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【カープ情報】2019.08.31 広島対DeNA 公式戦23回戦 九里好投にリリーフ陣が続き、フランスア回跨ぎセーブで逃げ切り勝利

2019年8月31日に行われた、広島対DeNAの公式戦23回戦の試合結果

DeNA 000 000 200|2
広 島 003 010 00×|4

勝 九里 7勝7敗
負 京山 0勝6敗
S フランスア 6勝5敗8S

【本塁打】會澤10号

昨日は開始3分で1失点だったが、今日は開始3分でノーアウト1、2塁のピンチ。
もちろん複数得点の危険性はあるが、1点も与えない投球で凌いだという点において、九里は良い立ち上がりが出来たと言っていい。

そして、カープの初回の攻撃では、西川、野間の連打でノーアウト1、2塁と、同じ形のチャンスを迎える。
ここで鈴木のセンターフライで、西川が3塁へ進み、松山の打席で戸柱がボールをこぼす間に野間が二塁へ進む。
1アウト2、3塁で、内野ゴロでも1点のケースで、松山は低めのフォークを振らされて、浅いセンターフライでタッチアップできず。
會澤がフルカウントから四球を選び満塁とするも、安部がライトフライに倒れ、得点ならず。

チャンスを作っても得点できないイニングが続くと、徐々に相手に流れが行ってしまうもの。
だからこそ、3回裏の攻撃で、追い込まれながらも松山がライト前タイムリーヒットを放ったことで、とりあえずは相手の流れになることを防いだ。
この最初の1点が、続く會澤のカーブを読みきってのレフトスタンドへのツーランに繋がった。

3点を先制し、直後のイニングを九里が無失点に抑えたことで、落ち着いた試合運びが出来ると思った矢先、4回裏の攻撃で送りバント失敗と内野ゴロ併殺打でチャンスを逃す。

すると5回表のDeNAの攻撃では、2アウトから大和の二塁打で得点圏にランナーを背負い、バッターは筒香。
この試合の踏ん張りどころを迎えた。
ここで強気の勝負を挑み、詰まらせてのレフトフライに打ち取ったことで、ようやくここではっきりとカープの流れになった。

5回裏の攻撃では、先頭の野間が四球を選んだものの、鈴木が初球でファーストファールフライに倒れるという場面もあったが、そこから二盗を仕掛けて得点に繋げる、いい形での得点の奪い方も出来た。

その流れがあったからこそ、6回表にはソトのセンター後方への大飛球を、西川がフェンスにぶつかりながらも好捕するというプレーも出た。

九里が無失点で粘っていたが、7回表は、代打の中井にセンター前ヒットを打たれると、梶谷、相性の悪い大和に連続四球で1アウト満塁。
100球を超え、筒香を迎えるタイミングで中村恭に交代。
ここで中村恭に求められる役割は、1点でもリードを保って、7回表を終わらせてベンチに戻ること。

代わり端に筒香にレフト前2点タイムリーヒットを打たれるが、ロペス、佐野を打ち取って、2点のリードを保った。
もちろん、好リリーフと言っていい。

昨日はリリーフ陣を打ち崩すことが出来なかったが、今日も7回裏から登板の武藤に対し、クリーンアップが三者凡退。
やや重苦しい流れになってきたところで、昨日敗戦投手となってしまった遠藤が、再び8回のマウンドに上がる。

リベンジの機会を与えたということだが、昨日とは逆に低めに外れ続け、ソトにストレートの四球を与えたところで、フランスアに交代。
登板間隔が開いていることもあり、回跨ぎありきの起用。
2者連続三振の後、中井にはレフト前ヒットで繋がれるが、梶谷を初球でファーストゴロに打ち取り、とりあえずは次のイニングのマウンドに上がること自体は問題ない球数に収まった。

そして9回表は、1番からのDeNA打線を三者凡退に抑え、見事に逃げ切った。

今日の試合は、ここで一本欲しいと言う場面で一本が出て、ここで抑えて欲しいと言う場面で、しっかり抑えた。
現状はフランスアに繋げば何とかなるという投手事情でもあり、四球を出して交代したとは言え、遠藤も無失点でマウンドを降りることは出来た。
中村恭もピンチで登板して、自分の仕事を果たした。
勝ちパターンの3人を投入しての逃げ切りで、形の整った勝利。
切り替えるきっかけにはなると思える。

【カープ情報】2019.08.30 広島対DeNA 公式戦22回戦 床田好投も実らず、遠藤悔しさ一杯のプロ初黒星

2019年8月30日に行われた、広島対DeNAの公式戦22回戦の試合結果

DeNA 100 001 040|6
広 島 011 000 020|4

勝 藤岡 1勝0敗
負 遠藤 1勝1敗1S
S 山崎 3勝2敗29S

【本塁打】筒香26号

カープ先発の床田は、ストレートの球速は140キロ後半を記録し、前回同様体調面での不安は感じさせない。
ただ、筒香には追い込みながら、決めに行ったインコースのツーシームを捉えられ、打った瞬間の本塁打をライトスタンドへ放り込まれ、試合開始3分で先制される。
調子自体は悪くなさそうでもあるし、この1点で凌いで反撃を待ちたい。

また、カープの初回の攻撃は、苦手の濱口に対し、相手の拙い守備もあって2アウト2、3塁のチャンスを作るものの、メヒアがショートゴロに倒れ、あと一本が出ず無得点に終わる。
ただ、今日の濱口の調子はあまり良さそうには見えず、調子を上げてくる前に捉えていきたい。

2回表の床田は、きっちり三者凡退に抑え、復調の兆しを見せる。
そして2回裏の濱口は、2アウトから小園、床田に連続四球を与えたところでアクシデント発生。
ここで緊急リリーフの笠井に抑えられるようだと、当然試合の流れはDeNAに傾いていくことになる。
大事な打席となった西川は、体勢を崩されながらもライト前に運ぶタイムリーヒットを放ち、同点に追い付く。

ここで勝ち越しまで持っていければ、試合の流れを掴むことが出来るところだったが、菊池涼はサードゴロに倒れ、同点止まり。
文字通り仕切り直しの展開になった。

3回表の床田は、ピッチャーライナーを好捕し、ライナーゲッツーに仕留めると、3回裏の攻撃で會澤の内野ゴロの間に1点勝ち越し。
これだと、試合の流れを掴むまでには至らない。
緊急登板の笠井に、試合を作られている時点で、少なくともカープのペースとは言えない。
今日の試合で勝ち切るには、このまま堅守で一度も追い付かれることなくリードを守り、DeNAの勝ちパターンの投手リレーを、リードを許した展開で出させないこと。

しかし、6回表に、小園の一塁悪送球で同点に追い付かれてしまう。
堅守が崩れ、もう一度試合の流れを掴みにいく必要が出てきた。
そのためには、同点の状況でも投入される勝ちパターンの投手リレーを打ち崩さないといけない。

7回裏の攻撃では藤岡との対戦となるが、鈴木の右中間への良い当たりの打球がソトのグラブに納まり、得点を奪うことが出来なかった。

そして8回表に登板の遠藤は、2アウトからロペスに左中間を破る二塁打を打たれると、申告敬遠、四球で満塁。
そこから押し出し四球で勝ち越しを許す。
さらには神里にセンター前タイムリーヒットを打たれると、送球ミスも重なって大量失点。

言い方は悪いかもしれないが、来年の遠藤に必要な失点だと思う。
自分の思った通りのボールを投げて抑えることと、どんな形でも抑えて無失点でベンチに戻る、どちから重要かということ。
さらに言えば、勝ち越されたとしても1点でも少なく後続を断つこと。
投手有利のカウントから、ストレートを浮かせてしまうケースが続いたのであれば、極端に言えば1球で修正できるマウンド捌きが欲しい。
将来の先発を嘱望されていると思うが、もし今日のような投球が立ち上がりに出てしまったとして、修正できないと先発として長いイニングを投げることは出来ないし、試合を作ることも出来ない。

結局は同点に追い付かれた時点で、DeNAのリリーフ陣を相手に勝ち越しを狙っていくというのが、相当のプレッシャーになったということだろう。

楽な展開で登板のDeNAのリリーフ陣は枚数も残っている。
8回裏に登板の三嶋を攻め、長野のタイムリー内野安打で1点を返しても、どんどん投手を継ぎ込み、9回裏の山崎康の登板までに1点でもリードを保てればいいという投手起用をしてくる。
代わった石田に対し、安部の内野ゴロの間に1点を返し、2点差。
しかし、西川は粘っていったものの空振り三振に倒れ、リードを許したまま、最終回の攻防を迎えることになってしまった。

9回裏は山崎康との対戦となり、結果は無得点に終わったが、決して簡単に打ち取られた訳でもないし、粘りの姿勢は見せてくれた。
勝てていないのだから、チーム状態が悪いという部分はあるとは思うが、現状の精一杯のプレーはしている。
打たれることもあるし、ミスが出てしまうこともある。
それでも前を向いてプレーして、明日に繋げてもらいたい。

【カープ情報】2019.08.29 広島対巨人 公式戦23回戦 大瀬良乱調で大炎上、序盤で勝負が決まる

2019年8月29日に行われた、広島対巨人の公式戦23回戦の試合結果

広島 10 0 100 110| 4
巨人 0210 000 00×|12

勝 桜井 8勝3敗
負 大瀬良 10勝8敗
S -

【本塁打】岡本26号、丸23号、メヒア6号

カープの初回の攻撃は、先頭の西川が上手いバッティングでレフト前ヒットで出塁すると、菊池涼が送りバントを決める。
鈴木はボール先行からのスライダーに、バットが思わず出てしまったようなバッティングでサードゴロに倒れるが、松山は真ん中付近へのチェンジアップを捉え、センター前タイムリーヒットを放って先制する。
まずは大瀬良を信頼し、先制して思い通りの試合展開に持ち込みたいという意図はあるだろう。

その大瀬良の立ち上がりは、亀井、坂本、丸に対し、高めのボールがほぼなく、低めに集めて3者凡退に抑えた。
力感のないフォームでコントロールが纏まっており、長いイニングを投げることも十分できそうに思える投球だった。

桜井の投球は、打者1人に対し、1球から2球は高めに抜けるボールが来ており、仕留めるチャンスは十分ある。
2回の攻撃では、安部が四球、メヒアは追い込まれてからのアウトコース高めに抜けたスライダーを捉えてレフト前ヒットでノーアウト1、2塁。
小園は高めに4球ほどきたものの、捉えきれずにライトフラに倒れ、ランナーは進塁できず。
大瀬良の送りバントは、バックスピンがかかってキャッチャー前に戻ってきたことで、三塁フォースアウトとなり、ここでも進塁できず。
そして西川の打席では、変化球が低めに集まり始め、体勢を崩されてのレフトフライに倒れ、無得点に終わる。
立ち直る兆しが見える投球となってしまった。

