賣茶翁に立ち寄った後、決まって森の香本舗に立ち寄る。こちらも生菓子の売り切れが早く、早めに訪れるに限るのです。その日は真っ黒な漆黒の生菓子『早 舟』とくるみ羹の『ローマ』を求めて、そろそろ温かくなってくると作らなくなるだろうなあと思って、その前に折角訪れ
2018年04月
第1492回 賣茶翁の生菓子『岩根つつじ』と『端午の節』
こんなにハードな移動も、これまでになかったわけですが、鹿児島から宇和島、広島から一度東京に戻って京都航空便の販売。その翌日には仙台経由で山形に入るという無謀な動きをする。いやはや、ここまで南から北へと短期間に動くことになろうとは思わなかった。目的地は山形
第1491回 長久堂の生菓子『山吹襲』と『碧噴井』
ここのところ、長久堂の生菓子が面白い。定番の意匠ではなく、さまざまな創意工夫を感じられるのが楽しい。今回も詰合せて頂いた生菓子の箱を開けてみますと、ひと際目を引きますのが、実に鮮やかな黄色のこなし。京都の多くの菓子屋で見かけるこなしの生菓子のスタイルとし
第1490回 京都鶴屋鶴壽庵の生菓子『深山つつじ』と『感 謝』
4月終わりの京都航空便にお願いしました京都鶴屋鶴壽庵の生菓子は、季節の3種類と母の日を目前にした素敵なきんとんが入っていました。いやはや、多くの場合は『岩根つつじ』という銘で売られている定番のきんとん。京都鶴屋さんでは『深山つつじ』という銘で登場していまし
第1489回 藤い屋の『あんバターサンド』
五日市にIROHA Village(イロハビレッジ)を3月4日にオープンした藤い屋。オープン当初にはどうしても伺えなかったので、どうしてもこの機会にお邪魔したく、鹿児島から宇和島、そして広島への和菓子旅の最後に立ち寄りました。これからドンドン緑が増えてくるのかと思うので
第1488回 風雅堂の生菓子『若 紫』と『あやめ団子』
鹿児島から一気に岡山まで引き返し、翌日は瀬戸大橋を渡って宇和島へ。その次は、また岡山まで引き返して、西へと進路を取って広島へ。今回だけは、あちこちに飛び回って、正直移動距離が半端ではなく、クタクタ。広島の滞在時間もわずかで、その日のうちに東京に引き返すハ
第1487回 木下正月堂の『大 番』と『宇和島さんさ』
宇和島の商店街を歩きますと、次々に和菓子屋さんが目に入ってくる。当然、その度に立ち寄ってみたくなりますわけで、宇和島の銘菓として親しまれる『唐 饅』や『大 番』の存在は見逃せない。おのがみ菓子舗の『大 番』を堪能してすぐに、今度は木下正月堂に立ち寄る。こ
第1486回 上田屋本店の『敬作餅』
※ 2018年7月の大雨の被害を受けた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。伊予吉田から大洲へ向かう道程で、卯之町の市街地を通り抜ける。駅前には西予市の市役所があり、その街道筋に店を構える和菓子屋を発見した。店内に入るとシュークリームなど洋菓子も販売していて、地
第1485回 祝古屋の『高麗餅』
鹿児島から日豊本線に乗って宮崎方面へ。かつては薩摩藩の分家であり、財政的に大きく支えた都城島津家。そのお膝元である都城で途中下車しましたのは、僕が和菓子を担当するようになってから凄く馴染みのある和菓子屋さんを、それこそ10年ぶりに訪ねるためだったのですが、
第1484回 あじ福の『姶良の桃子さん』
選和菓子職の称号をお持ちでもある3代目の岩川 中さんとお会いしまして、ご縁を頂きましたのは、昨年の和菓子サミット in 鹿児島であったのですが、まだお店にお邪魔したことがありませんでしたので、早速訪問。加治木まんじゅうを狙いました後、姶良で降りまして、ゆっくり