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2日目は霧降高原に在る霧降ノ滝と隠れ三滝、東照宮、中禅寺湖へ行く予定です。先ずは東武日光駅まで行き、霧降高原行の始発バス(7:39)で霧降ノ滝入口まで乗って行きます。バス停前の道をY字路まで進むと、霧降ノ滝入口の標識が在り、右側の道成りに400m程進むと観瀑台に到着、時刻は8:00です。
霧降ノ滝は、華厳滝、裏見滝と共に日光三名瀑の一つに数えられています。霧降川から高さ75mで上下2段に分かれて落ち、周りの森林の中から滝の流れが白く浮かび上がる美しい滝です。
霧降川の上流にも幾つか滝が在ります。霧降高原道路からは外れた場所に、ひっそりと隠れている事から隠れ三滝と呼ばれている、丁字滝、玉簾滝、マックラ滝です。ので、順番に見に行きます。先程のY字路まで戻り、反対側の道を600m程進むと案内標識が在り、標識の大山方向に山道を進みます。途中に注意書きが在り、「増水により橋が渡れない場合があります」との事、2日前にW台風が通過しており嫌な予感がしますが、まあ~取り敢えず行ってみましょう。道は霧降川に向かって下り坂に入ります。
暫く下っていると、土砂止めの丸木の下が雨で流された障害のハードル状態の道に出くわしました。歩き難いなあ!下まで続いているぞ。杉の倒木も道を塞いでいるし、タイムロスです。何とか下の岸辺の標識まで約80mを下り辿り着きましたが、次に待っていたのが岩だらけの沢の道です。えらいこっちゃ!
右手に霧降川が見え其方側に移動します。川の流れは早く、何より水の透明度、綺麗さにビックリです。川沿い進むと上流先に丸木橋が見えます。じぇじぇじぇ!!! 丸木で組んだ橋が3つ繋がっている筈なのですが、1つ足りません。更に中間で置石からズレて半分水没、台風の増水による影響ですね。此処から引き返すのも嫌なので、暫く状況を冷静に観察、丸木橋自体はズレていても倒木が乗っかっていて安定しているので、倒木を跨いで水没している箇所を何処まで進めるかだ!トレッキングシューズは踝の上まであり防水、10cm位水中に入っても大丈夫なので、水没した橋の中に片足を入れ、大股で対岸の丸木橋の端に足が掛かり無事に渡れました(拍手パチパチ)。時間は予定よりも30分遅れでヤバイです。
霧降川沿いに進み、案内標識の大山・マックラ滝方向に600m程進むと、丁字滝への分岐が在り、霧降川には丁字滝へ続く丸木橋が架かっています。此処からかなり離れており時間も押しているので、丁字滝は帰り際にも寄れる道が在るので後回し、時間によっては最悪パスで進みます。川の流れは相変わらず豪快で、暑い夏の時季に来たい場所ですね。
山道沿いに黄色いキノコ見っけ、帰宅してから検索したけどキノコの種類は沢山在り過ぎて何だか判りません。一番近い形がコガネタケでしたが自信無し、誰か判りますか?赤い実を付けた草、此れはマムシグサの実でした。
川沿いの道を遡上すると、玉簾(たますだれ)滝が見え、山道の脇に観瀑台が在ります。暫く此処で滝を見ながら小休止して行きます。玉簾滝は落差6m、幅20mで、名前の由来は水量が少ない時は、簾のように水が滑り落ちる事から付いています。確かに幾筋もの細い流れが幅広く繋がり、優しい感じの滝です。此処から600m程の距離に次の滝が在るので進みます。
川沿いの道は足元を注意しながら進みますが、下ばかり見ていると上から蔦によるトラップや張出している枝に引っ掛かるので、偶に上も注意しながら進みます。ピンチです!霧降牧場の手前の道が急斜面になっていて足が滑り、上に上がれません。良く見ると道の脇に玉結びが付いたロープが張ってあったので、ロープに掴まりながら無事に上がれました。あ~疲れるな!息が切れたので此処で小休止、時間的には予定した帰りのバス時刻には完全に間に合わないタイミングです。暫く進むと霧降牧場の柵が見え、マックラ滝の近くまで来ているのが判り、少し元気が出て来ました(頑張れ!)。
牧場の柵伝いに進むと霧降牧場への牧道に出るので、其の儘横切って直進し案内標識に従って進みます。