2回の大瀬良は、どうしたのかという程急変した。 岡本に対して7球目のやや内に入ってしまったスライダーでセンターフライに打ち取るが、力みの見える投球フォームで、無理やりコントロールを付けている印象。
阿部に対してカットボールが引っ掛かり、肩口への死球を与えてしまってから、コントロールも失われた。
ゲレーロにはスリーボールからフルカウントの末に四球を与え、大城に対してもスリーボールからのフルカウント。
そしてインコースへのカットボールを巧く捉えられ、ライト線への2点タイムリー二塁打で逆転を許すことになる。
ただし、その2点だけで抑えることが出来れば、試合展開としてはまだまだこれからというところ。
田中俊をファーストゴロ、桜井をサードゴロに打ち取って、追加点は防いだ。

急変した原因としては、想像でしかないが、送りバント失敗の際の、バックスピンが掛かるようなボールの当て方にあったのか、その後のランナーとして塁上に残ったことのどちらかしか考えられない。

そして、3回裏は変化球の抑えが全く効かなくなり、ボールか、甘く抜けたようなスライダー、カットボールが続き、大炎上して試合の大勢が決まった。

ランナーの残った状態で、しかも投手と捕手のダブルスイッチでほぼ勝負を捨てた状況で登板した塹江はともかく、その後の島内と今村の踏ん張りを見れば、早めの継投ができれば、際どい勝負に持ち込めたかもしれない。
ただ、2回裏の投球で異変の前兆があったとは言え、3回裏から交代させる選択肢はない。
1イニングだけで立ち直る、修正できるかもしれないし、それが出来てきたからこそ、両リーグ最多の6完投をしてきたという、実績もある。
今日の試合は、首位チームとの現時点での力の差が現れたと言う他ない。

ただ、ラストスパートを掛ける最初のカードで負け越しただけで、じゃあ走るのを止めるのかと。
最初の躓きを挽回すべく走り切ってもらいたい。

【カープ情報】2019.08.28 広島対巨人 公式戦22回戦 打者3巡目の攻防で明暗、復調の菅野と失投の野村

2019年8月28日に行われた、広島対巨人の公式戦22回戦の試合結果

広島 101 000 000|2
巨人 000 042 00×|6

勝 菅野 11勝5敗
負 野村 6勝5敗
S -

【本塁打】菊池涼11号、西川14号、坂本33号、岡本25号、亀井12号

初回の菅野の、西川への投球を見て、今日は1点勝負を覚悟した。
しかし、アウトコースへのスライダーを捉えた、菊池涼の左中間スタンドへの本塁打で、初回にその1点が入った。

この1点が、初回に入ったことで、逆に1点を守ろうという我慢の試合展開を強いられることになるか、幸先が良いと前向きに試合を進められるかは、野村の投球次第。

その野村の立ち上がりは、坂本と丸に対しては、徹底的に長打を避ける投球で2者連続四球を与えるが、狙ったコースには投げ込めている。
そして岡本をサードゴロ併殺打に打ち取り、無失点で抑えた。

昨日と同じく、本塁打2本で2点をリードする展開となり、野村は四球を出しつつも要所を抑えるというのも昨日と同じ。

しかし、菅野が打者3巡目からギアを上げたような投球で、1番西川が抑えられ、得点機を防がれたことで流れが変わった。

同じく打者3巡目の野村は、逆に同じ様な得点機で、1番亀井にタイムリーを打たれると、そこから長打攻勢で一気にひっくり返された。

勝負どころで、一気に流れを持っていかれたという試合となってしまった。
5回だけ、という見方もあるが、同じ本塁打2本でも得点に差が出た。
四球を出しながらも粘る、というのは野村の投球スタイルではあるが、諸刃の剣と言うこと。
5回の亀井以降、ゴロを打たせられなかった、という点においては失投が続いたということなのだろう。

ただ、課題の7回と8回は、今日は塹江と薮田で無失点に抑えた。
一方的な敗戦という印象が残らなかったのは、この2人の投球によるところが大きい。

【カープ情報】2019.08.27 広島対巨人 公式戦21回戦 ジョンソン8四死球を出すも要所を締め、遠藤、フランスアの完封リレーで逃げ切る

2019年8月27日に行われた、広島対巨人の公式戦21回戦の試合結果

広島 010 100 000|2
巨人 000 000 000|0

勝 ジョンソン 9勝7敗
負 メルセデス 8勝7敗
S フランスア 6勝5敗7S

【本塁打】松山6号、メヒア5号

初回の攻防は、カープが盗塁を仕掛けて刺され、巨人は強攻して併殺打。
得点は入らなかったが、静かな立ち上がりという感じではなく、緊張感漂う立ち上がりという感じ。

2回の攻撃では、松山がメルセデスの内から入ってきたスライダーを捉えて、ライトスタンドへ先制本塁打を放り込んだ。
続くメヒアの逆方向へのバッティングは、ファースト岡本の僅か左だったがライト前に抜けていった。
送りバントも考えられたが、サンタナが強攻すると、ピッチャーライナーがメルセデスの左太ももを直撃。
体勢を崩しながらも、二塁送球を行って、セカンドフォースアウト。

送りバントをしなかったのは、今日の下位打線が三好、石原と続くためだろう。
ただ、三好は低めのスライダーを上手く捉えて、左中間後方へのセンターフライに倒れ、石原は左中間フェンス上段に当たる二塁打を放つ。
完全にアウトのタイミングで本塁突入したサンタナは、大城のタッチをフェイントを入れながらかわし、リクエストでアウトにはなったが、巧いスライディングをしていた。
この三好、石原のバッティングは、メルセデスの打球直撃の影響を感じさせる当りでもあった。

そして、2回裏の巨人の攻撃は、ノーアウト1、2塁で大城が送りバントを決めてきた。
同じく下位打線に向かうところで、続く若林をライトへの浅いフライに打ち取り、タッチアップをさせず。
山本を申告敬遠し、メルセデスをサードゴロに打ち取って無失点。

4回の攻撃では、メヒアがインコースのストレートを、上手く腕をたたんで振り抜くと、詰まることなくライナーでレフトスタンドに飛び込む本塁打で追加点を奪う。

ジョンソンのピッチングは、ボールそのもののキレや球威は十分だが、明らかなボールも多く、四球が多かった。
ただ、厳しいコースではストライクが入っていたことが、今日の勝負の分かれ目になったのだろう。
マウンドで足元を気にするいつもの仕草はあったが、イライラした様子はなかった。
明らかなボールが多いと、客観的に見ることができる状態だと、自滅はしないんだなという新発見にもなった。

ここのところ、7回と8回に失点が嵩んでいた投手陣だったが、勝ちパターンで起用され始めた遠藤が8回、先頭打者を抑えられるような状態に上がってきたフランスアが9回を無失点で抑え、完封リレー達成。

久々に、僅差を投手リレーで逃げ切る試合を見た気がする。

交流戦で1試合雨天中止の試合があったが、予備日で既に試合は消化している。
今季は、現時点で未消化の試合が1試合もなく、例年よりも早めに試合を消化できている。
なので、これまでは勝負は9月に入ってからが勝負、追い込みを掛ける時期となっていたが、今季に限っては、ラストスパートのタイミングは、今週からになる。
さらに、夏の暑さも峠を越え、日中でも30度を越えなくなってきている。

ラストスパートという位置付けの初戦で、セットアッパー遠藤、クローザーフランスアで、逃げ切り態勢を作ることが出来た。
7回は相手との相性も考え、遠藤を前倒しで起用したり、右の菊池保、左の中村恭が控える。
この4人の中で、遠藤は登板過多気味の時期があったが間隔を開けながら復調を待ち、現在に至る。
フランスアも不調時期はあったが、ファームで調整をして上がってきた。
中村恭は、一時負傷でチームを離れたが、その間じっくり調整することが出来た。

欲を言えば、涼しくなってくる時期に、レグナルトが春先のような調子で復帰してくれるのが望ましいが、そうでなくても残りのシーズンを戦う形は整った。

【カープ情報】2019.08.25 広島対中日 公式戦20回戦 九里コントロールが甘く中日打線に捉まり、終盤突き放されて大敗

2019年8月25日に行われた、広島対中日の公式戦20回戦の試合結果

広島 200 000 000|4
中日 010 320 22×|10

勝 山本 2勝3敗
負 九里 6勝7敗
S -

【本塁打】阿部5号、福田14号

カープの初回の攻撃では、2アウトから安部の右中間突破のタイムリー二塁打で先制するが、大きかったのは1塁ランナーの松山が、タッチを掻い潜って生還し、2点目を奪ったこと。
キャッチャーのタッチが空振り気味になったこともあるが、スピードを落とさない巧いスライディングだった。

幸先よく2点を先制したものの、今日の九里は全般的にボールが高め。
というよりは、低めにコントロールできないと言うほうが正しい気もするが、1イニング3四球は、全くらしくない投球。
初戦の大瀬良、2戦目の中崎同様、複数失点で試合の流れを手放した。

反撃はしていくものの、終盤に突き放されて、大差を付けられての敗戦。

今後を見据えての試合でもあり、サンタナのセカンドでの2試合続けての失策も、ある程度織り込んでおく必要はある。
投手山本のタイムリーは、イレギュラーだったとは言え、ピッチャーの打った打球を、安部が下がりながら捕球しようとして、バウンド自体を合わせ損なっていたし、サンタナのエラーはーイージーミス。
勢いの飲まれてのプレーだったようにも思える。

【カープ情報】2019.08.24 広島対中日 公式戦19回戦 遠藤プロ初セーブで延長戦を制する

2019年8月24日に行われた、広島対中日の公式戦19回戦の試合結果

広島 030 000 010 1|5
中日 100 000 003 0|4

勝 中崎 3勝3敗9S
負 岡田 2勝2敗8S
S 遠藤 1勝0敗1S

【本塁打】なし

今日のカープのスタメンを見ての率直な感想として、今後を見据えて、という意図はあるのだろうなと感じる。
床田の復帰登板で、どこまで調子を戻せているかというのも気になるし、チームとしての勝敗にもこだわるが、選手個人の調子も見ていきたいという試合になりそう。

床田の立ち上がりは、登録抹消直前の投球よりは調子を戻せているように思うが、好調時に比べるとまだまだ。
その中でも、光を見出すとすれば、ストライクゾーンで勝負できるくらいのキレは出ていると言うこと。
力で押さえ込むことは出来なくても、勝負どころを抑えられれば、イニング数は稼ぐことが出来る。

