This best shot
前回、江東区内の四神紹介で最後に寄った豊洲から、時間的に余裕があり、南西方向に在る台場地区を散策して来ましたので、引き続きSpot探索として紹介します。
先ずは、豊洲運河から ゆりかもめ豊洲駅方向へ戻ります。途中の豊洲ポンプ所の壁にトリックアートが描かれていました。無粋な壁面がポップで楽しいね。ゆりかもめに乗り、テレコムセンター駅で下車します。
テレコムセンター21Fに展望室が在りますが、開放は土日だけなので本日はパスです。駅前から北西300m程に在る、日本科学未来館(愛称:Miraikan)へ行きます。先端科学技術を体験出来るサイエンスミュージアムで、科学技術振興機構が設立し2001年(H13)の開館です。エントランスからエスカレータで3Fに上がり、常設展示ゾーン入口でチケットチェックです。休館日:火曜日と年末年始及びメンテナンス日、入場料金:630円、所在:江東区青海2-3-6。
入口に人とのコミュニケーションやセラピーを目的に開発されたロボットの展示ブースが在ります。子供でも楽しめますね。少し難解な大人向けの展示も在りますよ。細かく見ていると1日コースですね。抜粋で紹介しますね、■ウマ後肢型ロボット:馬の歩行メカニズム解析用のロボットです。■塵の中にも計算は宿る:砂時計の中に入っているのは、大きさが0.2×0.125 mmの積層セラミックコンデンサ、身の回りに何千何万という塵のような電子部品が活躍しています。
■イルカの超音波コミュニケーション:イルカは人間より広い周波数の音を聞き取る事が出来、3次元の空間情報を行なっています、此のエコーロケーション(反響定位)を利用した新しい情報処理が期待出来ます。■白黒画像への自動色付け:人工知能が大量のカラー画像を学習すると、白黒画像に自動で色付けをする事が出来ます。
館内の吹き抜けに浮かぶのが、直径6m・重さ13Tonの「ジオ・コスモス」です。人工衛星が撮影した雲の様子を見る事で、地上に居ながら、地球の様子を感じる事が出来る球体ディスプレイです。設置当初は約100万個のLEDで映し出していましたが、2011年度(H23)の創立10周年に10,362枚の有機ELパネルを使い1000万画素でリニューアルしています。ジオ・コスモスを右手視界に入れながら、オーバルブリッジでグルグルと5Fへと上ります。
5F常設展示ゾーンに上がると、地上から高度400kmに浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)の居住モジュール実物大模型が置いて在ります。地球を約90分で一周しながら、実験、研究、地球や天体の観測を行なう場所です。トイレや寝室は可成り狭いです。居住モジュールの外壁に、来館宇宙飛行士のサインが描かれていますよ。
主力ロケットH-IIの第一段用として開発されたLE-7エンジンの改良型で、最初の燃焼試験に使われたLE-7Aの実物が展示されています。1秒間に燃料(液体水素)を526l、液体酸素を192l、合計718l燃やしています。H3ロケットは設計概念をH-IIA/Bから根本的に見直した機体である為、H-IICとはせずに”3”としています。
■バンド10・8・4受信機:チリのアタカマ砂漠で運用中のアルマ望遠鏡向けに国立天文台が開発したミリ波(バンド4、受信周波数 125~163 GHz)、サブミリ波(バンド8、385~500 GHz)、テラヘルツ波(バンド10、787~950 GHz)の3つの周波数帯が受信出来るバンド受信機で、星・惑星の誕生について調べる事が出来ます。
■Belle測定器:あらゆる物質は、素粒子で構成されており、電子・陽電子を光速で正面衝突させて出来る素粒子を捕まえるのがBelle測定器で、素粒子物理学に貢献した装置です。
■スーパーカミオカンデ:ニュートリノと云う素粒子は質量が原子よりも小さく、電荷を持たないという特徴を持ち、姿を直接見る事が出来ない謎の多い素粒子です。スーパーカミオカンデでは、検出器中の水とぶつかって荷電粒子が飛び出した時に現れるリング状の弱い光「チェレンコフ光」を光電子増倍管と呼ばれる高感度センサーで観測しています。ん~、判った様で判らないですね(笑)。
頭が疲れたので、チョット休憩。零壱庵(ゼロイチアン)と云うアートルームが在りました。アート作品を通して、科学技術と共に変わり続ける人の認識や社会について考えるギャラリーで、アーティスト A.A.Murakami氏による体験型NFTアート作品「The Passage of Ra(太陽の通り道)」が見られます。リアルの霧はやがて消えますが、映像の中のデジタルの霧は存在し続けます。現実世界とデジタル世界の「交差点」を探る作品だそうです。
