2014年10月11日に行われた、広島対阪神のクライマックスシリーズ1stステージ第1戦の試合結果
広島 000 000 000|0
阪神 000 001 00×|1
勝 メッセンジャー 1勝0敗
負 前田健 0勝1敗
S 呉 0勝0敗1S
【本塁打】福留1号
短期決戦対策として、シーズン中とは打順の並びを変えてきた。
シーズン後半の調子からすれば、5番以降は点が入らない危険性もあり、第1打席の状態を見てすぐさま選手交代するという柔軟性も求められそう。
早速初回に2アウト1、2塁のチャンスを作るものの、5番松山が力のないファーストゴロで無得点。
5番打者以降で1点が取れればカープの勝ちとさえ言いきってもいいくらい得点の雰囲気がない。
予想通りの投手戦となり、メッセンジャーからなかなかチャンスを作ることすら出来ない。
選手は良く集中してプレーできているが、今シーズンの集大成としての試合と考えれば、それ以上でもそれ以下でもない、今シーズンの戦いぶり通りの試合展開となった。
メッセンジャーとの投手戦で、均衡を破る本塁打を放ったのが福留というところまで再現され、甲子園での阪神戦の相性通りの結果が出てしまった。
何度も同じ打者に、同じようにストレートを狙い打たれるというのは失態ではないのかとさえ思えるほどだが、今シーズン通りの結果と言われればそれまで。
試合終盤には、一岡が復帰登板を果たし、江草がワンポイントリリーフを成功させ、リリーフ待機のヒースがしっかり後続を抑えるなど、今後に向けての明るい材料はあった。
特に一岡、ヒースについては来季以降の起用にも大きな意味のある登板となったが、あくまでそれは来季に関して。
エースで落とした初戦、これを挽回してファーストステージ突破することは、おそらくないだろう。
というのも、明日の試合で勝ったとしても、13日の3戦目と14日の予備日を含め、台風による荒天の影響で中止の可能性も示唆されている。
2試合でファーストステージが打ち切りとなれば、1勝1敗の五分となっても、シーズン上位チームがファイナルステージ進出となる。
14日に関しては台風が通過し、試合の出来る可能性は残されており、カープ側がこれで意気消沈することはないと思うが、阪神が勢いづくのも間違いない。
そういった状況で、明日の大瀬良が勝つようだと、大瀬良自身のためにもなる。
また、明日は鈴木誠、會澤がスタメン起用されれば、相手の勢いにのまれながらもプレーするという貴重な経験も出来るだろう。
何一つ無駄にすることのない試合を期待したい。
最後に、絶対勝たなくてはならない試合を落とす、この勝負弱さを解消するのが今後の課題となる。
打てそうな雰囲気がなくても、特に選手交代はなかった。
打順の変更こそあったが、カープの正攻法で挑んで、見事に散ったというのは、潔しとみるべきか。
個人的に
ファーストステージを勝ち抜けるためのサプライズな策を挙げていたが、やはり現実味はなかったのだろう。