FullSizeRender
長いこと、その存在に気づいていなかったことが、
あまりにもったいないなあと思うお菓子のひとつ。
というのも、何度も秋田の榮太樓の本店などを訪れながら、
どうしても季節のお菓子などに目が行き過ぎて、
完全にノーマークだったのですが、たまたま新宿高島屋で出会ったのです。
注文ロットの穴埋めに少し頼んだお菓子だったそうで、
本当に運良く出会うことができたわけです。
和菓子って面白いもので、端から端まで見ていないと、
全然気づかなかったりすることもあるのです。

IMG_7182
さて、そのお菓子は、少し日持ちするように作られた求肥餅で、
あんこを包んだスタイルではなく、上下の求肥餅で挟んだタイプ。
いやあ、これが意外と他にはないなあと思って興味深くなり、
そのまま少しだけ買い込んでしまったわけです。
蒸し暑い夏を迎えて、さっぱりと味わえるお菓子というのも良かったわけです。
柔らかい求肥餅の間には、梅を加えた白あんがサンドされていて、
さらにその表面には、紫蘇の葉が乗せられているので、
どこまでもさっぱりしていて、非常に心地良い味わい。

FullSizeRender
このお菓子の名前にある「矢留」って何だろう?って、
きっと秋田にお住まいじゃない方は、そう思うんじゃないでしょうか。
でも、これ、単純に秋田の地名でして、秋田城があった千秋公園の近くに、
矢留町という地域がございまして、そこからそのまま名前としているようです。
梅雨が明けたら、汗ばむほどに蒸し暑い夏がやってくる。
そんな折でも、美味しく味わうことができますよね。
甘ったるくなく、紫蘇や梅のさっぱりとした爽やかな香りで、
この時期にも美味しく頂けるのが嬉しいお菓子ですよね。
先週公園でババヘラアイスを味わうのも良いですけども、
こうしたお菓子を見つけて味わってみるのも楽しいものです。

矢留の香り 2個入 税込216円

◆ 本 店/ 秋田県秋田市高陽幸町9−11 TEL:018-863-6133
◇ 販売店/ 秋田県内直営店及び駅構内・土産店の売店 他
 ※ 製造の都合により作っていないことがございます。