奥の方からマックラ滝の流れが大きく聞こえて来ます。周囲が木々で鬱蒼とした場所に在り、手前の沢に架かる木橋を渡ると滝下へと進めます。マックラ滝の落差は約30mで、背後の真っ黒な溶岩を掻き分けて勢い良く流れ落ち、迫力が在ります。滝下に居ると水飛沫が霧のように舞い散り、レンズを拭きながらの撮影だ。滝壺の右側に見える木はサワグルミで、樹齢約350年経つ古木との事です。
右岸側の崖はかなり崩れているので下に入るのは危険ですね。予定していた帰りのバス(9:30発)には完全にNG状態なので1本遅らせるとして(10:50発)、遅れ序に滝下の流れを見ながら此処で朝食(おにぎり)です。此処まで霧降滝入口から高さで約40m登って80m下り、又130m登るコースとは知らず時間の読みに失敗!計画が甘く反省です。
マックラ滝からは霧降牧場のアップダウンの有る牧道を約1500m歩き霧降高原道路へ出ると、帰りの隠れ三滝バス停に到着します。現在の時刻は、9:40分なので次のバスまで70分有るので丁字滝へも寄れそうです。牧道沿いの紅葉、葉が色々な色彩で混ざり合い見事ですね。牧道の右横には支流が沿うようになりました、此の支流の先に丁字滝が在るのかな?いや在る筈です。道端に変わった実を付けている木が在りました、クサギ(臭木)と云うシソ科の落葉小高木で、葉から嫌な臭いを出す事から此の名前が付けられたそうです。
1km程進むと、丁字滝へ続く小道への分岐が在りました。時間的に行けるか計算。分岐点から丁字滝まで地図上では往復300m、滝下まで降りる事を考慮して3倍の距離で約1kmだな、30分で行って帰ってくればバスが来る時間まで10分程余裕が有るので行きます。途中から沢へ下り、沢沿いに岩を避けてジグザグと進みます。沢の途中に炭窯跡の説明板が在ります、説明板と窯跡を取り敢えず撮って後で確認(霧降高原には炭窯跡が沢山在り、此の場所に在った炭窯跡が復元され、炭焼き体験が出来る)だそうです。5分で丁字滝の上に到着、滝の横から下に降りられますので行きます。
滝下までに10分経過、チャッチャと滝を撮って直ぐに戻らなくっちゃ、慌ただしい動きで笑っちゃいますよね。丁字滝は霧降川の支流に在り、登山道から直接見えない正しく隠れた滝で、外界から閉ざされ神秘的な雰囲気が有り、川床の上を数段に別れた滝が緩やかに流れ落ちる静かな滝です。
急いで先程の分岐まで戻り、バス通りまで進みます。牧道出口の柵まで400m、出口の右側傍に隠れ三滝バス停が在りバスが来る5分前に到着で、一安心。おいおい、慌てて来たのに時刻通りにバスが来ないよ~。6分遅れでやっと来た、も~プンプン丸です。
次に向かう場所は予定では東照宮なんだけど、昨日バスの車窓から見た様子では観光客だらけで混雑必死なので行く気が萎えます。フレームの中に人が入り思うような絵が撮れないからです。時間も90分ロスしているので東照宮は最後にして、先に中禅寺湖、華厳滝に行く事にします。時刻表を確認、中禅寺温泉行は11:06分発。今、乗っているバスは駅前に11:05分頃に着く計算なので乗り換えがギリギリ、ダメだったら東照宮へ行きます。駅前に着くと中禅寺温泉行は未だ来ていません、ヤッター。だけど先客が多く並んでおり、中禅寺温泉まで45分立たされました、ガックシ。なんとこさ、中禅寺温泉バス停に到着。バスターミナルの杉が倒れています、2日前の台風の影響みたいです。
立ち疲れたので、湖畔前の食堂で昼食休憩を取ります、直ぐ出来る麺類にするかな。メニューに「日光ゆばラーメン」が載っていたので注文です。ゆばと麺の味は不味くも無く普通の美味さ、値段は観光地なので¥950、☆一つです。
取り敢えず中禅寺湖周辺を散策します。夕方から雨の予報であり曇り空の為、湖畔の景色は日光の手前、イマイチ(今市)です、チョッチー古いネ。遠景の紅葉はぼんやりしていますが、湖畔前の紅葉は近くで見られ綺麗です。
中禅寺湖は2万年前に男体山の噴火で出来た堰止湖で、782年(天応2)に勝道上人が男体山の登頂時に発見したと云われています。遠景は空気がガスっていて良い絵が撮れませんでしたが、載せておきます。