また今季好成績を挙げている柳とは、この時期にして初対戦となるが、2回の攻撃で捉まえた。
菊池涼がコンディションを考慮してのスタメン落ちで、セカンドで抜擢されたのがサンタナだったが守備で初回から守備でミスがあった。
ただ、小園とそのサンタナの二遊間コンビの連続タイムリーで逆転に成功する。
守りのミスは、打って取り返す、若手野手はそれも成長過程の一つ。

床田という投手の真骨頂は、ピンチを迎えた場面での粘りの投球。
その中には、フィールディングで自分を助けるというものもある。
3回裏は、ノーアウト1塁で、堂上のピッチャーライナーを好捕し、ライナーゲッツー完成。

6回裏は、鈴木の後逸もあり、ノーアウト3塁のピンチを迎え、1点は仕方がないという守備位置。
それでも満塁までピンチを広げながらも無失点で切り抜けた。
イニングが進むたびに球速が上がり、最後は140キロ後半を連発。
疲れが出てくる100球前後でこの投球が出来れば、今シーズンの残り登板数は最大でも4試合ほど、何とか最後まで先発ローテに残ることが出来そう。

7回からは継投策に移り、菊池保が無失点で抑えると、8回表は小園が追い込まれながらもしぶとくライト前に運ぶタイムリーで、久々の追加点を奪う。
前進守備のライト前ヒットで、本塁を狙った代走曽根が速すぎて、本塁でクロスプレーにならなかったことで、小園は二塁を狙ってタッチアウトになった。

ともあれ、貴重な追加点を奪い、8回裏はフランスアが登板。
2試合連続で先頭打者の出塁を防ぎ、球速も150キロ中盤までは上がってきた。
床田同様、残り1ヶ月の時点で調子を上げてきたのは心強い。

9回裏は中崎が、2試合連続でセーブシチュエーションで登板。
先頭の阿部にボール先行からの、高めのスライダーを捉えられて左中間突破の二塁打でピンチを招く。
ただ、先頭打者の出塁はデフォ。
藤井にライト前ヒットを打たれ、ノーアウト1、3塁とピンチが拡大するのも織り込み済み。
代打遠藤の初球で、ど真ん中のスライダーを捉えられ、左中間へのタイムリー二塁打を打たれるのも、そのあとのスライダーの軌道調整のためには必要な失点。

ノーアウト2、3塁で代打京田を迎え、アウトコース高めのシュートをレフト後方へ飛ばされ、飛距離十分のタッチアップで1点差に迫られる。
大島には2球で追い込んでからも、じっくり見極められ、四球を与えてしまい、1アウト1、2塁。
このタイミングで、マウンドに集まって間を取り、代打武田をセカンドゴロ。
一二塁間への打球を処理した曽根が、二塁へ送って、1塁ランナーをフォースアウト。
サヨナラのランナーを2塁に残さなかったという意味では、2塁でアウトを取るか、バッターランナーだけをアウトにするかで大違いのプレー。

結局は、遠藤へのスライダーの時点で、今日はスライダーをボール以外には投げられないという判断に至り、福田にアウトコースのストレートをライト前に運ばれ、同点に追い付かれる。

2塁ランナーを残していたら、この時点でサヨナラだった。

同点の2アウト1、2塁でビシエドを迎え、インコースのシュートで詰まらせる以外の選択肢が思い付かない。
やや甘めにシュートが行ってしまったが、何とか詰まらせてショートゴロに打ち取って、同点止まりで延長戦突入。

延長戦に入ると、野手で残っているのが実質メヒアと磯村の2人だけ。
あとは、オフの菊池涼と、捕手のバックアップの石原は最後の最後まで出場できない。

そう考えると、10回表で鈴木が二塁打を放って、メヒアを代打で起用したのが、ラストチャンスに等しい。
そのラストチャンスで、メヒアが申告敬遠となり、一つ一つ打てる手を減らされていく。

しかし、岡田が半分自滅のような形で、安部がストレートの四球を選び、1アウト満塁。
そして會澤が詰まりながらも、セカンド頭上を越えるライト前タイムリーヒットで1点勝ち越し。

10回裏は、再びセーブシチュエーションで、遠藤、中村恭、今村辺りの登板が考えられる。
今季の調子で考えれば、遠藤か中村恭、実績と経験で考えれば今村。

今回は、残り試合でセットアッパーでの起用を示唆されていた遠藤がマウンドに上がった。
先頭の高橋に対して、遠藤は149キロのストレートを投げ込むなど、ストレートで押し込んでセンターフライで1アウト。
阿部にはカーブでタイミングを外してショートゴロに打ち取り、2アウト。
藤井には110キロ台のカーブと、140キロ後半のストレートで緩急を使う。
最後はストレートで空振り三振を奪ってゲームセット。

遠藤は、プロ初セーブの場面でも、何ら臆することなくその役目をこなして見せた。
コントロールを乱すでもなく、非常に落ち着いて投球する姿は、一軍になくてはならない存在になってきたことを実感させる。

【カープ情報】2019.08.23 広島対中日 公式戦18回戦 大瀬良突如崩れて逆転負け

2019年8月23日に行われた、広島対中日の公式戦18回戦の試合結果

広島 001 000 000|1
中日 000 004 00×|4

勝 ロメロ 7勝9敗
負 大瀬良 10勝7敗
S 岡田 2勝1敗8S

【本塁打】福田13号

今日から長野が一軍復帰し、初回からその長野に満塁のチャンスで打席が回る。
いきなり一本出れば、相当盛り上がる場面だったが、ここでは初球を打ち上げて無得点。
そうそう思い通りにはいかない。

大瀬良の投球自体は悪くないものの、ポテンヒットやコースヒットでピンチを招く場面があった。
ここのところ、試合中盤からフォークを効果的に使って抑える投球をするようになっており、ある程度フォークを使う投球に手ごたえを感じたのか、今日の登板では序盤から投球に組み込んできた。

2回を無失点で切り抜けると、3回表の攻撃で、鈴木がロメロの150キロ超のストレートを逆方向へ弾き返し、あとちょっとでフェンスオーバーという二塁打を放つ。
そして、松山が追い込まれながらもセンター前タイムリーを放って、1点先制。
2アウト後に、3番4番の連打で得点を奪う形は、ワンチャンスをものにしたと言える。

しかし、終わってみれば得点はこの1点のみ。
コントロールに苦しむロメロを捉え切れなかった。

また、好投を続けていた大瀬良は、6回に同点本塁打を浴びてからは、ストレートがシュート回転し、高めに浮くケースが続き、連打を止められなかった。

以前も中日戦で同じ様なケースを見たが、結果は同じかもしれないが、二塁牽制をする、ボールを長く持つなど、間合いを変え、連打を防ぐ工夫は欲しかった。

ただ、一軍復帰後初登板となるフランスアは先頭打者を出塁させておらず、登録抹消前の課題をクリアしてきたのは明るい材料。

【カープ情報】2019.08.22 広島対ヤクルト 公式戦20回戦 投手に四球四球3点タイムリー、最後は鉄壁のクローザーに締められる

2019年8月22日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦20回戦の試合結果

ヤクルト 030 050 0|8
広  島 002 002 0|4

勝 小川 4勝11敗
負 山口 1勝3敗
S -

【本塁打】村上30号、松山5号

カープ先発の山口は、高卒2年目の投手としては内容のある投球をしていたとは思うが、全体的にスライダーでかわす投球をしており、今後の成長曲線を考えれば、原点のストレートを磨く必要はあった。

立ち上がりは、初球こそスライダーだったが、先頭の太田をインコースの147キロのストレートで詰まらせ、レフトフライに打ち取る。
青木にもインコースを突いていくが四球、山田にはアウトコースのストレートをライト前に運ばれた。
バレンティンを迎えるとなると、変化球に頼りたくなる場面かと思うが、アウトコースのストレートを続けて空振り三振を奪った。
雄平にはファールで粘られるが、根負けせずにストレートを投げ切って、高めのボールゾーンで空振り三振を奪い、無失点で切り抜けた。

しかし、2回表は、先頭の村上に真ん中低めのストレートを捉えられ、バックスクリーン左への特大の本塁打を浴びる。
そこまで悪いコースでもなかったが、このイニングから土砂降りになり、制球に気を使っている様子があっただけに、球威不足になってしまったのだろう。
2回の山口は、初回以上にコントロールを乱し、野手の送球も乱れ気味。
2アウトまで漕ぎ着けたものの、小川に四球を与えてしまい、この辺りは経験不足な部分と捉えるしかない。
太田、青木にも四球で、3者連続四球で2アウト満塁。
コントロールは乱れる、球速は落ちる、ピンチを招く、ワイルドピッチ、非常に苦しいピッチングになってしまった。
何とか立て直そうとする様子は分かるが、1球ごとにバランスを考えながら投げていては、どれが正解か見失う。

山田には再びストレートを捉えられ、レフト前2点タイムリーで点差が広がる。
バレンティンは、2打席ともに山口のストレートには合わない感じで空振り三振を奪ったが、大雨の中で20分以上も守備に就いていた影響は大きいだろう。

案の定というべきか、2回裏の攻撃時には雨脚は弱まり、初回はコントロールを乱していた小川は修正してきた。
安部の強い打球も併殺になり、しばらくは我慢の展開になる。

3回表からは、山口に代わり、塹江がマウンドに上がる。
土砂降りの不運はあったにしても、小川、太田、青木への三者連続四球は印象が良くない。
これも成長の糧としてもらいたい。

塹江は、2イニングはランナーを出しながらも無失点で凌いでいたが、3イニング目に捉まった。
今日の試合展開であれば、塹江に出来るだけ長いイニングを投げてもらいたいという願いは仕方がない。
現状であれば、打者2巡目に捉まってしまうリスクが高いと言うのが分かったということ。

そして代わった島内は、満塁のピンチで小川に対し、2球で追い込むものの、3球勝負のストレートを捉えられ、走者一掃のタイムリー二塁打を浴びる。
出会い頭の一撃には映ったが、3球勝負で全てストレートでもあるし、防げた失点だとは思う。

コツコツと反撃していくものの、最後は鉄壁のクローザーが登板。
回跨ぎもなんのその、2回2/3を無失点に抑えられ、しかも反撃の機会を与えられなかった。

そうは言っても、今日のような天候で、終盤までリードを許したままの試合展開では、こうなることも予測しておかないといけない。

山口については、現状の力量を考えれば、良いボールもあるし、球威が不足しているとも思わない。
先発として育てていく中で、今季の残り試合では再度リリーフの経験をしておくのも、成長の過程では必要と思える。

