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一月も終わりに近づき、どうしてもまた食べたいと山形へ。
いやあ、三年連続で、この時期に『菱葩餅』を目がけて行くようになった。
それまでは、夏の「冷やしラーメン」にハマっていることもあり、
真夏の8月などにお邪魔したこともあったのですが、
花笠まつりを中止に追いやってしまう雨男ぶりを発揮して猛省し、
どうせなら雪で済む冬に切り替えてみると、大雪になることもなく、
米沢などと違って、それほど市内は豪雪ではないので、この方が良いなあと・・・・。
そんな折に、店頭売りされている『花びら餅』とは違って、
京都で修業した8代目・佐藤慎太郎さんが特注で作る『菱葩餅』があり、
一度食しましてからは、もう毎年のように食べに来ているような気がする。
今年も月末に行きますのでと、特別に5個作ってもらって、
その場で1個食べまして、あとはホテルでじっくりと堪能。
 
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前日は米沢から荒砥を回りまして、朝から新庄、天童、上山と巡って、
午後には山形市内に戻って、グルグルと回って、最後の〆に佐藤屋へ。
すっかり8代目をお待たせしてしまったのですが、日が沈み始めた午後5時過ぎ。
今年参戦して頂くイベントのお話を軽く打ち合わせるべく、ってのは表の話で、
裏の目的は、完全に立派なお値段でございます『菱葩餅』だったわけです。
いやあ、まず店頭のノーマルタイプの『花びら餅』とも、
修業先の『花びら餅』とも違うフォルムでお出迎えしてくれるのですが、
どちらかと言えば、その見た目は、あの川端道喜に近くもある。
正月が終わるギリギリに滑り込んでの賞味となったわけですが、
まあ、浜松を訪ねて、すぐの山形行きも、これさえあれば苦ではない。

公式ブログより
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薄く二つ折りにされた餅生地は、とにかく柔らかい。
でも、スーッとした歯切れの良さを残しているのが素敵。
ほんのりと紅を差していますが、白い餅と紅に染めた餅を別々に延して重ねています。
立派な天童のゴボウを三日間かけてじっくりと蜜煮し、
特製の味噌あんと共に、二つ折りして包み込むように畳むのです。
ゴボウの蜜煮と味噌あん作りと手間のかかる工程もすべて一人で完結されるそうで、
それだけに数はたくさんできませんが、職人としての8代目の想いが熱く響くような新年菓。
というわけで、早速1個をその場で味わうわけですが、もうこれがいいんだ。
すっきりとした爽快感さえ与える甘みが、山形を訪ねたいと思わせる。
すぐに固くなってしまいますので、送ってもらうわけにもいきませんし、
こればかりは山形に行かなければ、堪能することはできないのです。
また来年もこの時期に山形に来ようと静かに決意して、翌朝仙台へと向かったのでした。

菱葩餅 1個 税込756円

◆ 本 店/ 山形県山形市十日町3-10-36 TEL: 023-622-3108
◇ 販売店/ 本店のみ
  ※ 毎年年末から年始にかけて、予約注文で製造しています。