This best shot
北海道3日目は小樽運河をメインに探索です。本日の予報は午前中が雪、午後から晴れるとの事。窓の外から見る景色では、晴れているが、雪雲が不気味に鎮座している。
7:30分にチェックアウト、JR札幌駅で荷物を預ける為にロッカー探しです、判り易い場所が良いな。南口の大丸横のエスカレータを降りて左側、此処にしよう。朝早く来たので空きは一杯ある、\300の普通サイズ3121番に決定。解除用の暗証番号が記載されたレシート、無くすと厄介だ、そうだ、カメラに記録だ、今日は朝から頭が冴えているぞ。
函館本線に乗車、小樽駅に到着です。反対側のホームにかっこいい列車が停車している。ニセコエクスプレス (Niseko Express)です。JR北海道が1988年(S63)から運用しているジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種で、団体・臨時列車用として企画したリゾート列車のひとつ。倶知安・長万部方面の列車は2両編成で、ワンマン運転です。因みに現在計画中の北海道新幹線は、東北新幹線の新青森駅から函館市付近・小樽市付近(現在の駅よりも山側)を経て札幌市に至る360kmに及ぶ路線です。小樽にも止まるとなると、益々、観光地化してしまうな。
2003年から4番線ホームは、小樽にゆかりの深い石原裕次郎に因んで「裕次郎ホーム」と愛称がつけられています、此れはかつてNHKのロケで訪れた際に此のホームに降り立ったのが由来で、等身大パネルが設置されていて、ホームの番号表示灯の数字の「4」がヨットに見立てたデザインになっています。
帰りのダイヤを確認、1時間に5本程度あるので余裕で廻れるね、駅の出口に「むかい鐘」なる物体が鎮座。案内板によれば、「むかい鐘は明治から1965年頃まで、列車到着の予報として打ち鳴らされ、上り列車には2打、下りには3打と決め、鐘を鳴らした後十数分で列車が到着。旅の全ては、此の鐘の音を聞く事から始まった」との事。中々、風情のある道具だ。時間は9時前、何か雲行きが怪しくなって来たぞ。
突然、音を立てて雪が降って来ました。雹(ひょう)か?いや、小粒なので霰(あられ)です。気象学的には5mm以上の大きさが雹になります。今日は此の先どうなる事やら、然し此処まで来たら引き返すなんて選択肢は無いのだ、探索続行です。暫く歩くうちに、想いが通じたのか霰は雪に変わり一安心です。観光客の為の道作りに、タイヤドーザ出動です。後ろに見える建物が、旧安田銀行小樽支店。小樽には、此の様な古い建物が沢山残されているが、殆どの建物の中は、普通の喫茶店や食堂、雑貨店などのテナントが入り、有効利用されている。又、此の辺り一帯が「特別景観形成地区」として指定され、新築の建物に対しても建築基準で景観を損なわないように市が指導したり、助成しているとの事。唯、自分的には観光地化され過ぎていて、好きになれない。
取り敢えず、運河方向へ行ってみますか。交差点角にホテルノルド小樽、景観に合わせた新しい建物?良く判らん。其の先に小樽運河が見えます。小樽運河は1923年(T12)に完成したもので、内陸に水路を掘ったものでは無く、沖合を埋立てて陸との間に出来た水路であり、「埋立て式運河」と呼ばれています。海上に停泊した船舶からの貨物を乗せた艀舟を係留し、貨物の荷揚げに使われたとの事。
当初の運河は素朴で特徴も無かったが、散策路やガス灯が整備され、大きく様変わりした運河周辺は、小樽の一大観光スポットに成長し、1996年(H8)には都市景観100選を受賞したとの事。運河に沿って古い倉庫が並び、良い眺めである。ライトアップされる夜景は、さらに幻想的な雰囲気になるのであろう。
昔の倉庫が立ち並ぶが、此れも内装されて食堂などに利用されている。中でも、最も有名なのが小樽運河食堂です。中にはビアホール、海鮮、すし屋、ラーメン、バイキングなど多彩な食事処になっています。魚介類など美味いんだろうが、混み合っているし、値段も観光地価格で高いのでパスです。
手前の倉庫も回転寿司。運河倉庫と書いてあるが北海炙り焼き、なんじゃこりゃ、興醒めだ。
倉庫の裏側へ行きます。小樽フェリス教会、此れならまだ許せるか。運河食堂の裏側、凄い氷柱(つらら)だな。こう云うのが見たかったのだ、多分内部の食堂の熱で屋根の雪が解けて、こう成ったんだろうが良いね~。
食堂裏側の歩道は誰も歩いた跡がありません、そりゃそうだよ、頭に氷柱刺す覚悟で歩く馬鹿いないよね。裏道、最高。此方側の裏道ルートで探索します。それにしても、裏道には人がいないねえ~。
裏道は道路を挟んで反対側の歩道だけは、かなりの積雪ですが何とか歩けます、此方側には氷柱落下の危険は在りません。後ろを振り返ると自分の足跡だけが残っている、俺の歩幅は50cmか。歩道脇には降り積もった日数分の雪断層です。見た目は柔らかそうなので突付いて見ると堅っ、氷状の壁になっています。
小樽港も直ぐ近くなので岸壁へ行ってみます、此方の倉庫は現役バリバリのホンマ物です。こう云うシュールな絵が好きなファンの為にバシャッ。外国の貨物船らしき船や第三礼文丸も停泊しています、第三礼文丸は白油タンカー船です。白油とは、ガソリン、灯油、軽油など無色透明な石油製品を指し、重油は黒褐色なので黒油と言います。
貨物港の端にサハリン行フェリー待合室が見えました。え~此処からロシア行のフェリーが出ているのか。乗ってみるか?冗談ですよ。入口の扉は雪に埋もれており、今日はお休み?