今回は紅葉と滝巡りがメインなので最後の滝として華厳滝を見に行きます。日光で最も有名なのが、中禅寺湖の流出口に在る華厳滝、バスターミナル横の駐車場奥が入口です。
華厳滝は、和歌山県の那智ノ滝(133m)、茨城県の袋田ノ滝(120m)と共に日本三大名瀑と呼ばれている滝で、高さ97mから垂直に落下する雄大な姿と、左右岸壁からの伏流水による筋状の流れに囲まれていて自然の造形美が美しいですね。華厳渓谷周辺には他に阿含滝、方等滝、般若滝、涅槃滝も在り、滝の発見者である勝道上人が仏教経典から名付けられたと云われています。
1930年(S5)に滝壷近くの観瀑台へ降りるエレベータ(料金:¥530/往復)が設置されていますが、時間が無いのでパス。13:10分始発のバスで東照宮へ行きます、始発なので楽に座れて嬉しいです。
14:00頃に東照宮前に到着、陽明門が改修工事で見られないのに値段据え置きのボッタクリ東照宮拝観券\1300を購入します。東照宮は「日光山に小さな堂を建てて、自分を神として祀る事。自分は日本の平和の守り神になる」との江戸幕府初代将軍・徳川家康の遺言により、1617年(元和3)に家康を神格化した東照大権現を祀った神社で、小さかったお堂は三代将軍家光公により、現在の華麗な社殿群として1636年(寛永13)に建立されています。所在:日光市山内2301。入口の石鳥居は1618年(元和4)に九州筑前藩主黒田長政公によって奉納され、重要文化財に指定されています。以下、(重文)と略す。鳥居左に五重塔(36m)が聳えています。1648年(慶安3)に若狭の国小浜藩主酒井忠勝公によって奉納され、其の後の落雷火災により焼失、1818年(文政1)に再建されています。(重文)
表門左に在る神厩舎は御神馬を繋ぐ厩で、昔から猿が馬を守るとされている事から、長押上には猿の彫刻が8面在り、子供から大人に成長する猿の姿が描かれ、猿の一生を描きながら人の生き方を伝えているとの事です。左から順番に彫刻の説明も在ります。一番有名なのが「見ザル、言わザル、聞かザル」ですね。(重文)
A mothe monkey is looking far into the future of her child,and child is looking up at the mother.手をかざし遠くを見る母猿は子猿の将来を見ており、小猿は母猿を見上げています。
Three monkeys tells us that children should "See-no-evil,Say-no-evil,Hear-no-evil".幼い時は純真で周囲の影響を受け易いので、世の中の悪い事を見せず、聞かせず、悪い言葉も使わせず、良い物だけを与えよ。
He is about to be independent.やがて立ち上がり「自立・独り立ち」する。
He is ambitiously looking up.大志を持って見上げる。(青い雲が「青雲の志」を暗示)
He is frustrated in life and desperately looking down the cliff while one of his friends is heering him up.正面を凝視して人生に立ち向かう。崖から落ちそうな友には手を差し伸べる。
Love-sick.恋に悩む。
A newly-wedded couple are going to sail through the rough waves of life together.二人で力を合わせれば、人生の荒波も乗り越えられる。
She is an expectant mother,and return to the first scene.結婚して子供が生まれ、親となり永遠の命が受け継がれていく。
陽明門の手前右に上神庫、中神庫、下神庫からなる三神庫が在ります。中には春秋渡御祭で使用される馬具や装束類が収められています(重文)。左に在る建物は経蔵です。
