竣工:2008年(H20)
櫓橋から220m上流に架かるのが『#03擬宝珠(ぎぼし)橋』で、此の橋も左岸の江戸川区北葛西1丁目と右岸の江戸川区船堀2丁目とを結ぶ、人道専用橋です。橋桁はSW(Steel stiffend Wooden beam)と呼ばれる、集成木材と鋼板とで挟んで補強した桁で、軽量かつ安価に出来るそうです。
名称:擬宝珠橋
構造種別:1径間SWスラブ桁
河口からの距離:0.5km
橋の長さ:23.9m
有効幅員:4m
竣工:2008年(H20)
擬宝珠橋の100m上流に架かるのが『#04宇喜田橋』です。左岸の江戸川区北葛西1丁目・宇喜田町と右岸の江戸川区船堀2丁目・3丁目とを結び、都道308号線(船堀街道)が通ります。創架は1940年(S15)の木橋で賃取橋でした。
名称:宇喜田橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:0.6km
橋の長さ:約38m
有効幅員:約16m
竣工:1957年(S32)
宇喜田橋の上流隣に架かる橋は何ですかね、側面に丸窓が開いていますが中は見えませんね。橋端に管理施設らしきものが在り、東電パワーグリッド地中送電云々と書いてありましたので、『#04東電宇喜田橋』としておきます。
名称:東電宇喜田橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:0.6km
橋の長さ:約49m
有効幅員:約2m
完成:不明
付近に黄色い花、此れはヤマブキ(山吹:バラ科)ですよね。ピンクの花弁で桜でもなく桃でもない此の花は何だろうね?其れとソバカス状のぶら下がった花、此れも初めて見ました。帰宅してから、暫しPCと格闘し判りました。ピンクの花はキクモモ(菊桃)でバラ科、花弁が細長く菊に似ている事が由来です。ソバカス的な奴は、ナツグミの園芸品種のトウグミ(唐茱萸)でグミ科、甘い赤い実が成るそうですよ。
川端の桜並木は殆どがソメイヨシノですが、偶に枝垂桜も見られます。河津桜は終わりで葉っぱ桜です。後半にはカンヒザクラも出てきますよ。足元に咲く花はハナニラ(花韮:ネギ亜科)ですね。
宇喜田橋から450m上流に架かるのが『#06忍者橋』、左岸の江戸川区宇喜田町と右岸の江戸川区船堀6丁目とを結ぶ、人道専用橋でござる。
名称:忍者橋
構造種別:1径間PC桁(木装)
河口からの距離:1.1km
橋の長さ:20.6m
有効幅員:4m
竣工:2008年(H20)
忍者橋から140m上流に架かるのが、今回終着地点の橋となる『#07新渡橋』です。左岸の江戸川区宇喜田町・北葛西5丁目と右岸の江戸川区船堀6丁目・7丁目とを結び、一般道(宇喜田通り)が通ります。創架は1944年(S19)の木橋、先代の架橋は1969年(S44)の鈑桁です。
名称:新渡橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:1.2km
橋の長さ:約29m
有効幅員:約11m
竣工:2000年(H12)
此の付近の桜はカンヒザクラが多いですが、満開には程早く2分咲き程度ですね。アーモンドの花は満開、芝桜はオーキントンブルーですね。
右岸側に寺社が3個所在りますので、其方を紹介して終わりにします。先ずは、新渡橋から北東150m程に在る船堀八幡神社からです。1564年(永禄7)北条氏広と里見義弘との戦の際に、北条方の陣屋として使用された場所に、1573年(元亀4)八幡神社、稲荷神社、白龍神を合祀したと云われています。祭神:八幡・稲荷・白龍神、所在:江戸川区船堀7-7-8。
八幡神社前から陣屋橋通りを北西に60m進むと、右手に1995年(H7)開園の一之江境川親水公園(全長3.2km)が在ります。新中川の自然水が流れ、子供達が水遊びを楽しめる親水広場は本流を迂回させ、水道水を循環利用しているそうです。桜並木も在り、先週の強風で今頃は花筏が流れているのかな。
120m程先の一之江境川に架かる小橋を右岸側に渡ると、真言宗豊山派寺院の光明寺前に出ます。江戸川区東小岩の善養寺末で、境内の由来碑によると、1614年(慶長19)覚仙上人による開山と云われています。山号:稲香山、院号:横道院、本尊:不動明王像、所在:江戸川区船堀6-8-18。葛西大師まいり(船堀、宇喜田、小島組)の霊場の一つです。
光明寺の東隣に船堀日枝神社が在ります。境内の由来案内によると、1614年(慶長19)船堀新田開発の際に守護神として山王権現を祀ったのが始まりと云われ、先程の光明寺が別当でした。1873年(M6)に日枝神社と改称、村社列格。祭神:国常立尊、所在:江戸川区船堀6-7-23。富士塚は1892年(M25)の築山で高さ2m、旧狛犬は1921年(T10)、天祖神社鳥居は1985年(S60)の建立です。
>>>後書き<<<
次回は新渡橋から継続遡上して、小江戸橋、桜橋、三角橋、新川橋までの紹介です。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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