■前置き
あくまでも個人的な観点から。
あくまでも個人的な観点から。
■グラフィック関係でドツボにハマる。
これまでに何本ものゲームに関わった。
これは良く出来たと思うもの、これは駄目だったと思うもの。色々ある。
思い返してみるに。
後悔したパターンの殆どはグラフィック関係でヤられたという印象が残っている。
■エライ人は見た目ぐらいしか解らない
大抵の場合、予算決定者とか、エライ人ってのは、ゲームを良く解ってない。触りもしない。
しかも開発費のケタが1つ違うようなゲームでも同じような見方しか出来ない。
そんな解ってない人にプレゼンしてOKを貰わねばならない。
デフォルメキャラならまだいいが、リアルキャラならば「今のモーション足滑ったよね?」「指の動きにリアルさが足りないよね」とかゲームの事は解らないから、見て解る絵の話ばかりに終始する。
どこのゲハ板やねん。
すると、とにかく絵を強化する必要が出てしまう。予算の殆どを絵が持ってく。
■美麗グラフィックは予算と期間とゲーム性すら食いつぶす。
当然、グラフィックを強化するのは時間がかかる。昔なら1日で1キャラ作れたザコモンスターだって、今では1ヶ月を余裕で超える。
格闘ゲームで動きのリアリティを追及すると、モッサリしたり、当たり判定が解り難くくなったり、ロクな事が無い。
マリオがジャンプするのも、ファミコンならスプライト1枚絵だが、ハイデフ機ではモーションやらコリジョンやらで大変だ。服の裾は動かないの?指は?みたいな。
タイルパターンで描かれたマップなら、企画がちょいちょいと配置し直してステージを作れるが、ちゃんとしたグラフィックでは、デザイナーの手を経ないわけにはいかない。
絵の強化は最近ではかかるコストのケタが1つ以上違う。
■そこで開発者は考える
どうすんだこれ。表示周りのプログラムとその高速化だけで、開発期間の殆どが取られちまうぞ。
絵のデータ用意するだけで、開発期間を全部使い切る。なんとか併走しないと終わらない。
なるべく、絵とゲームを切り離そう。
ゲーム部分だけカッチリ作っておいて、絵の挿げ替えやクオリティアップが簡易に出来るようにしよう。
特殊な手法や企画は諦めて、なるべく既存のフォーマットを使おう。無理もしちゃダメだ。
物量の追加も、なるべくツールレベルだけで可能なようにしよう。
これは正しい。そうしないとゲーム完成しないし、絵の問題でウダウダもめた時に落としどころが無くなる。
■そしてゲームは壊滅する。
正直ゲーム性の高いゲームは、はこの作り方に向かない。
例えば。
格闘ゲームで、この攻撃が強すぎる、出を遅くしよう。リーチを短くしよう。となったらモーションの変更が必要だ。プランナーとデザイナーの間でキャッチボールが増える。(2Dのころは表示時間と当たり判定だけで調整したりした)
アクションでもRPGでも、このマップちょっと長くしよう、難しくしようって時にまたキャッチボール。
ボスがリアルすぎてドコが弱点か解りにくくない?またキャッチボール。
これを避ける為に、ゲーム部分とグラフィックを切り分けるとどういうゲームが出来るか。
例えば、
国産RPGみたいにゲームはコマンド選択なんだけど、絵だけはめっさリアルだとか綺麗だとか言うゲーム。当たり判定も、モーションのタイミングもゲームと関係ないから別々で作れる。
戦闘シーンがキャンセルできるようなシミュレーションゲーム。ムービー的に戦闘シーンだけ作れるからこれもゲームと絵は別で作れる。ゲームはサイコロ振って計算してるだけ。
これはこれで立派なゲームだ。
でも、
ビデオゲームの快感は、自分の手足のようにゲーム内のキャラクターが動くという、身体能力の延長にある。(言い切ってしまったが。そういう面もあるという事で。)
俺が遊びたいゲームは、そういう、動きや絵との一体感に重点を置いたものなのだなぁ。
そりゃ最近のゲーム業界では、なかなか作らせてもらえぬ。
作っていいよと言われても、コストとエライ人チェックを抜ける為に、保険をかけねばならなくなる。
保険をかければかけるほど、その重さで身動きが取れない。ゲーム性と動きがマッチって、保障できないもん。そんなバクチは打たせてくれない。
■何かというと
どこのゲハ板だ。見たいな内容を書いてしまったけども。
頭痛薬飲んでハイになったところに書いた文章なので気にしないでねん。
絵の話ばっかでウゼェというのは真実で。最近はソーシャルゲームですら絵の話ばっかなので本気でウゼェと思ってる。釣りゲーみてみろよ。アニメーションもしない魚のアイコン1枚表示するために800円の竿を何本も買うんだぜ?絵は関係ないだろー?でも保険をかけたい人たちは絵の話ばっかだ。
自分はもともとハイスペック競争カモーン!大好きー!の人だったけど、お客が求めないレベルでの競争は無益だからしたくねーよ。
ただのグチだ。絵は良いに越したことは無い。でもねー。遊ぶ側だけの感覚でモノをいうと、それが全てじゃないよ。絵のクオリティを求めすぎて足を引っ張られるプロジェクトって多いよ。
適当なところで手を打とうぜ。(誰に言ってるんだ)
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