陽明門は日本を代表する最も美しい門で、何時までも見ていて飽きない事から「日暮らし門」とも呼ばれ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻が施されており、国宝に指定されています。現在、平成の大修理として平成36年度まで順次修理工事が予定されている為、残念ながら華麗な容姿は見られませんでした。随身像などは別展示で見られます。陽明門の先に在るのが唐門です。全体が胡粉で白く塗られ、細かい彫刻が施されています。(国宝)
御本社は本殿、石の間、拝殿からなる東照宮の最も重要な箇所で、拝殿左右には、将軍着座の間と法親王着座の間が在ります。(国宝)
東回廊の奥社参道入り口を護る眠り猫は有名な彫り物(国宝)で、牡丹の花に囲まれ日の光を浴び、転寝しているところから「日光」に因んで彫られたとも云われています。良く見ると前脚には力が入り飛び掛かれる態勢のまま、薄眼で様子を覗いながら寝たふりをして、家康を守っている様にも見えます。流石、左甚五郎の作、奥深いね。
以上、早足での見学でしたが雨が降ってくる前に帰ります。帰りは浅草行きの快速で、19:00過ぎに帰宅。疲れが、どっと出て来ました。ゆっくりと風呂に入ってから、ブログの編集だ!。。。
>>>後書き<<<
初日の戦場ヶ原は余裕のスケジュールでしたが、2日目が失敗しましたね。まさか、あんなにアップダウンが激しい山道とは思わなかったです。けれども豪快な滝や、美しい滝など見られ苦労した甲斐がありました。紅葉も良かったですよ。地元の人に言わせると奥日光の紅葉シーズンは終わりに近いとの事で、確かに落ち葉が多かったですね、次回も行くならばもう少し早め(10月中旬)に行きます。東照宮の混雑、嫌ですね。有名観光地には平日が無い事が良く判りました。以上、紅葉と滝巡りの紹介、如何でしたか?
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紅葉のシーズンですが、東京だと余程の郊外に行かないと見られません。なので、思い切って関東で一番紅葉が早い日光に行って来ましたので、写真で其の気分だけでもお裾分けします。日帰りでも良かったのですが、日程が慌ただしくなるので余裕の一泊二日で、初日は湯元温泉の湯滝、戦場ヶ原経由、竜頭ノ滝のコースです。日光までスペーシアで行きたかったが早朝は走っていないので武蔵野線南越谷までJRで行き東武伊勢崎・日光線で南栗橋、新栃木で乗り換え、約3時間半掛けて東武日光に8:10分に到着です。先ずは湯元温泉まで東武バスで行きます。おっと、其の前に湯元温泉フリーパス(¥3000)を購入しないと、2日間有効なので結果的に¥3000程お得でした。
湯元温泉行8:36発のバス停列に4名並んでいます。バスを待つ間に徐々に列が後ろに伸び、たちまち60名程で一杯だ!半数以上が外人観光客です。バスが10分遅れで到着、じぇ!既に半分以上着席している。あちゃ~JR日光駅が始発だったのか、窓側席は既に埋まっており失敗したね、でも座れるからいいか。後方に並んだ連中は立って湯元まで85分、可愛そうに。結局15分遅れで発車したと思ったら、途中の東照宮近くで降りる外人が料金支払いでトラブル、万札だけで小銭を持っていないとかで他の客が両替して落着。あ~あ、本日のタイムスケジュールが早くも崩れて行きます。馬返から中禅寺湖への登り方向第二いろは坂辺りから漸く順調に走行です。いろは坂の名称は、第一いろは坂と第二いろは坂の二つの坂に存在する48のカーブを、いろは48音に例えたのが由来で、登りの第二いろは坂は「い」から「ね」までの20カーブ、中禅寺湖から下りの第一いろは坂は「な」から「ん」までの28カーブがあります。
湯元温泉に20分遅れで10:30に到着。本日は台風一過で快晴、真っ青な空に緑、紅葉が映えます。駅前は気温13℃でしたが此処は8℃肌寒いね、ウインドブレーカを出して着用です。バス停近くに無料で使える足湯「あんよのゆ」が在ります。同時に40人程が入れる広さで4月~11月の期間9:00~20:00まで開いています。成分は、含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。トレッキングシューズの紐を解くのが面倒だし本日の予定が密なのでパスです。