待合室壁に貼ってある運賃表もテープで目隠しされている。片道で4~5万円か。後でネット検索してみた結果です。「小樽とサハリン間には、小樽~ホルムスク航路があり、サハリン州ホルムスクの間446km を月1便約17時間で結ぶ。フェリー貨物は、サハリン側からは北洋材の加工製材が中心で、小樽側からはインフラ整備に必要な掘削機や建設用重機のほか、乗客が持ち帰る携帯輸出の中古車が大半を占めている。此の航路は1995年に開設され、その後2000年には貨物専用になったが、稚内~サハリン州コルサコフ港を結ぶ別会社の航路との競合もあり、2005年に此の航路はロシア側の都合により休止されていて、再開の目途は無いとの事」
港沿いの埠頭を更に進んで行きます、フェリー乗り場(舞鶴、敦賀行き)へ続く橋の手前で、ガシャーン、ガシャーンと凄い音が聞こえて来ました。何だろね、道路工事かな?いや、違いました。此れは面白い場面に遭遇出来ました。小樽市内で集めた排雪を捨てる場所です。岸壁に大型重機(ショベルカー)が並び、岸壁からアームを海の中まで伸ばして表面の氷を割って、雪を捨てる穴を広げている最中でした。凄い、波飛沫を立てて迫力ある光景です。丁度、其処に雪を積んだダンプ到着、岸壁から雪をドドーンと投下。東京で仮に30cmの積雪があったら、雪の捨て場が無いので都市機能はマヒだな。いや~面白~、やってみたいな。20分位、時間の経つのも忘れて眺めていました。裏道、最高~。
この先の橋を渡っていくとフェリー乗り場と裕次郎記念会館が在ります。石原裕次郎が小学校時代の数年、ここ稲穂小学校に通い、小樽で生活していたという事から、この地に裕次郎記念館が出来たそうです。其処に行こうとしたら突然の猛吹雪です。前が見えん、岸壁から落ちたら死ぬぞ~。危ないのでUターンです。道路を横断して表通りに行こうとしたら、歩道と道路の間の雪の壁に遮られていて反対側に渡れません。信号のある交差点まで戻るしかありません、トホホ。
漸く信号のある交差点まで戻り、表通りに出た。矢張り、表通りは人ゴミです。(←誤字では無い)
適当に古い建物、古っぽい新しい建物を撮って帰りたいと思います。ヴェネツィア美術館は1988年に建てられたイタリアのグラッシィ宮殿を真似た建物、北一硝子は1901年(M34)に創業した浅原硝子が前身で当初は石油ランプ、ニシン漁用浮玉(ブイ)の製造から、観光客向けの常設ギャラリー、照明、ガラス器の販売業へ業態転換に成功している。
創業明治32年の田中酒造、天気は回復、天狗山が見えます。
此の辺りから、もう1本中の通りに出て、駅へ戻ります。先程の北一硝子のアウトレットが在ったので、覗いて見ます。キャンドルグラスや1輪差し、ぐい飲みなどがあります。非耐熱の安価なぐい飲み(\450)を購入。
市内を走る観光バス、レトロぽっいけど新車ですよ、嫌だね。他の建物も写真撮るのも面倒くさくなってきた。
古民家、良いね。えっ、こんな処に人力車、何処まで観光かぶれした町なんだ、小樽。さあ、帰ろう。
小樽駅到着。小樽で良かった処、運河、裏道、小樽港。車窓からの写真で気分直し。電車の窓は二重ガラスで内側の窓に曇りは無く、見晴らしが良い。車内は暖かく、眠くなって来たぞ。
おっ、ラッセル車だ。実物を見たのは初めて、雪を吹き飛ばしながら運転している場面が見たかったな。場所は小樽築港駅付近、後ろには小樽ランドマークの観覧車。
2時過ぎに札幌駅に到着、宿泊していたANAホテルもテレビ塔もクッキリの快晴です。時間が余っているので雪まつり会場へ行き、晴天時の絵を撮って来ます。今日は土曜日で凄い人混みだ、春節前の連休を利用した中国人やら、韓国、東南アジア系の観光客で五月蠅いし、日本人よりも多いなあ。雪まつり会場で、適当に腹ごしらえ。札幌駅に戻りロッカーから荷物を引き取って、新千歳空港へ到着。帰りも同じB747、座席も同じUPPER DECK 74Kです。帰宅は10時過ぎ、あ~疲れたぞ~。
>>>後書き<<<
本日の小樽、札幌の天気:雪時々曇りのち晴れ、気温:最低-5℃,最高-2℃。以前に冬の札幌に来た時には、寒くて鼻毛が息で凍る程でしたが、この3日間は殆ど寒さを感じなかった。実に有意義な3日でした、本日の徒歩数:25,984歩。次のSpotでは何処行こうかな。本題のScene-10 は、来週アップする予定です。
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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