【カープ情報】2019.08.21 広島対ヤクルト 公式戦19回戦 遠藤好リリーフでプロ初勝利、中崎は復帰後初セーブ

2019年8月21日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦19回戦の試合結果

ヤクルト 110 200 000|4
広  島 002 020 01×|5

勝 遠藤 1勝0敗
負 ハフ 1勝4敗3S
S 中崎 2勝3敗9S

【本塁打】村上29号、鈴木25号、安部7号

一軍復帰以降は、比較的調子の良い状態をキープできている野村が先発。
初回は難なく三者凡退かと思いきや、山田のセカンド正面のゴロを、前進して捕球しようとした菊池が弾く。
こうなると山田の二盗を警戒しないといけない場面で、初球で盗塁敢行。
會澤の送球が高く逸れ、菊池が捕球した高い位置からタッチにいくものの、一旦はアウトの判定が出たものの、空タッチ気味。
リクエストで覆って盗塁成功となる。

バレンティンには低めのチェンジアップを、センター後方へ運ばれ、フェンス直撃のタイムリー二塁打となってしまった。
ミスが失点に繋がってしまい、流れとしては良くないが、打った瞬間は本塁打を覚悟した打球でもあり、1点で済んだと思えなくもない。
続く雄平の一二塁間へのゴロは、サンタナが飛び出して捕球し、野村のベースカバーのタイミングもばっちりのファーストゴロに打ち取った。

野村は続く2回に、先頭の村上に右中間へ本塁打を浴びる。
これはまだいいとしても、石川から低めに沈むツーシームで空振り三振を奪うが、それまでの過程として高めの変化球をことごとくカットされた。

これが伏線となり、4回表には、申告敬遠で満塁策を採ったものの、石川に高めのスライダーをレフト前に落とされ、勝ち越しの2点タイムリーとなってしまった。
1打席目の攻め方を踏襲できているからこそ、高めに変化球を投げておけばファールでカウントを稼げるという考えになったのかもしれないが、バットに当てられるというリスクが上回ってしまった。

ただ、野村以降は無失点リレーで抑えきった。
特に中村恭は昨日のリベンジとばかりに、3者連続三振と流れを渡さない投球が出来た。
登板順こそ、セットアッパーという場面ではなかったが、内容のある投球だったと思う。

さて、打線の方は、鈴木の2試合連続本塁打、安部の決勝本塁打、上位打線の3連打など、鈴木は3番に順応し始めている。
4番に一本出るようになれば、少なくとも現在よりも得点力が下がることはないだろう。

登板間隔を開けることで、何とか調子を取り戻そうとしている遠藤が、1イニングを無失点で抑えたことで、プロ初勝利を記録。
もっとも、復帰後初となるセーブシチュエーションで登板した中崎が、1アウト満塁で無失点に抑えるという、ある種見慣れた光景で試合を締めてくれたことで、遠藤の初勝利が成った。

ピンチを背負っても抑える、先頭打者の出塁はデフォ、今季は三者凡退というのは願わないでおこう。

【カープ情報】2019.08.20 広島対ヤクルト 公式戦18回戦 土壇場で鈴木同点スリーラン、三好サヨナラタイムリーヒット

2019年8月20日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦18回戦の試合結果

ヤクルト 102 000 041|8
広  島 001 300 104|9

勝 レグナルト 6勝2敗
負 ハフ 1勝3敗3S
S -

【本塁打】バレンティン26号、山田31号、雄平10号、鈴木24号

サンタナが支配下登録後、初めて一軍登録されてきた。
ヤクルト先発の高橋から、前回対戦で本塁打を放っている三好を差し置いてまでサードで起用する訳はないだろうと思っていたところ、サードメヒア、ファーストサンタナというスタメンとなった。
三好の調子自体は下降気味でもあり、確かにメヒア、サンタナともに代打タイプとも思えない。

そうなると、このスタメンは分からなくはないが、先発はジョンソン。
試合中の降雨予想があり、内野にはプロ初スタメンの野手と、サードにメヒアが入っているのがどう出るのだろうという不安はある。
さらに、年に一度のホワイトレンジャーモードは、既に使用済みで、今季3戦で0勝3敗、防御率11.70のヤクルト戦。
立ち上がりで、青木、山田の連打であっさり先制を許し、何とか1点で凌いでベンチに戻ると、早速荒れモード。

カープの初回の攻撃は、1アウトから菊池が四球を選ぶが、鈴木は打席でかなりのオープンスタンスに変更している。
アウトコースのチェンジアップで空振り三振に倒れるが、この1打席で修正できることを期待したい。

2回裏の攻撃では、サンタナの初打席が訪れるが、高めに浮いた変化球を、しめたとばかりに振りにいって、力んで引っ掛けてショートゴロ併殺打。
こちらも1打席目で修正できることを期待したい。

3回表は、再び青木にレフト前ポテンヒットを打たれると、山田の打球は三遊間を破ろうかという鋭い当たり。
これをメヒアが横っ飛びで抑え、5-4-3の併殺を狙う。
一塁転送が逸れてゲッツー崩れとなってしまったが、非常に大きなプレーが出た。
しかし、山田が一塁に残ったことで、盗塁警戒で牽制を繰り返し、バレンティンにはボール先行。
そして3-1から特大のツーランをレフトスタンドへ放り込まれた。

この展開だと、中盤から石原とジョンソンを交代するといういつもの采配が見られることになる。

そうなるとどんどん打てる手が少なくなり、早いイニングで1点でも返して、代打を出すタイミングを遅らせたい。

すると3回裏の攻撃では、1アウト1、3塁のチャンスで菊池の打席を迎える。
高橋のコントロールは乱れており、ランナーを貯めていきたい所だったが、低めのボール球で空振り三振。
ただ、キャッチャーがボールを弾いた隙に、西川が二塁を陥れ、さらにその二塁送球が逸れたことで、3塁ランナーが生還し、ラッキーな形で1点を返した。

この1点が次に繋がったと言える。
続く4回裏は、先頭の松山が四球を選び、メヒアはボール先行からの真ん中のスライダーをレフト前ヒット。
ノーアウト1、2塁から、小園はファールで粘っているうちにタイミングを合わせ、レフト線へポトリと落とすタイムリーヒットで1点。
サンタナは、1打席目と同じ様な高めの変化球を、今度はしっかり修正してセンター前に運んで、来日初ヒットがタイムリーとなり同点。
ここで畳み掛けて行きたいところで、石原、ジョンソンが倒れてしまったが、前述のように代打を出さずにすむ試合展開になったと前向きに捉えたい。
そして、今度は西川の打席でパスボールがあり、この試合2つ目の相手のミスで勝ち越した。

4回以降は立ち直ったジョンソンは、6回を投げ終え、ベンチに戻ったところで、もう1イニング行くと直訴していた。
ただ6回裏に石原に打席が回るというところで、代打會澤を起用、それに伴いジョンソンも交代となる。
もう1イニングという意図は、1点リードでは勝利投手の権利が消える不安を感じてのことだろう。
説得に少し時間は掛かったが、最後は納得の交代になったようでもあるし、カープとしては後は逃げ切るのみ。

現在の調子とメンバーで考えれば、中村恭、中崎の2人が勝ちパターンで登板してくるとして、もう1人は菊池保、遠藤、今村の3人の中から調子が最も良い投手が選ばれるだろう。

今日の試合では、7回表は菊池保が登板。
相手の送りバント失敗と、メヒアの好プレーもあって、先頭を出したもののリズムよく無失点で抑えきった。

7回裏の攻撃は、1アウトから西川四球、菊池涼センター前ヒット、さらには菊池涼の好走塁で、1アウト2、3塁とチャンスを広げる。
高橋に対しては結局タイミングを合わせることが出来なかった鈴木だったが、代わった原に対してはスクエアスタンスに戻している。
ここではボール先行からの申告敬遠で、1アウト満塁と場面が変わる。
松山は内野フライに倒れるが、メヒアが押し出し四球を選んで、1点追加。

8回表は中村恭が登板。
ただ今日はボールが高め。
先頭の代打荒木に変化球が引っ掛かって死球を与えてしまい、青木は打ち取ったものの粘られ、山田には真ん中高めのストレートを捉えられ、右中間に同点ツーランを浴びてしまった。
それでも同点であれば、まだまだ試合は分からない。
バレンティン、雄平と続く打順で、中村恭から今村に交代するが、バレンティンにセンター前ヒットを打たれると、雄平には真ん中のスライダーを捉えられ勝ち越しツーランを右中間に運ばれてしまう。

9回にはレグナルトがもう1点追加され、3点差で9回裏の攻撃に向かうことになる。

9回裏はハフとの対戦となるが、先頭の西川が死球で出塁。
この形は、8回表のヤクルトの攻撃を彷彿とさせる。
そして菊池がレフト前ポテンヒット、とにかく今日は両チーム共にレフト前へのポテンヒットが多い。
ノーアウト1、2塁で鈴木の打席となるが、この打席でもスクエアスタンスに戻しており、もう調整は十分と思いたい。
そして0-3となるが、内に入って来たカットボールを捉えると、凄まじい衝撃音を残した打球は、打った瞬間の同点スリーランとなった。

1アウト後、途中出場の野間が四球を選ぶと、小園がプロ初となる送りバントを決めて、2アウト2塁のサヨナラのチャンスを作る。
そして、こちらもプロ初となるサヨナラタイムリーを、三好がセンター前に運んでサヨナラ勝ち。

サンタナの初ヒット初打点も含め、この時期特有とも言えるプロ初ずくしでのサヨナラ勝ちは、途中のリリーフ陣の失点はとりあえず置いておいて、意味のある1勝となった。

【カープ情報】2019.08.18 広島対DeNA 公式戦21回戦 今永に完封を許し、九里好投も1失点で敗戦投手

2019年8月18日に行われた、広島対DeNAの公式戦21回戦の試合結果

広 島 000 000 000|0
DeNA 000 000 10×|1

勝 今永 11勝5敗
負 九里 6勝6敗
S -

【本塁打】ロペス24号

九里、今永ともに調子は良く、久しぶりに見る投手戦。
今永に対しては、ストレートの球威で押され、スライダーも鋭く、なかなか突破口を見つけられない。

九里も好調は好調だが、5回裏に乙坂の二塁打でピンチを迎え、大和には逆方向へ弾き返されたが、ライトライナーで得点を許さず。
中盤に少し捉まり始めた感はあった。

6回裏には、2アウトから佐野にライト頭上を襲う大飛球を飛ばされると、鈴木がフェンス際でジャンプして掴み取った。
早めに落下地点に入って体勢は十分で、打球の種類は違うとは言え、フェンス際でのジャンプはあのプレーを思い出させるだけに、ドキッとする。

