2019年8月30日に行われた、広島対DeNAの公式戦22回戦の試合結果
DeNA 100 001 040|6
広 島 011 000 020|4
勝 藤岡 1勝0敗
負 遠藤 1勝1敗1S
S 山崎 3勝2敗29S
【本塁打】筒香26号
カープ先発の床田は、ストレートの球速は140キロ後半を記録し、前回同様体調面での不安は感じさせない。
ただ、筒香には追い込みながら、決めに行ったインコースのツーシームを捉えられ、打った瞬間の本塁打をライトスタンドへ放り込まれ、試合開始3分で先制される。
調子自体は悪くなさそうでもあるし、この1点で凌いで反撃を待ちたい。
また、カープの初回の攻撃は、苦手の濱口に対し、相手の拙い守備もあって2アウト2、3塁のチャンスを作るものの、メヒアがショートゴロに倒れ、あと一本が出ず無得点に終わる。
ただ、今日の濱口の調子はあまり良さそうには見えず、調子を上げてくる前に捉えていきたい。
2回表の床田は、きっちり三者凡退に抑え、復調の兆しを見せる。
そして2回裏の濱口は、2アウトから小園、床田に連続四球を与えたところでアクシデント発生。
ここで緊急リリーフの笠井に抑えられるようだと、当然試合の流れはDeNAに傾いていくことになる。
大事な打席となった西川は、体勢を崩されながらもライト前に運ぶタイムリーヒットを放ち、同点に追い付く。
ここで勝ち越しまで持っていければ、試合の流れを掴むことが出来るところだったが、菊池涼はサードゴロに倒れ、同点止まり。
文字通り仕切り直しの展開になった。
3回表の床田は、ピッチャーライナーを好捕し、ライナーゲッツーに仕留めると、3回裏の攻撃で會澤の内野ゴロの間に1点勝ち越し。
これだと、試合の流れを掴むまでには至らない。
緊急登板の笠井に、試合を作られている時点で、少なくともカープのペースとは言えない。
今日の試合で勝ち切るには、このまま堅守で一度も追い付かれることなくリードを守り、DeNAの勝ちパターンの投手リレーを、リードを許した展開で出させないこと。
しかし、6回表に、小園の一塁悪送球で同点に追い付かれてしまう。
堅守が崩れ、もう一度試合の流れを掴みにいく必要が出てきた。
そのためには、同点の状況でも投入される勝ちパターンの投手リレーを打ち崩さないといけない。
7回裏の攻撃では藤岡との対戦となるが、鈴木の右中間への良い当たりの打球がソトのグラブに納まり、得点を奪うことが出来なかった。
そして8回表に登板の遠藤は、2アウトからロペスに左中間を破る二塁打を打たれると、申告敬遠、四球で満塁。
そこから押し出し四球で勝ち越しを許す。
さらには神里にセンター前タイムリーヒットを打たれると、送球ミスも重なって大量失点。
言い方は悪いかもしれないが、来年の遠藤に必要な失点だと思う。
自分の思った通りのボールを投げて抑えることと、どんな形でも抑えて無失点でベンチに戻る、どちから重要かということ。
さらに言えば、勝ち越されたとしても1点でも少なく後続を断つこと。
投手有利のカウントから、ストレートを浮かせてしまうケースが続いたのであれば、極端に言えば1球で修正できるマウンド捌きが欲しい。
将来の先発を嘱望されていると思うが、もし今日のような投球が立ち上がりに出てしまったとして、修正できないと先発として長いイニングを投げることは出来ないし、試合を作ることも出来ない。
結局は同点に追い付かれた時点で、DeNAのリリーフ陣を相手に勝ち越しを狙っていくというのが、相当のプレッシャーになったということだろう。
楽な展開で登板のDeNAのリリーフ陣は枚数も残っている。
8回裏に登板の三嶋を攻め、長野のタイムリー内野安打で1点を返しても、どんどん投手を継ぎ込み、9回裏の山崎康の登板までに1点でもリードを保てればいいという投手起用をしてくる。
代わった石田に対し、安部の内野ゴロの間に1点を返し、2点差。
しかし、西川は粘っていったものの空振り三振に倒れ、リードを許したまま、最終回の攻防を迎えることになってしまった。
9回裏は山崎康との対戦となり、結果は無得点に終わったが、決して簡単に打ち取られた訳でもないし、粘りの姿勢は見せてくれた。
勝てていないのだから、チーム状態が悪いという部分はあるとは思うが、現状の精一杯のプレーはしている。
打たれることもあるし、ミスが出てしまうこともある。
それでも前を向いてプレーして、明日に繋げてもらいたい。
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