個性は仕事には要らない。
そもそも君らに個性などない(地下生活者の手遊び)
「自分にはデフォルトで個性があると思っちゃっているんだね。アーティストにしろデザイナーにしろ、美術を志す者にとっては個性というのは獲得目標のはずなのだが、最初から自分に個性があるなどという戯れ言をガキのころから吹き込まれている」
 この辺の話を受けて、個人的な感想を。
 そもそも、引用先の例は、学生の話なので、別に被害が無いので構わんのですが、そういうスタンスで仕事する奴も稀にいたるするので。

・個性を金にすることが出来るのは”センセイ”だけ。
・あとの人は、プロジェクトのパーツとして雇われてる。
・プロジェクトのパーツは卑下してるんじゃなくて職人としての技。


 例えば、アニメを作るとして。
 個性を出していいのは作家先生なわけで。
 名前をカンバンにして絵や話を作ってる人。
 動画を描いてる人が、個性出して似てない絵を描けば、それは役立たずということになる。

 だから、早く確実に、絵を真似て描ける人というのは、貴重な戦力だ。殆どの場合、個性なんかより金になる。

 翻って言うなら、金にしてるんなら、個性を言い訳にしないで、仕事に徹しろ。
 個性を出していいのは、個性を求められた時だけ。

 これは、月給貰ってるのにクリエイター気分の人に多いんだけど。
 自分の好きにやっていいなら超頑張るが、リテイク入ったり、先生の絵や話の再現だと途端に手を抜くみたいな。自分でやりたい仕事とそうでない仕事で、仕事密度がまるで違うとか。糞仕事をガッチリ回せないなら、プロを名乗るんじゃねぇ。
 お前の企画が通ってから、個性を出せよ。みたいな。(うぁぁぁぁ。耳が痛てぇ!)

 要するに、好き嫌いで仕事していいのは、センセイだけってこった。
 そのかわり、センセイは給与で働いてないから、センセイの仕事が不要になった瞬間、誰からも声がかからなくなる。そういうリスク背負ってるからセンセイ仕事をしてられるの。そのリスクがあるから報酬もデカイ。当たり前。
 能力に合わせて仕事が来るから先生。
 仕事にあわせて能力使うのが、月給貰ってる奴の仕事のあり方。

 繰り返すけど、これは卑下してんじゃなくて、職人的な誇りを持って、俺はどんな仕事でも回せるぜ。というスタンスであるべきだという話。


 アニメの例をとって、動画の個性が!みたいな話をしだす人がまれに居るけど、一般論に特殊な例をイチイチ内包してたら話が進まぬよ。
 哺乳類の話をしている時に、カモノハシに常に触れるのか君は。
 ちなみに、動画の個性が!といって上がった例が、バリグナーの人が居たが、それ原画。

2008/07/05(土) 15:07:04| 固定リンク|仕事| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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