5Fから出ると、6Fのドームシアター入口が見えます、シアターは予約制、別料金、撮影NGなのでパスです。科学館の天井の説明が在りました、一般的な天井は石膏ボードですが、地震による揺れで落下する危険が在ります。3.11東日本大地震でも科学館の天井の一部が崩落しており、其の後に落ちても大事に至らない「膜天井」が採用されています。
日本科学未来館は以上で終わり、西250mに保存・展示されている、初代の南極観測船「宗谷」に行きます。「宗谷」は1938年(S13)耐氷型貨物船として建造され、1962年(S37)4月まで、6次に亘る南極観測に活躍しました。其の後1978年(S53)に退役し、翌年から「船の科学館」前に係留されています。
■「宗谷」データ:総トン数(2,736)、全長(83.3m)、最大速力(12.3ノット)、航続距離(16,400海里)。
見学は無料ですが、「宗谷」の保存整備の為に「運営維持協力金」が必要です。寄付すると、「宗谷」見学記念カードが貰えますよ。
因みに昔、晴海ふ頭に停泊していた2代目の南極観測船「ふじ」には見学乗船した事が有るので、南極観測船に乗るのは2回目です。では、最上甲板通路から順路に従って進みます。士官居住区が並ぶので通路は狭いですね。後方甲板に宗谷のプロペラが外されて展示されています。鋳鉄製の肉厚ブレードで直径約3m、左右に1個付いていました。砕氷時に此のブレード1枚が折れたそうです、氷は岩と同じですね。
下層の上甲板へ狭い階段で降ります。科員居住区が並び、部屋が狭いので通路は広いですね。治療室も在ります、「こんにちは」お兄さんが治療中でした(笑)。「タロ」と「ジロ」も居ましたよ、フェルトアートですけど。
最上甲板に戻り、艦橋へ上がり操舵室へ入ります。総舵輪を手に取り、取舵いっぱい~、操船気分が味わえますよ。船長室は操舵室の裏手に在ります。操舵室の反対側から出て、船尾方向から下船します。
隣に1974年(S49)に開館した「船の科学館」が見えますが、施設の老朽化により休館していましたが、今年の2月から解体が始まるそうです。
では、北500m程に在るダイバーシティ東京へ行きます。ダイバーシティの裏手に見える建物はフジTVですね。フェスティバル広場に「TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として登場した「実物大ユニコーンガンダム立像」が仁王立ちです。設置は2017年(H29)、全高は19.7mです、カッチョ良いね~。
ダイバーシティ東京の西側のセントラル広場にモニュメントが見えます。ナポレオン3世の勝利を象徴した■「自由の炎」作:マルク・クーチェリエ(仏)です。1998年(H10)に開催された「日本におけるフランス年」を記念すると共に、日仏の友好を讃える為のシンボルとして寄贈されました。本体高さ約21m、台座部分の高さ6mです。北側のウエストパークブリッジを渡った先にも在りますね。■「'96美神の門」作:杉山惣二、設置1996年(H8)。更に180m程進むと右手に有名な、お台場の■「自由の女神像」が在ります、此れも先程の「日本におけるフランス年」を記念したもので、当初期間限定の設置でしたが常設になっています。本家、ニューヨークの7分の1の大きさです。
未だ見る場所は沢山在るのですが、3時を過ぎて雲が広がって来たので帰りますか。東500m程に在る、りんかい線東京テレポート駅から帰宅します。前回の四神探索も含めた、散策歩数は18340歩で、チョット疲れました(笑)。
>>>後書き<<<
次回は通常Sceneに戻りまして、『ぶらっと遡上探索』第61弾となる大横川で、前弾の小名木川と直交していた運河です。アップ予定:Scene-868 大横川『河口・大島川水門テラス連絡橋~巴橋』 (2024/04/02)
お気付きの点、照会などがありましたら下の[拍手]ボタンからコメントを送って下さい、非公開なので気軽にどうぞ。尚、問い合わせ等につきましては、返信用のメアドの書き込みも願います。
[拍手]ボタン
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
紹介しています
.
. ご訪問ありがとうございます