ファストコンタクトは温泉寺です。温泉寺は奧日光、湯ノ湖に在る天台宗のお寺で、788年(延暦7)輪王寺を開いた勝道上人によって創建されたと伝えられています。1966年(S41)の台風でお堂が崩壊しましたが1973年(S48)現在位置に復興されています。庫裡には温泉が引かれ「温泉の在るお寺」として有名で入浴料金は1時間以内で¥500です。山号:日光山、本尊:薬師如来像、所在:日光市湯本2559。
お寺の東側に温泉源が在るので寄ります。沼地に架かる木道を進んで行くと、涌出口が幾つもあり、近くの温泉街の宿毎に小屋で囲われています。小屋からは薄い煙が噴き出していて温泉独特の硫黄の匂いが立ち込めて居ます。
温泉源から100m程南下すると温泉神社が在ります。湯元温泉の鎮守を祀っている神社で、此の神社の創建も勝道上人との事。境内に在る堂祠は、国の重要文化財に指定されています。祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)、所在:日光市湯本2521。入口の明神鳥居は1982年(S57)、狛犬は1992年(H4)奉納です。
湯ノ湖の湖畔から板張の遊歩道で湖畔沿いに湯滝へ向かいます。先日の台風の影響で葉がかなり散っているけど、湖畔脇の紅葉が近くで見られ綺麗です。
雲一つ無い快晴で、風もそよ風程度でトレッキング日和です。湖面に映る対岸の景色も良いね。20分程で湯ノ湖の流出口に架かる木橋が見えて来ました。
木橋の先に湯滝の落ち口が見えて来ました。水量が多く、階段沿いに滝と一緒に降りられるので滝の側面、滝壺も近くで見られ迫力が在ります。周りは鮮やかな紅葉、気分も高揚だ、判るかな~。湯滝は落差70m、幅25mの規模で、華厳滝、竜頭ノ滝と並んで奥日光三名瀑の一つとされています。流れ落ちた水は戦場ヶ原を流れる湯川となり、下流に在る竜頭ノ滝から中禅寺湖へ流入しています。
次に、湯滝下から戦場ヶ原を経由して竜頭ノ滝までの約8kmを湯川に沿って進みます。あれれ、戦場ヶ原の入口が判らん。駐車場の警備員に確認、鉄柵のゲートから入って下さいとの事。立入禁止の柵だと思っていたので横目に素通りしていました。鉄柵は湿原の植物を鹿の食害から防止するもので、扉の開閉は鹿が押しても開かないようにPULLのみです。散策ルートは木道で造られていて平坦なので迷う事も在りません。案内ガイドには3時間コースと在りましたが、スタートロスもあり、何時ものペースで歩くと帰りのバス時刻がヤバいので撮影しながら早足で歩き、最初のチェックポイント小滝を通過です。
湯川沿いにも紅葉が点在、林の緑に清流のせせらぎ、日差しも暖かくなり気分上々です。湿原は元々湯川が男体山の噴火で堰き止められた堰止湖でしたが、土砂や火山の噴出物が降り積もり、其の上にヨシなどの水生植物が腐らずに堆積して出来た場所なので、木の根も地中深くには張れない為、男体山からの吹き降ろしによる風で川には沢山の倒木が見られます。
スタートから1.5kmで小田代橋、20分経過で良いペースだ。橋を渡り今度は右岸沿いに進みます。木道は2列で右側通行、ハイカーは少なく偶にすれ違いますが、お互いにコンニチハの挨拶がマナーです。暫く進むと、泉門(いずみやど)池の休憩ポイントに着きます。時間は11:40、此処で、朝昼兼用の食事(おにぎり)休憩です。風が吹くと、金の針と形容されるカラマツの針葉が、パラパラと落ち、山では早くも冬の準備です。
戦場ヶ原は、日光国立公園内にある高層湿原で標高は約1,400m。地名の由来は、下野国の二荒神(二荒山の神))と上野国の赤城神(赤城山の神)が夫々、大蛇と大ムカデに化けて戦ったとする説の他、広い原野である事から「千畳が原」に由来する別説も在ります。木々の中に赤い実を付けた木もちらほら在ります。此奴はズミ(酸実)と云う、バラ科リンゴ属の1種です。木道は青木橋へと繋がり、湿原地帯の中に入って行きます。湿原の谷地(やち)坊主と云う案内板が在りました。丸く盛り上がった草の株が点々と見られ、スゲの仲間が作る株で水位が変動する場所に出来るとの事。体が水に浸からないようにしているんだと、谷地は湿原の事です。