そして、7回裏は、前のイニングの守備から出場していたロペスに、初球の低めのチェンジアップをすくい上げられ、レフトスタンドへ本塁打を放り込まれた。
ロペスに対し、低めの変化球で攻めたのは決して間違いではなく、この場面については相手の集中力に上回られた。

この1点が大きくのしかかり、最後まで今永を捉えることが出来ず、完封負けを喫した。
もちろん、打てなかったのが敗因であることは間違いないが、プロの守備、プロの技、両チームとも1球たりとも気の抜けたプレーがなかった、というのは個人的には好きな試合内容。
1失点後も気落ちせず好投を続けた九里、リリーフで無失点投球の中村恭は、次回登板への期待も大きい。

これは切り替えもしやすい敗戦ではないだろうか。

【カープ情報】2019.08.17 広島対DeNA 公式戦20回戦 モンティージャ2試合連続序盤KOで大敗

2019年8月17日に行われた、広島対DeNAの公式戦20回戦の試合結果

広 島 000 000 012|3
DeNA 320 000 21×|8

勝 石田 3勝0敗
負 モンティージャ 0勝2敗
S -

【本塁打】筒香24号、25号、柴田2号、鈴木23号、西川13号

バティスタがドーピング検査において陽性反応を示したということで、登録を抹消された。
1回の検査で確定したという訳ではない、ということのようなので、結果自体は受け入れるしかない。
ルールに従って、然るべき対応をしてもらいたい。

さて、後半戦に入ってからはバティスタ以外で3番を務めたのは坂倉のみ。
お試し起用をしていく時期ではなく、ある程度固定してスタメンを決めるのに、鈴木を3番に入れるというのは、十分にあり得る策。

初回の攻撃では、エラーで出塁の菊池を2塁において、早速鈴木にチャンスで打席が回ってくる。
ここで新打線の3番鈴木、4番松山で得点できれば勢いも出るというところだと思うが、ショートゴロ、サードフライで無得点。
打線の組み方に、今後苦労する可能性が高まった。

そしてモンティージャの立ち上がりは、2番の筒香のピッチャー返しの打球を背中に受けてから、ほとんどストライクが入らなくなった。
前回は逆球はあってもストライクを取るのに苦労はしていなかったが、今日はフォークがなんとかベース上を通るくらいで、荒れに荒れた。
初回は2アウトまで漕ぎ着けながら失点し、2回は筒香に対し、ボール先行からのストレートを狙い撃ちされたような打球でツーランを浴びる。
失点の仕方としては、当然ながら悪い。

これで攻撃が淡白になってしまうと、一方的になりそうな試合展開。

3回表は2アウトから3連打で満塁のチャンス、それも筒香の守備の隙を突いての得点機を作るものの、あと一本が出ず。
一本出ていればもつれる試合になったところだけに、残念な結果になってしまった。

2回でKOのモンティージャ以降は、島内がいつも通りの荒れ気味の投球で抑え、塹江は今季一番のピッチングで無失点。
試合を終盤まで壊さずに進められたが、4番手のレグナルトが柴田に特大のツーランを浴びて、流石に試合の大勢が決した。

攻撃陣については、今日は全体的に粘りを欠いた。
気持ちが空回りした感じで、エラーでチャンスをもらっても、本塁に返せるような雰囲気がなかった。
鈴木の本塁打で1点を返し、山崎康から西川がツーランを放ったのがせめてもの意地。

【カープ情報】2019.08.16 広島対DeNA 公式戦19回戦 大瀬良完投勝利で10勝目

2019年8月16日に行われた、広島対DeNAの公式戦19回戦の試合結果

広 島 011 011 000|4
DeNA 000 200 000|2

勝 大瀬良 10勝6敗
負 井納 3勝5敗
S -

【本塁打】西川12号、安部6号

初回の両投手の投球では、DeNA先発の井納のストレートも良かったが、カープ先発大瀬良のストレートも良かった。
特に大瀬良のストレートは、ここ最近では最もキレを感じた。

初回は共に三者凡退で抑え、静かな立ち上がり。

2回表の攻撃では、好調キープの松山の二塁打を足掛かりに、安部の内野ゴロ併殺崩れの間に1点先制。
取れると取れないとでは大違いの場面でもあり、追い込まれてからの結果としては、これで十分。

この1点が、西川の本塁打を呼び、常に先手を奪う展開に持ち込めたという一面はあるだろう。

大瀬良の投球は、本来変化球の軸になるカットボールが抜け気味ではあったが、逆に威力のある高めのストレートと、低めのフォークの組み合わせが嵌ることになった。

4回に同点に追い付かれ、5回、7回辺りの投球では球数も多くなり、一時は完投は難しいペースになっていた。
ただ、1番から4番までを計15打数ノーヒット、1四球のみに封じたことが、終盤の体力的に厳しくなる場面での、僅かな余力を残すことに繋がった。

8月に入って2度目の完投というのは、チームにとっても非常にありがたい結果。
立て直しを図り、終盤の追い込みに向けて明るい材料となったことだろう。

強風の中の試合でも、守備はしっかりしており、内容の伴った勝利と言えるのではないだろうか。

【カープ情報】2019.08.14 広島対巨人 公式戦20回戦 7回が勝負の分かれ目、リリーフ陣が崩れて突き放される

2019年8月14日に行われた、広島対巨人の公式戦20回戦の試合結果

巨人 000 100 213|7
広島 000 100 000|1

勝 菅野 9勝5敗
負 野村 6勝4敗
S -

【本塁打】なし

菅野対野村は、6回までは内容はともかく、互角の試合展開となった。
野村が先制を許した場面では、ゴロヒットが内野の間を抜けていくヒットを3本集められたが、野村の特性を考えると、打球が上がらないヒットは仕方がない。

ただ、100球を超えた6回表にはややボールが高く浮き始め、7回表の続投は不安を感じていたところ、連打で失点。
あとは、リリーフ陣が失点を重ね、一気に突き放されて、結果的には大敗となった。

野村の疲れが見えていたとしても、勝ちパターンのリリーフが次々とファームで調整に入っている中、若手に踏ん張ってもらいたかったと言う願いは叶わなかった。

特に岡田に関しては、ファームでも調子が上がってきたとはいえない中での一軍昇格で、投球練習ですら不安を感じさせるコントロールだった。
岡田の今日の内容では、次回登板はないどころか、復調の兆しすら見えないと言わざるを得ない。

攻撃面では、菅野に対し、坂倉を3番に抜擢し、結果ノーヒット。
菅野に対し、内容の薄いバッティングになってしまったが、4打席を与えられたという点に関しては、自信を持って次からの試合に臨んでもらえればと思う。
また、強風のためにフェンスオーバーしなかったのではないか、という打球が2つあったし、相手の好守備に阻まれたケースもあった。
菅野に対し、手も足も出ず、完全に力負けという雰囲気ではなかった。

野村が7回にギアを上げられずに捉まったのに対し、菅野は7回にギアを上げて150キロ超を投げ込んできた。
勝負の分かれ目は、この7回だった。

カード負け越しとなってしまったが、松山をファーストで起用している場合以外は、全体的に守備は堅かった。
9連戦中にリリーフ陣を入れ替えるケースが続き、やや落ち着きを欠いた部分はある。
勝負の9月に、もう一度スパートを掛けるための調整期間を生かして、調子のピークを合わせてもらいたい。

【カープ情報】2019.08.13 広島対巨人 公式戦19回戦 磯村代打犠飛でサヨナラ勝ち

2019年8月13日に行われた、広島対巨人の公式戦19回戦の試合結果

巨人 000 000 010 00|1
広島 010 000 000 01|2

勝 今村 3勝0敗
負 戸根 0勝1敗
S -

【本塁打】なし

アドゥワに代わって一軍登録の岡田は、ファームでも試行錯誤が続いている。
ここ数試合はコントロールが若干安定してきたようだが、モデルチェンジ中でもあり、一軍での登板はビハインドの展開からになるだろう。

さてカープ先発のジョンソンは、初回からコントロール面でイライラする。
正直なところ、今日の7回無失点という投球は、守備と石原の精神的なコントロール無くしてはありえないと思った。
サインに首を振るシーンもあったし、大量失点してもおかしくない場面を何とか踏ん張りきった。

打線の方は、先制した後は、なかなか次のチャンスを作ることも出来ていなかった。
それでも7回と8回は連続して満塁機を作った。
しかし、もう一本でない展開は昨日から引き継がれており、これで満塁機は5度連続で得点ならず。

8回表に菊池保が作ったピンチで、リリーフの中村恭が併殺の間に1点を返されるシーンでは、菊池涼がセカンドゴロを4-6-3の併殺ではなく、一塁ランナーを追い込んでから、4-3と渡って狭殺プレーに持ち込んで併殺を奪った。
当然強めのセカンドゴロで3塁ランナーのスタートが遅れたことを見てのプレー。
打者走者の走力を考え、併殺崩れで1点返され、なおランナーが残るという展開と、狭殺の間に三塁ランナーに生還される展開で、どちらが嫌かということを考えてのプレーだったのだろう。

結果狭殺の間に1点を返されたが、巨人の攻撃は終了。

8回裏の2アウト満塁のピンチで、得点が入らなかったことで、中村恭がイニング跨ぎのマウンドに上がることが出来たというのも、結果としては悪くなかったことになる。
もちろん、8回裏に勝負を決める一打を放つことが出来ていれば、それがベストだった。

9回表のマウンドに上がった中村恭は、2アウトから、今日の強風に乗ってしまい、勝ち越し本塁打も覚悟した打球がフェンスダイレクトの二塁打となったツキも生かして、後続を断って無失点投球。

そして11回表は、2アウトから満塁のピンチを作ってしまった遠藤を、今村の投球が救った。

11回裏は、先頭の鈴木が二塁打を放って、サヨナラのチャンスを迎えると、久々に野間がきれいに送りバントを決めて、1アウト3塁。
メヒア、會澤が連続で申告敬遠となり、1アウト満塁。
代打磯村が告げられたところで、巨人は継投策で鍵谷に交代。

最悪なのは、低めに決められて内野ゴロ併殺打となることだと思うが、鍵屋の投球は、初球、2球目ともに低めには来ていない。
十分チャンスがあるというところで、3球目のベルトの高さのアウトコースのスライダーを引っ張り込んで、レフトへ犠牲フライを放ってサヨナラ勝ち。

6度目の満塁機でようやく得点を奪って勝利に繋げた。
これで満塁機の呪縛からも開放されるだろし、満塁機が多かったということは何度となくチャンスを作っていたと言うこと。
一本出れば、また繋がりのある打線に戻るだろう。

