ゲームの時計を進めろ
 今回はごく一部のバカに向けて。(ユーザーでは無い人たちね)
 バカを相手にすると、バカに見えるという、世の中だが。
 何言ってんだ俺は最初からバカだ。

 バカはバカだと断じないと、話が次のステップに行かない。
 こちとら、過去の亡霊にとらわれて前に進めないのはカンベンだ。

■時間が止まってる
 2chとかはてブとか、どこでもいいが。
 ゲームを語る一部の人は、今のゲームシーンをまるで知らない。

 ゲーム市場は既にスマホソーシャルが主戦場であり、それは洋ゲーだって変わらない。
 しかもソーシャルもタネが尽きた。次の手が必要だ。

 そんな状況下で「昔は良かった」とか、「面白いゲームじゃないと」とか「ユーザーの求めるゲームが」とか、世迷言にもならないバズワードを唱える人たちが未だ居る。

 違うんだ。ゲームがネットワークに乗ってからこっち、全てのデータは拾える。

 どんなゲームが売れるか。
 どういうタイミングでお客さんが離脱するか。
 どういう宣伝が刺さるか。

 宣伝に乗ってきたお客さんの何%が何ヶ月滞留しいくらぐらい払うか。

 売れた理由に幸運は必要だが、売れない理由はロジックで解明できる。

 いま市場にあるゲームは、今の市場に最適化されている。
 今の市場で勝ち残っているゲームは、完全に今の市場に合致している。

 最近のゲームは俺の好みのゲームじゃないから売れないんだとか。それはお前の心の中の話だ。現実は違う。

 ゲームは新しいパトロンを見つけた。
 ゲームに金を払わない旧来ゲーマーはフラれた。


 フラれた恋人のグチを垂れ流すのが楽しいならそれも良い。

 面白い、面白くないといった、ファントークなら何を言ってもいいし、むしろ言うべきだが。

 ちょっと通ぶって市場を語るなら、それなりの現実を押さえてから語らないと、バカのレッテルが貼られる。
 今なら、appストアとandroidマーケットがあるから、仕事で関わってなくても、結構な数字が拾える。
 というか、正直機密にしたい数字もモロバレだ。
 googleのアレとかで、facebookからの流量とかも金払ってる精度では無いにせよ読める。

 把握理解した上で、次のステップに進もうぜ。ゲームの時計を進めろ。

■今を受け入れろと言ってない
 俺は「終わるゲーム」(ちゃんとエンディングを迎えるゲーム)が好きだと公言しているが。
 「終わるゲーム」は市場価値的には終わっている。
 F2Pで中長期滞留してもらう前提の「終わらないゲーム」でないと、開発工数、運営工数が、利益とつりあう可能性が低いのだ。

 俺は運ゲーもガチャもポチポチゲーも個人の好みとしては好きではないのだが。
 そんな事を言っていられないデータが、大量にある。

 だが、仕方ないとあきらめる気も、今の流行のゲームで納得する気も無いんだ。

 まだ、探れる道があるなら探る。
 探る気を無くしたときは、ゲームやめるか、仕事変えるかしている。

■時計を進めろ
 先に書いたとおり、別に、今の状況に迎合しろとも、あきらめてクソして寝ろとも思ってないのだ。

 有る程度以上の所にコミットするつもりなら、それなりの知識を得てからでないと、届かない。

 それなりの知識に基づいた発言は、何かを変えるかもしれない。

 時々ご高説垂れ流しているが、その実言っていることは
「俺の好きなゲームをより安価で、なんならタダで出せ」
 な人たちが居る。

 現時点で広告収入は微々たるものだし、金額が固定される非アイテム課金では利益の天井が知れる。

 残念ながら金を払わず何かを得たいというのはムシが良すぎる。個人情報を売り渡して得れる程度のサービスが限界だ。

 俺は述べたとおり、ちゃんとエンディングを迎えるパッケージゲームが好きだが、20年前のゲームと今では開発費は50倍違う。50倍高いゲームを買えるか?と問われればそれは無理だ。