木道は男体山に向かって伸び、もう直ぐ湿原地帯を抜け出ます。木道のビューポイントで写生している模様ですが、周りを見渡しても画家が居ません。茂みに雉打ちにでも行ったのかな?キャンバスに描かれていたのは川辺のカラマツ、出来栄えはノーコメント。川にはマガモが早い流れの中で餌探しです。
湿原地帯の端に赤沼分岐が在り、木道は此処で終わり、此の先は土の小道に変わります。途中に湯川赤沼橋が在りますが渡らずに、直進です。
川辺の雰囲気は雑草から岩場へと変化し川の流れも速くなり、滝に近づいている事が判ります。漸く戦場ヶ原の終点を示すゲートが目に入って来ました、今度は外に出るのでPUSHですね。
小道を暫く進むと、右手に愈々竜頭ノ滝の上流部が姿を現して来ます。湯ノ湖から流れ出た湯川が、中禅寺湖に注ぐ手前に在り、直下型の滝では無くて噴火による溶岩の上を210mに亘って流れ落ちて行きます。道路を一旦渡ると滝の脇に階段と坂道が下まで続き、滝の流れを見ながら降りられます。竜頭ノ滝は、滝壷近くが大きな岩によって二分されて流れ落ちる様が、竜の頭に見える事が名前の由来と云われています。
一番下まで来ると観瀑箇所が在りますが、滝壺から離れていて望遠で見た方が綺麗です。見物客も大勢いて茶店は大混雑、右脇に龍頭観音堂が建っています。湯元から此処までの距離約10kmを3時間で歩き、予定よりも早く到着しました。足は痛みも無く未だ余裕が有りますが、明日は山道の9km歩行が控えているので体力温存で早めに旅館にチェックインする事にします。
バス停竜頭ノ滝から15:03発に乗車、時間が早いので帰りのバスは未だ空いていて座れました。旅館は途中のバス停市役所前から1分の大野屋で、素泊まりで16:00チェックイン完了。日光の夜は早くも秋から冬の気温に変わりつつあり10℃以下に冷え込んでいます。部屋は寒く、今年初めての石油ストーブをONです。部屋が温かくなり、お茶を飲んでいると疲れから眠くなって来たので、遅い昼寝を1時間程取り其の後、夕飯を何にするか物色しながら市内をブラツキます。取り敢えず東照宮手前の神橋(しんきょう)のライトアップでも撮るか。神橋は日光の表玄関を飾るに相応しい朱塗に映える橋で、日光二荒山神社の建造物で国の重要文化財に指定されています。長さ28m、幅7.4m。翌日に撮った絵も載せておきます。
神橋のバス停からJR日光駅までバスに乗り、車窓から夕飯処をチェック。JR日光駅もライトアップとは云えないけど、夜景として撮っておきます。日光駅は日本鉄道(国有鉄道→JR)が、その支線の終着駅として1890年(M23)に開設した駅で、1912年(T1)に2代目の駅舎が落成しています。ネオ・ルネサンス様式の木造洋風建築2階建てで、関東の駅百選に選定され、其の選定理由は「明治時代の面影を残す白亜の木造建築の駅」との事。所在:日光市相生町115。序に東武日光駅の夜景も紹介、1929年(S4)に東武鉄道が東武日光駅まで開通して出来た駅舎で、1978年(S54)に山小屋をイメージした三角屋根の駅舎として改築。所在:日光市松原町4-3。
旅館まで徒歩で15分位なので歩いて帰ります。途中に養老乃瀧日光店が在ったので、喉も乾いていたので生ビールと適当に摘まみを頼んで夕食の替わりにします。
20:00旅館に戻り、風呂に入ります。小さめの浴槽だけどお湯は日光温泉、浴室は貸し切りでゆっくりと楽々くつろげました。明日は霧降高原に在る滝巡りを予定しており、スケジュールを確認、7:00にチェックアウトです。TVを見ながら24:00に眠くなったので就寝します。続きは、Spot-7で紹介!暫くお待ち下さい。
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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