【カープ情報】2019.08.12 広島対巨人 公式戦18回戦 3度の満塁機での無得点が響き、あと1点及ばず

2019年8月12日に行われた、広島対巨人の公式戦18回戦の試合結果

巨人 402 001 010|8
広島 102 200 011|7

勝 大竹 3勝0敗
負 アドゥワ 3勝5敗
S デラロサ 1勝0敗1S

【本塁打】ゲレーロ15号、菊池涼10号

フランスアが登録抹消となり、レグナルトが一軍復帰となった。
この時期に、クローザーが戦列を離れるということは、勝負どころをここに定めていないということ。
そうは言っても、クローザー不在と言うわけにはいかず、こうなると抜擢か復帰かと言うことになる。
今回は復帰という判断で、中崎がクローザーに戻ることになる。

中崎へどう繋ぐか、という以前に、アドゥワが初回4失点。
ゲレーロへの押し出し死球は、良い形で追い込みながらも変化球が抜けた。
若林のレフト前2点タイムリーヒットは、詰まった当たりがポテンヒットとなった。
小林のレフト前タイムリーヒットだけは芯で捉えられたが、全てが先頭の亀井のヒットが作り出した流れに飲み込まれたということだろう。

カープの初回の攻撃では、久々の先発となる山口を攻め、鈴木のタイムリーで1点を返す。
ただ、1アウト1、2塁のチャンスでは、松山が4-6-3の併殺に倒れ、1点どまり。

2回はアドゥワが立ち直ったかのような投球で三者凡退に抑え、山口も無失点。

一旦は試合が落ち着いた、ということは次の1点をどちらが奪うかで、試合の流れを大きく引き寄せることになる。
そしてその次の点は、ゲレーロのツーランで、巨人に入った。

これでアドゥワが長いイニングを投げることは不可能となり、常に追い掛ける展開を余儀なくされるカープ。
3回裏、4回裏にそれぞれ2点ずつ得点し、あと1点まで迫るが、そこからは巨人も逃げ切り体勢に入ってくるだけに、重たい1点。

5回裏に追い付くチャンスを逃すと、6回表には復帰登板のレグナルトが四球と打ち取った当たりのポテンヒットでピンチを広げ、坂本の犠牲フライで突き放される。

8回表は一岡が登板し、コントロールミスが多く、狙ったコースに投げ込めずに打ち返され、点差を広げられる。
ただ、投げているうちにコントロールもまとまってきた感じはあるし、次回登板に向けて、球数を要したのは逆に良かったかもしれない。

レグナルトにしても一岡にしても、復帰登板はどこかのタイミングで行わないといけない。
ビハインドで登板し、試運転の結果失点してしまったのは、今日の試合展開であれば、ある程度仕方のない部分はある。

アドゥワを4回まで引っ張ったのも、9月に入ってからの勝負の時期のためには、必要な起用でもある。

ただ、良い形の攻撃は出来ているし、あと一本が出ないというところでは、夏男の出番が近いと予感させられる。
あと一本が出ない、と、あと一歩まで追い詰めた、どちらとも取れる試合内容ではあるが、初回に4失点してしまって、最大5点差が開いたところから、あと1点差まで詰め寄った。
守備のミスはなかったし、チーム状態が悪くなっていくとは思えない。

【カープ情報】2019.08.11 広島対阪神 公式戦21回戦 2試合連続逆転負け、守備も乱れる

2019年8月11日に行われた、広島対阪神の公式戦21回戦の試合結果

広島 011 030 000|5
阪神 100 001 04×|6

勝 浜地 2勝1敗
負 フランスア 6勝5敗6S
S 藤川 4勝1敗6S

【本塁打】なし

昨日2回降板の床田が登録抹消となり、一岡が一軍復帰となった。
やや時間は掛かったが、順調に調子を上げてきており、リリーフ陣の体力的及び精神的な負担の軽減になってくれればというところ。

また、今日の試合ではここのところ好調キープの九里が先発するが、初回から失点してしまう。
調子が悪いとは思えなかったが、勝負どころで若干甘くなってしまったかなという程度。
2回以降は立て直して、無失点を続けていく。

攻撃の方では、阪神先発の望月の思い切りの良いピッチングの前に、やや差し込まれる場面もあったが、ストレートは高めに来ることもあるし、フォークが落ちきらず甘い高さに来ることもある。
コントロールがアバウトという表現になろうかと思うが、時折来る失投を捉えながら、1点ずつ奪っていく。

徐々に点差を広げていく展開に加え、九里の好投が続いていたが、6回に四球から崩れ、1点を返され、なお1アウト満塁。
5回1/3で、得点が5対2で、リリーフとしてマウンドに上がったのが中村恭と、昨日と全く同じシチュエーションを迎える。
昨日は、満塁のピンチで1点で凌ぎ、それでも合格点だったと思うが、今日はそれを上回る、2者連続三振で無失点。
間違いなくこの試合のポイントとなる場面だった。

7回裏は、これも昨日同様、菊池保がマウンドに上がるが、昨日は苦しみながら併殺で切り抜けていた。
こちらも昨日以上の結果、それも全て内野ゴロでの三者凡退で応え、相手に反撃の隙を与えなかった。

8回裏は、昨日の中崎に代わり、今村が登板。
1点でもリードを保って、クローザーに繋げるのが役割だが、マルテ、ソラーテ、大山の三連打で、2点を返され、なおノーアウト2塁だが、ここまでで止めることが求められる。
梅野の送りバントで1アウト3塁と場面が変わると、今村を諦めてフランスアを投入。
以前も同じ様なケースで、フランスアが火消しを行い、次のイニングも抑えて逃げ切ったという試合があったが、昨日のフランスアの調子を見るに、少し厳しい場面となった。

フランスアは、糸原に対してはスライダーが多めの投球で、ストレートを投げ込んでも押し込める雰囲気がない。
というより、空振りが取れそうにない。
詰まった打球がセンター前に弾んで、まず同点。
さらには野間がバンザイで、ランナーは三塁まで進む。
続く代打陽川に対しても、ストレートでは押し込むことが出来ず、スライダーにバットを合わされると、ボテボテのショート前のゴロで、本塁生還。
3塁ランナーに代走植田を起用していたことも嵌り、勝ち越されてしまった。

2試合連続の逆転負けで、勝ちパターンの投手リレーが崩れている面もあるが、守備の乱れの影響も大きい。
京セラドームでの試合は確かに少ないが、初めて試合をする訳ではない。

この時期にピークが来ては、シーズン最後まで持たないペース。
勝負は9月に入ってからでもあるし、反省すべきところを反省し、またチーム状態を上げて行ってもらいたい。

7回表の小園のセンターオーバーの打球を、近本にジャンピングキャッチされたが、あの打球が抜けていれば1点入っていた可能性があり、そういうあと1点が入らなかった、という試合展開でもあり、あと1点を防いでいれば、というところで防ぎきれなかったという試合でもある。

極端に言えば、ビジター球場で、こういう試合展開になっては勝てない。
同一カードで勝ち越し続けられる訳でもない。
逆転負けというのはダメージが大きく感じるものだが、3試合連続サヨナラ負けに加え、鈴木の骨折長期離脱を同時に経験していると、流石にあれ以上のダメージとは思えない。

また、チーム状態は上がってくるし、フランスアも復調する。
たかだか連敗したくらいで、落ち込むだけ損だ。

【カープ情報】2019.08.10 広島対阪神 公式戦20回戦 フランスア、逆転サヨナラスリーランを浴びる

2019年8月10日に行われた、広島対阪神の公式戦20回戦の試合結果

広島 014 000 000|5
阪神 020 001 003|6

勝 岩崎 2勝0敗
負 フランスア 6勝4敗6S
S -

【本塁打】大山12号

阪神先発の西には、とにかく鈴木が徹底的に抑えられている。
前回対戦では、鈴木に限らず、右打者のアウトコースへのスライダーは、ほぼ捉えることが出来ない球種。
4球中3球は打つことが出来ないコースにストライクが決まり、残りの1球は出し入れ自在な状態だった。

ただ、今日の試合では、打つことが出来ないコースが4球中1球、あとはそれぞれ、明らかなボール、甘いコース、出し入れ自在と、前回よりは明らかに付け入る隙がある。

もっとも、床田の投球もストレートに全く威力を感じることが出来ず、変化球を多投すると捉えられた。
疲労が一因だとは思うが、2回2失点はギリギリ粘れたと捉えることも出来る。
球数も2回で39球で抑えられており、早々と交代となってしまったが、次回登板に向けて準備してもらえればと思う。

さて、カープ打線は西をじわじわと攻めていき、鈴木の対西初ヒットなどを足掛かりに得点を奪っていく。

この試合でレフトでスタメンのソラーテの頭上を襲う打球が、2本のタイムリー二塁打となったように、守備力を頭に入れた走塁で奪った得点という意味合いも大きい。

床田の不調を受け、3回から遠藤がロングリリーフ。
前回の阪神戦の登板では、1アウト取るもの苦労していた投手が、間を空けてきっちりと修正した内容を示す投球。
これも床田同様、疲労があったのだろうと想像できる。

その遠藤は、4イニング目にピンチを招いてしまい、1アウト満塁で中村恭に交代。
中村恭は先頭の糸原に押し出し四球を与えてしまうが、そこからギアを上げたような投球が出来た。
福留をスライダーで空振り三振、マルテをストレートで押し込んで内野フライに打ち取り、1失点で凌ぐ。

7回裏は菊池保が登板。
ノーアウトからの連打で1、3塁のピンチを招くが、梅野をフォークで空振り三振、北條をショートゴロ併殺打に打ち取って無失点で切り抜けた。

8回は勝ちパターンの中で中崎が登板し、四球1つはあったが無失点。
ただ、打席の中で粘られるシーンがあり、今日は復帰後では内容が良くなかった方。

そして9回裏はセーブシチュエーションでフランスアが登板するが、大山に逆転サヨナラスリーランを浴びた。

今季のフランスアは、ここまでの登板の中で最多自責点は3点だった。
フランスアを責める意図はないが、シーズン2度目の自責点3で、クローザーとしては1回目。

3連覇中の2016年、2017年、2018年の中崎は自責点3は1試合もなかった。
それ以前の2015年は1試合、2014年は2試合、自責点3以上があった。

ここからの試合、そして来シーズンを睨んで、フランスアをクローザーとして育てていくのであれば、簡単にポジションを代えることはない。

中崎にしても、今季は自責点3は1試合あるし、3失点以上は3試合ある。
その他でも、レグナルトは2試合、中村恭は故障からの復帰登板の試合ではあるが1試合など。

ここでの経験が、必ず生きると信じて、フランスアにセーブシチュエーションでの登板を任せるのが最善だろうと思う。

【カープ情報】2019.08.09 広島対阪神 公式戦19回戦 大瀬良序盤失点も打線が援護、逆転勝利で9勝目

2019年8月9日に行われた、広島対阪神の公式戦19回戦の試合結果

広島 000 500 015|11
阪神 040 000 010| 5

勝 大瀬良 9勝6敗
負 高橋遥 2勝4敗
S -

【本塁打】メヒア4号

1週間前と同じ顔合わせとなったこのカードで、髙橋遥に対してノーヒットに終わっていた小園がスタメンを外れ、代わって三好がショートで起用された。
それ以外は全く同じメンバーで臨むことになり、継続力で初回からどう捉えていけるか、ということになる。

