2019年8月10日に行われた、広島対阪神の公式戦20回戦の試合結果
広島 014 000 000|5
阪神 020 001 003|6
勝 岩崎 2勝0敗
負 フランスア 6勝4敗6S
S -
【本塁打】大山12号
阪神先発の西には、とにかく鈴木が徹底的に抑えられている。
前回対戦では、鈴木に限らず、右打者のアウトコースへのスライダーは、ほぼ捉えることが出来ない球種。
4球中3球は打つことが出来ないコースにストライクが決まり、残りの1球は出し入れ自在な状態だった。
ただ、今日の試合では、打つことが出来ないコースが4球中1球、あとはそれぞれ、明らかなボール、甘いコース、出し入れ自在と、前回よりは明らかに付け入る隙がある。
もっとも、床田の投球もストレートに全く威力を感じることが出来ず、変化球を多投すると捉えられた。
疲労が一因だとは思うが、2回2失点はギリギリ粘れたと捉えることも出来る。
球数も2回で39球で抑えられており、早々と交代となってしまったが、次回登板に向けて準備してもらえればと思う。
さて、カープ打線は西をじわじわと攻めていき、鈴木の対西初ヒットなどを足掛かりに得点を奪っていく。
この試合でレフトでスタメンのソラーテの頭上を襲う打球が、2本のタイムリー二塁打となったように、守備力を頭に入れた走塁で奪った得点という意味合いも大きい。
床田の不調を受け、3回から遠藤がロングリリーフ。
前回の阪神戦の登板では、1アウト取るもの苦労していた投手が、間を空けてきっちりと修正した内容を示す投球。
これも床田同様、疲労があったのだろうと想像できる。
その遠藤は、4イニング目にピンチを招いてしまい、1アウト満塁で中村恭に交代。
中村恭は先頭の糸原に押し出し四球を与えてしまうが、そこからギアを上げたような投球が出来た。
福留をスライダーで空振り三振、マルテをストレートで押し込んで内野フライに打ち取り、1失点で凌ぐ。
7回裏は菊池保が登板。
ノーアウトからの連打で1、3塁のピンチを招くが、梅野をフォークで空振り三振、北條をショートゴロ併殺打に打ち取って無失点で切り抜けた。
8回は勝ちパターンの中で中崎が登板し、四球1つはあったが無失点。
ただ、打席の中で粘られるシーンがあり、今日は復帰後では内容が良くなかった方。
そして9回裏はセーブシチュエーションでフランスアが登板するが、大山に逆転サヨナラスリーランを浴びた。
今季のフランスアは、ここまでの登板の中で最多自責点は3点だった。
フランスアを責める意図はないが、シーズン2度目の自責点3で、クローザーとしては1回目。
3連覇中の2016年、2017年、2018年の中崎は自責点3は1試合もなかった。
それ以前の2015年は1試合、2014年は2試合、自責点3以上があった。
ここからの試合、そして来シーズンを睨んで、フランスアをクローザーとして育てていくのであれば、簡単にポジションを代えることはない。
中崎にしても、今季は自責点3は1試合あるし、3失点以上は3試合ある。
その他でも、レグナルトは2試合、中村恭は故障からの復帰登板の試合ではあるが1試合など。
ここでの経験が、必ず生きると信じて、フランスアにセーブシチュエーションでの登板を任せるのが最善だろうと思う。
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