FullSizeRender
北陸新幹線途中下車の旅、飯山と上越妙高に降りて、
その次は、黒部宇奈月温泉の駅に降りまして、
すぐ向かいにある富山地方鉄道の新黒部駅に乗り換えます。
そう、よくある新幹線駅の特徴で、燕三条みたく、
二つの間で両方の駅名を取るってやつですね。
黒部と宇奈月温泉の間にあって、その両方をくっつけちゃったパターン。
よって、宇奈月温泉は、そこにはなく、さらに電車に揺られていく。
流石に、あれこれ回っていたので、疲れちゃったのか、
秋点の宇奈月温泉駅に着くまで寝てしまったわけです。

A4A59120-74C8-486B-BBC4-D7E785743DB4
もちろん、温泉に浸かることを目的としているわけですが、
戦いの前にゆったりと体を休ませたかったのですよ。
でもね、どこに行っても、和菓子屋さんは目に飛び込んでくるのです。
まあ、そもそも宇奈月温泉を選んだのも、お目当てのお菓子屋さんがあったから。
ということで、駅から歩いてすぐのところ、おもかげ通り沿いに、
湯めどころ宇奈月総湯の斜向かいにございます酒井菓子舗。
宇奈月温泉には、3軒の和菓子屋さんがございまして、それぞれを回る。
今日は和菓子屋さんに行かずに、宿でゆっくりして、
翌日チェックアウトした後、早速立ち寄ったのでございます。

FullSizeRender
営業しているのか、不安になる店構えですが、
よく見ると、携帯番号が掲げられておりまして、呼び出すシステム。
そして、お菓子は『湯の花ごろも』ほぼ一本勝負。
たっぷりの粒あんを、比較的薄い羽二重餅で包みました後、
ハーブとの交配種だと聞く蜜漬けした青しその葉で包んでいるのです。
そう、それこそ、飯山で見かけた『しそ巻』と呼ばれるお菓子を思わせる。
富山県の誇りでもございます新大正糯米を使っておりまして、
この手のお菓子としては珍しい粒あんというのが、かなりのインパクトを残す。
冷やしても柔らかく、粒あんのパワフルな風味と甘みを受けつつも、
紫蘇の葉が、包み込むように後味をうまく整えているのです。

FullSizeRender
ひとつずつ、竹皮で三角包みにして、箱根ちもとの『湯もち』のようで、
土産菓子としての風情も完璧に醸し出しつつ、不思議な世界観に引き摺り込む。
何よりも、初めて買う僕に、丁寧に解説してくださるご主人が、
「千と千尋の神隠し」のキャラクターに登場してくれそうな雰囲気もありまして・・・・。

湯の花ごろも 4個入 税込940円

◆ 本 店/ 富山県黒部市宇奈月温泉294−3 TEL:0765-62-1731
◇ 販売店/ 本店のみ