ただ、初回の攻撃では三者凡退に倒れると、3イニングをパーフェクトに抑えられ、試合の主導権を握られる。

大瀬良の投球は、初回は悪くない立ち上がりだったが、糸井の内野安打といい、不運な打球が多いという前兆はあった。
2回は、どんな投球をしてもヒットになってしまい、どう勢いをとめていいのか分からないような状況に陥ってしまう。
4失点し、さらに4番を迎えるという場面で、二盗を狙った一塁ランナーの糸井を刺した。
もし、ここでもう一本出ているようだと、試合の流れは完全に阪神だっただろう。

失点の仕方が良くはなく、1点ずつでも返していければという矢先、鈴木の併殺コースの打球が併殺にならず、残ったランナーを、メヒアが逆方向へのライナーで、京セラドームでスタンドへ放り込んだ。
流れの悪さを、一振りで払拭するような逆転スリーランとなり、大瀬良はここから立ち直った。

3回以降はヒットを許さず、6回までリードを保って、リリーフ陣に託す。

今村は、かつてのような、失点してもリードは保ってクローザーに任せるという投球。
1失点はあったものの、リードを保って9回の攻防へ移ると、阪神側の失策絡みで突き放した。

リードが6点と広がったことで、フランスアではなく中村恭がマウンドに上がり、1四球はあったものの無失点で締めた。
中村恭はまだ勝ちパターン復帰となった訳ではないが、徐々に存在感を取り戻しつつある。

【カープ情報】2019.08.08 広島対DeNA 公式戦18回戦 野村圧巻の好投で6勝目、バティスタ自己最多の26号本塁打

2019年8月8日に行われた、広島対DeNAの公式戦18回戦の試合結果

DeNA 000 000 001|1
広 島 000 130 00×|4

勝 野村 6勝3敗
負 京山 0勝5敗
S -

【本塁打】バティスタ26号

野村の立ち上がりは、筒香のセンターフライが高めのボールだった以外は、ほぼコントロールミスなく攻め切って三者凡退。

対するカープの初回の攻撃は、先頭の西川がフルカウントから粘って四球を選ぶ。
京山のコントロールは、はっきりと分かるボールが多く、じっくりと攻めていきたいところ。
菊池の打席では動きを見せず、ボール先行から打っていったが、アウトコース低めのスライダーが良いコースに決まり、内野フライでランナー動けず。
バティスタの打席でエンドランを仕掛けると、空振り三振で、二塁も悠々アウトのタイミング。
ソトのタッチが甘かったためにいったんはセーフの判定が出たが、リクエストで覆り三振ゲッツー。
ボール球を振らされているということは、キレがあるのと腕を振ってきているということで、短いイニングを全力で来られると、捉えるのが難しくなってしまう。

野村、京山共にリズムのよいピッチングで、1時間足らずで3回を終える。
ただ気になるのは、野村の3回4奪三振という、良い意味でらしくない投球内容。
この投球が出来れば、十分試合を作っていけるが、どこまで持つのだろうという思いもある。

4回裏の攻撃では、先頭の菊池が低めのストレートを捉え、左中間突破の二塁打でチャンスメイク。
嶺井のパスボールでチャンスが拡大し、ここは1点貰っておきたいところ。
鈴木が四球を選び、1アウト1、3塁で松山の打席となり、外野フライ狙いで目付を高くしているタイミングの取り方。
しかし、低めを突いてくる投球で、思うようなスイングをさえてもらえず、追い込まれてしまうと、鈴木が二盗を決める。
嶺井の送球は、投手がカットできる低さだったが、京山がグラブを出し遅れたような感じでスルー。
その隙を突いて、菊池が三塁から生還して先制する。

ただ京山自体は、初回から飛ばして3回1失点という投球でもあるし、DeNAとしてもある程度計算通りの継投策に入ってきた。
4回裏からは早くも桜井が登板し、リリーフから試合を立て直しに掛かってくる。
しかし、この桜井の乱調に付け込み、バティスタが自己最多の26号スリーランを放って点差を広げる。

野村は、8回無失点、被安打1で無四球という、準パーフェクトペースの投球。
完封も視野に入っていたと思うが、8回でマウンドを降りたということは、9連戦中でもあり、次回登板はジョンソンと共に中5日で先発する可能性が高いということなのだろう。

9回はフランスアが1失点で締めてゲームセット。
点差があり、1点はOKという内野守備を敷いての、内野ゴロの間の1点でもあり、ここは気にしない。

【カープ情報】2019.08.07 広島対DeNA 公式戦17回戦 ジョンソン一発に沈み、打線は濱口に沈黙

2019年8月7日に行われた、広島対DeNAの公式戦17回戦の試合結果

DeNA 002 010 010|4
広 島 000 000 000|0

勝 濱口 6勝3敗
負 ジョンソン 8勝7敗
S -

【本塁打】ソト29号

ここのところ好調のジョンソンだったが、今日はソトに失投を捉えられて、先制のツーランを浴びる。
これだけであれば、ジョンソンは十分立ち直るだけの術は持っている。

ただ、メヒアの悪送球があったりと、昨日からどうも守備のリズムは良くない。

終盤には、小園とバティスタの悪送球が1イニングに重なってしまい、点差を広げられる。
バティスタの悪送球については、ほぼ二塁ベース上に送球できていたが、一塁ランナーと重なったことで小園が捕球できなかったもの。
そのタイムリーエラーが出るまでで、3点ビハインドでもあり、失策が重なると試合の流れを一気にもって行かれる、というのを小園が体験し、生かしてくれればいいかなと思う。

復帰2度目の登板となった中村恭は、そのタイムリーエラーで1失点となったものの、コントロールは改善傾向で、球速も上がってきて、ストレートで空振りも取れた。
勝ちパターンのリリーフに復帰と言う可能性も十分にある内容だった。

中崎についても、先頭のソトに粘られても、苦し紛れに投げたスライダーが、逆球になったり甘く入ったりというケースがなく、ある程度自分の思ったコースに投げ切れていた。
現状で抑え復帰というのはないにしても、僅差や勝ちパターン、延長での最終イニングを任せるくらいの調子にはなっているようには思えた。

【カープ情報】2019.08.06 広島対DeNA 公式戦16回戦 アドゥワ序盤に失点も立て直し、久々の先発勝利

2019年8月6日に行われた、広島対DeNAの公式戦16回戦の試合結果

DeNA 030 000 001|4
広 島 011 221 01×|8

勝 アドゥワ 3勝4敗
負 上茶谷 6勝4敗
S -

【本塁打】西川11号、菊池涼9号

今日のポイントとすれば、アドゥワと會澤とのバッテリーだろう。
これまでは磯村が先発マスクを被ってきたが、目先を変える意味でも新味がどう出るか、というところだろう。

そのアドゥワの立ち上がりは、3人の打者全てにボールが高い。
それでも空振りを奪ったり、詰まらせたりで、結果オーライなのか、キレがあるのかは2回以降を見ていく必要がある。

さて、カープの初回の攻撃は、先頭の西川が難しい低めのフォークをライト前ヒット。
ただ、上茶谷のコントロールは低めを丁寧に突いており、まずは得点圏にランナーを進めてワンチャンスでの得点を狙いたいところ。
菊池が送りバントを決めるが、バティスタはショートゴロ、鈴木はセカンド石川のファインプレーで無得点に終わる。

すると2回表のアドゥワは、1アウトからレフト前ヒットの3連打。
挙句、松山がレフト前ヒットを後逸し、1アウト満塁のところが、2点を奪われ、なお1アウト3塁。
さらには前進守備の内野の間を抜けていくタイムリーで3点目。
2回は追い込んでからでもファールで粘られ、決め球がやや逆球となったところでの失点。
2巡目以降に粘ることが出来るかどうかで試合の流れが決まってしまう。

ただ、失策絡みで先制された直後のイニングに、1点を返せたことで球場の雰囲気が変わった。

3回表はアドゥワが上位打線を三者凡退で抑えると、3回裏はエラーを取り返すべく松山がタイムリーを放って1点差。
4回裏は、明らかにセーフのタイミングの内野安打をアウト判定され、リクエストで覆る場面があった。
打者走者のアドゥワの、一塁を駆け抜ける歩数が合わなかったために幻惑されたのだと解釈するが、結果的にはこの判定がムードの盛り上げに一役買ってくれた。
直後の西川がアウトコース高めのストレートを上から、しかも逆方法に押し込むように打ち返した打球は、レフト上段への逆転ツーランとなる。
その後も得点を重ね、実に2回から6回まで、5イニング連続得点と効果的な攻めを見せる。

7回表の守備では、2アウトから宮崎のセンター前に抜けようかという打球を菊池がダイビングキャッチで掴み取り、一塁送球も間に合って、ファインプレーで反撃を阻止。

序盤の拙守から一転、堅守で締めるというのも、形としては悪くない。

9回表は、5点差でもフランスアがマウンドに上がり、1点は返されるが、これは気にしなくても良い失点。
DeNAの勢いに飲まれることなく、じっくりと試合中に立て直しての勝利は中身が濃い。

【カープ情報】2019.08.04 広島対阪神 公式戦18回戦 メヒアの特大スリーランなどで序盤から大量援護、九里粘投で6勝目

2019年8月4日に行われた、広島対阪神の公式戦18回戦の試合結果

阪神 000 020 300| 5
広島 520 003 000|10

勝 九里 6勝5敗
負 岩田 3勝4敗
S -

【本塁打】メヒア3号、原口1号

昨日は西に対して、ほぼいいところなく抑えられたカープ打線だったが、ジョンソン、藤川に対しては得点圏にランナーを進めることが出来た。
また、今日は左腕の岩田との対戦で、右左の違いもあり同じ様な攻め方をされる心配は少ない。

