TVやビデオ環境を揃えてないので、アニメには疎い方なんだけど、ガンダムOOは、gyoで視聴できるので一応見ている。
ちょっと前にやっとこさ、主要メンバーの退場があったんだけど(これからもっとガンガンいくらしい)、それはつまり、今まで、毎回毎回危機一髪で、お互いが「おぼえてやがれ!」てな感じで決着を先延ばしにして逃げてくというのを繰り返していたという事になる。
正直、自分はコレに、ヤッターマンのドロンボー一味的な印象を受けていた。
(タイムボカンシリーズはそのマンネリ自体を芸に昇華しているが)
主要キャラが物語から退場しない=物語に緊迫感が無い。というのは直線的すぎるが、戦争状況を扱っていてそれでは、やはりどうにも気になる。
ちなみに、OOが悪いってんじゃなくて、Z、ZZでも「おぼえてやがれ」は多くて辟易した記憶がある。
ちょっと前にやっとこさ、主要メンバーの退場があったんだけど(これからもっとガンガンいくらしい)、それはつまり、今まで、毎回毎回危機一髪で、お互いが「おぼえてやがれ!」てな感じで決着を先延ばしにして逃げてくというのを繰り返していたという事になる。
正直、自分はコレに、ヤッターマンのドロンボー一味的な印象を受けていた。
(タイムボカンシリーズはそのマンネリ自体を芸に昇華しているが)
主要キャラが物語から退場しない=物語に緊迫感が無い。というのは直線的すぎるが、戦争状況を扱っていてそれでは、やはりどうにも気になる。
ちなみに、OOが悪いってんじゃなくて、Z、ZZでも「おぼえてやがれ」は多くて辟易した記憶がある。
マジンガーZに遡るロボットアニメでは、物語は毎回一話完結で、敵も毎回新しいのが登場してその都度死ぬ。たまーに二話もつと、凄く強い敵。というのが定石だった。
この場合、敵側のドラマは幹部クラスが受け持つので、覚えてやがれ!にしても、戦略的撤退なので解らないでもなかった。そのかわり、毎話、毎話がマンネリであったが。
んで、ちょっとだけ「おぼえてやがれ」に関して思うところをツラツラと書いてみようと思う。
1stガンダムにて、ライバルであるシャアが最前線で何度も主役陣営と交戦に入り、しかも物語のラストまで死ぬことが無い、というのが、この手の毎戦闘決着がつかず逃げていく「おぼえてやがれパターン」の初期定着に位置すると思うんだけども、当時それほどマンネリを感じなかった。
これは実際、1stガンダムが非常にうまくそれを回避していたからだと思う。
まず「おぼえてやがれ際」が抜群に上手い。大気圏突入際であったり、情報を持ち帰るのが目的であったり、逃がしちゃう側も戦闘回避が目的で追いたくないなど、そこで引く理由に納得がいくように考えられているパターンが多い。
次に、じつはあんまり「おぼえてやがれ」を使ってない。部下だけ出撃してやられて、シャアはコメントだけして終わり。ってのが多い。この時、部下がモビルアーマーだったりして印象的なので実際シャアとの戦いでなくても盛り上がるし、「おぼえてやがれ」的消化不良感もない。
(マジンガーZ以来のノリだし、ロボットプロレスと揶揄される類だけど、あれはあれで優れた作劇だったんだろうな)
さらにガルマ死後に左遷されて一時的に物語から姿を消すので、シャア自体の戦闘参加がそんなにない。
ガルマ、ランバラル、黒い三連星、と次々に新しい敵を出しては撃破しているので話が進んでいる感じがある。(しかもロードムービ形式で、ホワイトベースは常に目的地に向かって移動しているので(サイド7→ジャブロー→グラナダに見せかけてソロモン、アバオアクーへ)、話が進んでいる感じは確実にあった。)ZやZZはこの辺の撃破感や移動感が曖昧で話が進んでいる印象を受けにくかった。
ついでにアムロの能力に目をかけていたリュウの早期死亡や、おなじくマチルダの死亡など、主役側メンバーの退場が効果的なタイミングで行われていたので、「おぼえてやがれ」ばかりではない印象を与えるのに一役買っている。
「おぼえてやがれ」なんだけど、重要キャラの退場の方が物語上のウェイトが重いのでそちらに意識が行くという。
で、こうやって考えてみるに。
1stガンダムって、マジンガーZ的なマンネリの打破として「一部におぼえてやがれ」を組み込んでいた印象がある。
それ以降のリアルロボットものは、何故「おぼえてやがれ」の連発かを考えると。
キャラクター人気の為に主役陣営を殺さないとか、美形悪役を殺さないとかの縛りがある上で、メカ人気(玩具販売)の為に、主要キャラクターを全てロボに載せちゃった&活躍期間を延ばす必要がある。とかの為に、どうしても「おぼえてやがれ」のように決着がつかない、煮え切らない闘いが増えて陳腐化したんじゃないのかな。
シャアが少佐の癖に艦船を指揮していて、しかもMS乗って最前線ってのも大概だったけど、Zじゃハマーンが最前線とか、それはレビル将軍が最前線以上にやべぇってのが有ったし、玩具を売るために主要キャラをロボに乗せて最前線に行かせると、生きて帰ってこざるを得ないんだよなぁ。
それにしても1stは生きて帰ってくるためのパターンを大量に用意していたけど、その後追い作品はあまりにもチープなものが多い。なぜ追いかけて撃破しない!っていう。
タイムボカン的な大爆発と共に悪役が空高くふっ飛んでいくというのは、カタルシスあり、キャラ生存ありで、流石に使いまわしの効く王道な方法だなと思うところ。リアルロボ物じゃつかえないけど。
人気が出るのって、考えモンだ。
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