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次回アップ予定:Spot-93 立川『農林総合研究センターの桜-2』 (2020/03/29)
[Vol-07] 今回は、前回最後に寄った東福寺から継続遡上して、新町橋、春日部大橋、小渕橋までの紹介です。では、東福寺から南西350m程に架かる『#24新町橋』へ行きます。古利根川左岸の春日部市八丁目と右岸の春日部市粕壁2丁目・3丁目とを結び、県道319号線(惣新田春日部線:旧日光街道)が通ります。かつて、江戸時代には大橋と呼ばれ、古利根川に架かる唯一の板橋でした。
名称:新町橋
構造種別:3径間鈑桁
河口からの距離:15km
橋の長さ:約71m
有効幅員:約15m
竣工:2005年(H17)
新町橋を右岸側に渡り、西100m程に在る真言宗智山派寺院の普門院へ行きます。1607年(慶長12)僧尊雅による創建と云われ、次に寄る最勝院の末寺です。山号:八幡山、本尊:阿弥陀如来像、所在:春日部市粕壁3-10-10。
普門院から県道85号線を挟んで、西隣に在るのが真言宗智山派寺院の最勝院です。慈恩寺の僧奝尊による創建、僧俊弘が中興、法流の祖俊慶により天台宗から真言宗へ改宗したと云われています。1648年(慶安1)に徳川幕府より15石の朱印状を拝領した御朱印寺です。山号:華林山、寺号:慈恩寺、本尊:千手観音像、所在:春日部市粕壁3-9-20。新西国三十三ケ所の33番札所です。
最勝院の南隣に真言宗智山派寺院の成就院が在ります。創建は不詳ながら、江戸時代から粕壁宿内の多くの檀家を抱えた古刹です。山号:愛宕山、寺号:大日寺、本尊:大日如来像、所在:春日部市粕壁3-9。山門は仁王像が警護する楼門です。道端のネコちゃん、ミックスの「なんちゃってラグドール」ですね。
成就院から県道85号線(春日部久喜線)に戻り、100m程進むと右岸側から古隅田川(流路延長4.8km)が流入しています。中世以前には利根川の本流でした。此の付近には旧古隅田川なども在り、河川名がややこしいです。古隅田川に架かる十文橋を渡り、次の橋へと向かいます。
十文橋から北へ550m程進むと、『#25春日部大橋』です。左岸の春日部市小渕と右岸の春日部市梅田1丁目・梅田本町1丁目とを結び、国道16号線が通ります。
名称:春日部大橋
構造種別:3径間連続鈑桁
河口からの距離:15.7km
橋の長さ:93.5m
有効幅員:約18m
竣工:1967年(S42)
春日部大橋が帰宅設定ポイントで、北西350m程に在る東武線の北春日部駅から帰宅します。藤塚橋からの遡上歩数、25500歩でした。構内に「SL大樹」のモニュメントが在りました、東武鉄道が2017年(H29)に半世紀ぶりに復活させたSL列車です。日光市の下今市駅から鬼怒川温泉駅までの12.4kmを走行していますよ。
日が替わりまして、春日部駅まで急行に乗り、各駅停車に乗り換えて北春日部駅で下車、リスタートします。
北春日部駅前から東300m程の古利根川沿いに出ます。川沿い近くに梅田地蔵尊が在りました。由来案内によると、此の石仏地蔵尊は江戸中期頃、付近で発生した大水害の際に流れ着いた、お地蔵さんと云われています。所在春日部市梅田本町1-5-7。
地蔵尊の裏手が古利根川で右岸沿いに230m遡上すると、『#26小渕橋』です。左岸の春日部市小渕と右岸の春日部市梅田本町1丁目とを結び、市道1-2号線が通ります。
名称:小渕橋
構造種別:3径間鈑桁
河口からの距離:16.2km
橋の長さ:94.5m
有効幅員:約10m
完成:1979年(S54)
小渕橋の上流右岸側から流入している河川は、農業排水路の隼人堀川(流路延長14.2km)です。此の付近には野鳥が沢山居ますね、魚が多いのかな?カイツブリが海老を捕まえましたね、此の後に振り回してハサミを外してから食べます。
小渕橋の左岸側から200m程下流方向に逆遡上すると、首都圏外郭放水路の第五立坑が見えて来ます。古利根川が増水した際に、越流堤から地下50mまで第五立坑に流れ落ちて、東方向の江戸川へ6.3km程を地下放水路で流れます。1993年(H5)着工、2006年(H18)から全区間が完成し全川への供用が開始されています。所在:春日部市小渕2057-6。
小渕橋が今回終着地点の橋でしたが、立坑から東400m程に春日部市内唯一の修験寺院の観音院が在りますので、此方を紹介してから終わりにします。途中に小渕村の庚申塔が在りました、1745年(延享2)村の利助が願主となり建立したものです。所在:春日部市小渕1644付近。観音院は鎌倉時代中頃の1258年(正嘉2)の建立と云われている古刹です。山号:小渕山、寺号:正賢寺、本尊:観音菩薩像、所在:春日部市小渕1634。仁王門は1689年(元禄2)の建立で、春日部市の文化財に指定されています。中に在る仁王像は、寄木造りですが接合部が老朽化しており股釘などで補修されていますが、眼や手首が無くなるなど痛々しい姿です。
次回は、此処から継続遡上して北西700m程に在る寺社へ行くのですが、140m程に山下稲荷が在りましたので、此方も紹介して終わります。創建は不詳、祭神:稲荷神、所在:春日部市小渕1184。鳥居は1991年(H3)の建立です。春日部市の消火栓マンホール蓋が目に入りました、デザインマンホールを紹介してから、最近やたらと地面が気になっています、序で良いので金目の物でも落ちてないかな(笑)。
>>>後書き<<<
次回はSpot探索で、農林総合研究センターに咲く桜のPart2で、ソメイヨシノの開花前後に咲いた桜を中心に紹介します。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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