初回の九里の投球は、低めにストレートが集まるし、キレもある。
ヒットこそ打たれたものの、大きく崩れるような不安は感じなかった。

一方で初回のカープの攻撃は、鈴木のショート正面への打球が大きく跳ね、タイムリーヒットとなるツキがあった。
捕球できていれば併殺コースの強い打球でもあり、ここで岩田に粘り切られていれば試合展開が大きく変わった可能性がある。

會澤がタイムリーヒットで続き、メヒアは完全な失投のような高めのスライダー。
打った瞬間に本塁打を確信する特大の本塁打で、初回に5点を先制する。

2回にはソラーテの送球ミスでもらったチャンスを生かして追加点を奪うが、全般的にソラーテの守備の動きは鈍い。
本調子ではないのか、不慣れなポジションなのかは分からないが、昨日の動きは二遊間の野手という感じはしなかった。

さて、序盤に7点リードを奪ったが、とにかく試合展開が遅く感じた。
よく言われる夏場に投手がバテてくる、という様子が伝わってきた。
九里は粘投で6回2失点で纏めたが、投球リズムは良くはなかった。

2番手で登板の遠藤は、変化球がストライクが入らず、ストライクゾーンのボールはストレートであっても変化球であっても、ほぼ芯で捉えられていた。
特にストレートのキレがないのだろうと感じた。
代わって菊池保のストレートは、球速以上のキレを感じ、フルスイングで捉えられるという感じはなかった。

今村はスライダーを見極められるケースが多かったようで球数が嵩んでしまうが、フランスアは近本のヒット以外は文句なし。
今後は遠藤のポジションに中崎を起用したり、今村の調子が落ちてくれば、外国人枠を活用しながらレグナルトを戻したり、ヘルウェグを登録したり、首脳陣の手腕が試される場面が来る。

その中でも、クローザーのポジションに慣れ始めているフランスアがどっしりと構えてくれていれば、チームとしても安心して試合を運ぶことが出来るだろう。

【カープ情報】2019.08.03 広島対阪神 公式戦17回戦 床田粘投を見せるも、打線は西を打ち崩せず惜敗

2019年8月3日に行われた、広島対阪神の公式戦17回戦の試合結果

阪神 011 000 020|4
広島 100 000 000|1

勝 西 5勝7敗
負 床田 6勝6敗
S 藤川 4勝1敗4S

【本塁打】菊池涼8号、近本8号

カープ先発の床田は、先頭の近本の良い当たりがサードライナーになるというツキもあったが、ソラーテ、糸井にはコントロールミスなく投げ切って無失点で立ち上がった。
内容はここ数試合の中でも、一番良いくらい。

また、カープ所の回の攻撃では菊池の本塁打で先制するが、それより右打者のアウトコースへのスライダーの方が気になる。
西川も膝元へのスライダーで完全に詰まらされて打ち取られたように、西のあのコースのスライダーは右左問わず、今日は打てない。

逆に床田としては、あの投球を見るとプレッシャーが掛かる。
2回表は、ミスが絡んで失点してしまうが、糸原のタイムリーはスライダーが逆球で内に入ってしまっていた。
梅野の三遊間への緩い当たりが内野安打となったり、非常に流れが悪くなっている。
ただ、強攻の西をセカンドゴロ併殺打に打ち取り、ここは同点で凌いだといって良い。

しかし、3回表は先頭の近本にライトポール際へ、特大の本塁打を放り込まれる。

これでますますプレッシャーが掛かるという所で、3回裏は先頭の床田が上手いバッティングでレフト前ヒット。
西川はいい当たりのライトフライに倒れたが、投球中に西が左足首を捻る動作があった。
治療を終えて戻ってきた西は、とりあえずは影響を感じさせない投球をしているが、菊池はアウトコースのスライダーに付いていけている。
粘りに粘って、11球目のスライダーで投ゴロ併殺打に倒れてしまったが、何となく阪神側の流れで試合が進んでいたものを、リセットするには十分の打撃内容だった。

そうは言っても、なかなか西を捉えられないカープ打線。
バティスタは徐々にベース寄りに立ち位置を変え、アウトコースのカーブに何とかバットに当ててヒットを放つ。
鈴木もじりじりとベース寄りに立ち位置を変えるが、かなり寄ったことで梅野はインコースへシュート要求。
流石に窮屈になってしまい、ボテボテのサードゴロに打ち取られるが、工夫は見られる。
これが、この試合中に実を結んで欲しいところ。

しかし、攻撃よりも前に、今日は守備のリズムが良くなかった。
小園の併殺を焦った落球は、一つアウトを取れているのでともかく、2回のメヒアと、7回のバティスタの失策は共に失点に絡んだ。
近本の本塁打以外は自責点が付かないという結果が示している通り、しっかり守りきっていれば互角の展開にはなっていた可能性がある。
そうは言っても、エラーを上回る数の好プレーも出ているし、負ける時はこんなものかもしれない。

3点のビハインドとなったことで、9回表は一軍復帰以降初登板の中崎がマウンドに上がる。
先頭の梅野を見逃し三振に打ち取るが、ストレートで見逃しが奪えるのは久しく見ていない。
ヒットは一本許したものの、最後は小園が好守備で締めて、中崎の復帰登板及び小園の守備は悪くないイメージで終えることは出来ただろう。

さて、9回裏の攻撃は3点差で藤川との対戦。
気になるのは、前の打席で自分のバッティングを変えてまで西と対戦し、結果が出なかった鈴木。
元に戻して藤川を打つことが出来れば、何ら不安を感じることなく明日の試合に臨むことができる。
しかし、結果は低めのストレートで空振り三振に倒れ、明日は明日で切り替えてもらうことを期待することになる。

【カープ情報】2019.08.02 広島対阪神 公式戦16回戦 大瀬良無四球完封勝利で、チームトップタイの8勝目

2019年8月2日に行われた、広島対阪神の公式戦16回戦の試合結果

阪神 000 000 000|0
広島 200 005 00×|7

勝 大瀬良 8勝6敗
負 高橋遥 2勝3敗
S -

【本塁打】バティスタ25号

カープ先発の大瀬良は、組み替えてきた阪神打線に対し、初回から丁寧なピッチング。
糸井、近本の1、2番は警戒させられるし、近本を塁に出したことで、ランナーを気にしながら、初対戦のソラーテと対戦しなくてはならなかったが、今日の大瀬良はどっしりと構えている印象が強い。
慌てることなく、ソラーテ、大山を打ち取って無失点で立ち上がった。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の西川がライト前ヒットで出塁すると、菊池はフルカウントまで粘り、エンドランを仕掛けてライト前ヒットを放ち、ノーアウト1、3塁。
バティスタはインコイースのストレートで見逃し三振に倒れるが、鈴木は四球を選んで満塁。
ここで松山が併殺コースのセカンドゴロとなってしまうが、ソラーテが弾いて、タイムリーエラーで1点先制。
正直なところ、これだけのもらったチャンスで1点止まりでは、先行きが不安。
だからこそ、會澤のボテボテの内野ゴロの間に1点追加できたのは、良い得点の仕方。

実際、阪神先発の高橋遥に対しては、2回以降ランナーを出しながらも要所を抑えられ、なかなか得点できる雰囲気が出なかった。

ただ、大瀬良の今日の投球は、ストレートではなく変化球中心の投球で、ストレートはここぞの場面だけ。
その組み立てが上手く嵌った。
ストレートが逆球となったり、抜けたりもしたが、変化球勝負を生かす球種になっていた。

大瀬良の投球が徐々に安定感を出していく中で、6回裏にようやく追加点を奪う。
ノーアウト1、2塁で、8番9番で、ランナーを進めて上位打線に回すという作戦は失敗し、流れが悪いかなという中での西川のタイムリーが効いた。
また、それまで2打席連続三振を含む、3打数ノーヒットのバティスタが、満塁本塁打を放ったのは、バティスタ本人に取っても大きな一発。

これで完全に試合の流れを掴んだカープは、大瀬良の無四球完封勝利できっちり逃げ切った。

【カープ情報】2019.08.01 広島対巨人 公式戦17回戦 いつの間にやら野村ワールド、坂倉プロ第1号本塁打でダメ押し

2019年8月1日に行われた、広島対巨人の公式戦17回戦の試合結果

広島 000 100 403|8
巨人 100 000 010|2

勝 野村 5勝3敗
負 メルセデス 6勝6敗
S -

【本塁打】松山4号、坂倉1号

2試合連続でメヒアがスタメン起用されたが、この並びだとしっくりくる。
初回の攻撃では、2アウトから連打を放ち、一塁から一気に本塁を狙ったバティスタは余裕を持って本塁タッチアウト。
2アウトでもあるし、鈴木の右中間突破の打球はフェンス際でボールが止まっており、本塁を狙う場面に間違いないが、バティスタにとっては一塁から本塁は遠かった。

野村の立ち上がりは、松山のファインプレーで失点を防いだかと思いきや、続く丸のレフト線へフラフラ上がった打球は、切れそうで切れないタイムリー二塁打となってしまった。

流れが悪いと言うことも出来るが、野村の投球はほぼボール先行で、常にピンチを背負っているかのような窮屈さを感じる。
ただ、牽制死があったり、セーフティスクイズで本塁憤死があったり、打った瞬間本塁打かと思った打球がフェンス最上段に当たる二塁打となったり、ギリギリのところで踏ん張り続け、いつの間にか野村のペースで試合を進めていた。

4回には松山の本塁打で同点に追い付き、7番起用のメヒアは3安打でチャンスメイク。

7回表の攻撃において、先頭のメヒアがレフトオーバーの二塁打を放つと、ゲレーロがお手玉。
田中は送りバントでフライを上げてしまうが、メルセデスと小林が交錯して落球。
メルセデスがイライラしている様子が伝わってきた。
野村の代打磯村は送りバントの構えからスリーボールとなり、1球ファールの後にバスター、それもバスターエンドラン敢行。
絶対に打ち上げないと意思を込めて叩き付けた打球は、高く弾んでサードの頭上を越え、レフト前タイムリーヒットで勝ち越し。

両チーム共に次の1点が入らない展開で、その1点が入ったことでカープの攻撃に勢いが出た。
菊池、鈴木のタイムリーヒットでリードを広げると、9回には坂倉のプロ第1号本塁打が飛び出して、試合の大勢を決めた。

特に坂倉の本塁打が出るまでは、リードは3点で、最終回はフランスアの登板の可能性があった。
昨日は回跨ぎをしていての連投を避けることが出来たと言う意味でも、大きなプロ第1号だった。

遠藤も昨日のリベンジを果たし、今村は今日は1イニングを全う、菊池保が締めて、同一カード勝ち越しを決めた。

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