先に断りを入れると、この辺は守備範囲外なので、このジャンルに詳しい人にとっては何をいまさらとか、間違ってるとかいっぱいあると思うけど、そういうのも含めてのblogの駄文なのでご容赦で。
■あらすじ(多分)
腐女子(オタク女子)ばかりのアパートに住むクラゲ好きの18歳女子「月海」が、女装したオシャレな男性と知り合い、その兄が気になったり、兄に気になられたりといったお話。
■感想
自分はあんまり少女漫画免疫が無い(岡田あーみんぐらい)のだが、さらさらと読めるわかりやすい漫画。
絵も書き込み過ぎずサラサラと描かれていて、少年漫画を読みつけていると物足りないかもしれないが、漫画としてはコレぐらいで十分だと思う。皆が小畑健みたいな漫画を描く必要は無いよなー。
面白く読めた。
少女漫画的なのか、古典的なのかはわからないけど、読者の等身大的な女性を主人公に沿え、ひょんなことから本人が気づかない魅力、能力を外部から知らされ、新しい世界が開けていくタイプの物語。
少年漫画なら、バビル2世にあたるか。(違)
しかし、この物語を男女ひっくり返すとかなり微妙になると思う。
30代無職男性ニートが集まるアパート。ひょんなことから男装したオシャレ女子と知り合う。オシャレ女子はオタク男性に興味を持つ。持たねぇよ。というより身の危険だ。
この辺のファンタジーにリアリティを持たせるのは、「女性性」なのだなと感じる。
少年漫画のアホリアリティ(塩漬け原始人を海水につけて揺らしておけば生き返るなど)は、そのファンタジーを支えるものは、読者の願望とアホさだが、少女漫画のファンタジーを支えるものは細かい心理描写(モノローグ)と女性性なのかなと。
イカ娘を追い回す早苗がもし男性なら笑い話にならずキモイストーカーだが、そういう意味で女性というのは攻撃性が低い為、物語の構造が自動的にソフトになるなと。
とまぁ、何をいまさらな感想を描きつつ終わる。普段読まないから新鮮なんだよ。
3月のライオンとか、モノローグ多くて読み飛ばしたくなっちゃうんだよ。
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