2019年8月31日に行われた、広島対DeNAの公式戦23回戦の試合結果
DeNA 000 000 200|2
広 島 003 010 00×|4
勝 九里 7勝7敗
負 京山 0勝6敗
S フランスア 6勝5敗8S
【本塁打】會澤10号
昨日は開始3分で1失点だったが、今日は開始3分でノーアウト1、2塁のピンチ。
もちろん複数得点の危険性はあるが、1点も与えない投球で凌いだという点において、九里は良い立ち上がりが出来たと言っていい。
そして、カープの初回の攻撃では、西川、野間の連打でノーアウト1、2塁と、同じ形のチャンスを迎える。
ここで鈴木のセンターフライで、西川が3塁へ進み、松山の打席で戸柱がボールをこぼす間に野間が二塁へ進む。
1アウト2、3塁で、内野ゴロでも1点のケースで、松山は低めのフォークを振らされて、浅いセンターフライでタッチアップできず。
會澤がフルカウントから四球を選び満塁とするも、安部がライトフライに倒れ、得点ならず。
チャンスを作っても得点できないイニングが続くと、徐々に相手に流れが行ってしまうもの。
だからこそ、3回裏の攻撃で、追い込まれながらも松山がライト前タイムリーヒットを放ったことで、とりあえずは相手の流れになることを防いだ。
この最初の1点が、続く會澤のカーブを読みきってのレフトスタンドへのツーランに繋がった。
3点を先制し、直後のイニングを九里が無失点に抑えたことで、落ち着いた試合運びが出来ると思った矢先、4回裏の攻撃で送りバント失敗と内野ゴロ併殺打でチャンスを逃す。
すると5回表のDeNAの攻撃では、2アウトから大和の二塁打で得点圏にランナーを背負い、バッターは筒香。
この試合の踏ん張りどころを迎えた。
ここで強気の勝負を挑み、詰まらせてのレフトフライに打ち取ったことで、ようやくここではっきりとカープの流れになった。
5回裏の攻撃では、先頭の野間が四球を選んだものの、鈴木が初球でファーストファールフライに倒れるという場面もあったが、そこから二盗を仕掛けて得点に繋げる、いい形での得点の奪い方も出来た。
その流れがあったからこそ、6回表にはソトのセンター後方への大飛球を、西川がフェンスにぶつかりながらも好捕するというプレーも出た。
九里が無失点で粘っていたが、7回表は、代打の中井にセンター前ヒットを打たれると、梶谷、相性の悪い大和に連続四球で1アウト満塁。
100球を超え、筒香を迎えるタイミングで中村恭に交代。
ここで中村恭に求められる役割は、1点でもリードを保って、7回表を終わらせてベンチに戻ること。
代わり端に筒香にレフト前2点タイムリーヒットを打たれるが、ロペス、佐野を打ち取って、2点のリードを保った。
もちろん、好リリーフと言っていい。
昨日はリリーフ陣を打ち崩すことが出来なかったが、今日も7回裏から登板の武藤に対し、クリーンアップが三者凡退。
やや重苦しい流れになってきたところで、昨日敗戦投手となってしまった遠藤が、再び8回のマウンドに上がる。
リベンジの機会を与えたということだが、昨日とは逆に低めに外れ続け、ソトにストレートの四球を与えたところで、フランスアに交代。
登板間隔が開いていることもあり、回跨ぎありきの起用。
2者連続三振の後、中井にはレフト前ヒットで繋がれるが、梶谷を初球でファーストゴロに打ち取り、とりあえずは次のイニングのマウンドに上がること自体は問題ない球数に収まった。
そして9回表は、1番からのDeNA打線を三者凡退に抑え、見事に逃げ切った。
今日の試合は、ここで一本欲しいと言う場面で一本が出て、ここで抑えて欲しいと言う場面で、しっかり抑えた。
現状はフランスアに繋げば何とかなるという投手事情でもあり、四球を出して交代したとは言え、遠藤も無失点でマウンドを降りることは出来た。
中村恭もピンチで登板して、自分の仕事を果たした。
勝ちパターンの3人を投入しての逃げ切りで、形の整った勝利。
切り替えるきっかけにはなると思える。
- 関連記事
-