 だがそれでも模索する。

 ゲームの開発は人の金を使ってのバクチだ。
 いいゲームを作っても利益に結びつかなければ関係者全てが不幸になる。
 自分のやりたい事をやるならそれが利益になるということを嘘でも語れなくてはいけない。
 
 俺は開発者なのでその視点を外せない。

 ただのプレイヤーやユーザーならそんな事を意識する必要は毛程も無い。
 無いが、業界を憂うなら、なにかアクションを起こしたいなら、あってもバチが当たらない視点じゃないのか。
 業界に向かって何か言うなら、そしてそれを聞かせる力が欲しいならばだ。

■歴史はフォーマットとプットフォームを買えて繰り返す。
 こちとら、コンシュマ中期から、PCネトゲ黎明期、中期を経て、現在のブラゲ、ソシャゲ、といっちょ噛みしている。
 ドレもコレも
「突飛な一発芸→熟練の味→市場をマニアが支えきれない」
 を繰り返している。

 日本の市場が低迷しているのは、それをマニアが支えきれないからだ。
 可処分所得も時間も、そもそも人数が減っている。(少子化と不景気は本当にシャレになっていない)

 まだ、市場がゲームを支えている北米でも、その開発費と広告宣伝費の比率を見てみるといい。
 GTAでやCODはインタビューがあったはずだ。

 そして、市場がマニアを支えきれなくなった時、新しい市場を切り開くのが、新ハードや、新しいビジネスモデルだ。
 このサイクルは高速化していて、ソシャゲが物凄い勢いでコンシュマがたどった道をなぞっている。
 開発費の高騰と、広告宣伝費の比重、はコンシュマ以上だ。

 知識は武器になる。過去を知り現在を知っていることは予知にはつながらなくても、役に立つ。

 知った上で次の手を模索するのは、現状をグチるよりも未来がある。

 前に進もうぜ。



 たまには勢い任せにこういうのを書かないと。
 鬱憤と情熱は似たところがある。



 バカが湧いたので、追記しておく。

 別にゲーム市場が無くなっても困らない奴はそれでいいんだ。
 メーカーだって困らない。別の所へ行くだけだ。
 そんな事を声高にネットに書きこんでいるのは、むしろ、ならばなんでゲームに関わってんのバカなの?的な疑問が湧くが、そういうのが好きなら好きにすればいい。

 開発費かけ過ぎだとか言うバカは、開発費をかけずに稼ぐ事に特化したのが君たちが非難しているゲームだということを解っていない。
 市場が常に最適解に向かって動いている。 あれでいいならその意見でいい。

 北米を例に出すバカな人達は。
 北米の真似は日本では出来ない。ゲーム人口が違い過ぎる。
 そして世界市場を狙うなら現地で作った方が早くて安いからだ。
 北米のゲームで遊ぶから、日本のゲームは要らないって人はそれでいい。

 フったのが、メーカーかユーザーかにこだわってるバカが居るみたいだけど。
 フった方ってのは、フった後は相手の事をグチグチ言わないんだよ。

 別にファンが好き勝手言うのはアリだし、裏話的な事なんか知る必要も全く無い。

 ただ事情を知った風なクチをきく全く何もしらない言説垂れ流しは、流石に有害だなと感じるので。
 ファンじゃなくてストーカー化してるのはどうしたもんかね。

 まず、「自分がターゲットかどうか」を考えてみるのがいいと思うよ。

 詐欺的な商売に対する批判は、後続の引っかかる人を抑止する為に重要なんだ。
 それが糞ミソなエントリにまぎれてしまう事の方を憂えるよ。


 もう少し、密度の濃い議論が出来るといいね。

2013/11/05(火) 05:01:08| 固定リンク|ゲーム| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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